床の張り替えリフォームの基礎知識や費用感とメリット・デメリットについて解説
「床の経年劣化が気になる」「防音性や断熱性を高めたい」「部屋の雰囲気を変えたい」など床のことでお悩みではありませんか。
そんな方におすすめしたいのが床の張り替えリフォームです。実際にどのようなことができるのかを理解し、より住みやすい環境を手に入れましょう。
今回は床の張り替えリフォームに関する基礎知識、床の張り替えリフォームをするメリット・デメリット、床の張り替えリフォームをする際のポイントについてお話しします。
床の張り替えリフォームに関する基礎知識
はじめに床の張り替えリフォームに関する基礎知識について解説します。
床の張り替えリフォームとは
床の張り替えリフォームとは、経年劣化した床を撤去し、新しい床材に張り替える工事です。また、これから購入する中古の一戸建てやマンションの床を張り替えて、自分好みの床にする方もいらっしゃいます。
床は直接的に足が触れる部分でもあるため、長く住み続けていると音がギシギシ鳴ったり、汚れや傷などが生じたりすることでどんどん傷んでくる消耗部分でもあり、5年から10年の間で定期的に交換するのがおすすめです。
その他、防音性や断熱性を高める床材及び設備もあるため、より住みやすい環境を作りたいとお考えの方は床の張り替えリフォームを前向きに検討してみましょう。
床の張り替えリフォームの種類
種類 | 特徴 |
フローリング | 木材や合板などを利用した一般的な床 |
クッションフロア | 柔らかい床材でクッション性が高い |
フロアタイル | プラスチックやセラミックの硬い床 |
カーペット | 肌触りがよく暖かく過ごせる |
畳 | クッション性があり調湿性に優れている |
以上が一般的な床の張り替えリフォームの種類です。家族構成や普段の過ごし方に合わせて選ぶと良いでしょう。ただし、それぞれメリットやデメリットがあるため、専門家である業者の方と相談しながら最終的な判断をすることをおすすめします。
また、それぞれに建築資材のグレードがあり、性能や質感、肌触りも異なってきます。実際に床材に触れてみたり、色合いをチェックしたりするなどして、好みの床材を見つけましょう。床の張り替えリフォームは一度行うと5年から10年はそのまま使い続けることになりますので、慎重に検討することも大切です。
床の張り替えリフォームの費用感
種類 | 費用感 |
フローリング | 6万円~20万円前後 |
クッションフロア | 5万円~10万円前後 |
フロアタイル | 5万円~10万円前後 |
カーペット | 5万円~10万円前後 |
畳 | 8万円~25万円前後 |
以上は床の張り替えリフォームの費用感です。部屋の広さや使用する床材の種類、床材のグレードによって大きく異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。その他、張替え工法や重ね張り工法などの施工方法の違いによって金額が異なる点にも注意が必要です。
同様に床暖房をつけたい、防音性の高い建築資材を入れて欲しいといったような場合はさらにプラスアルファになります。床は毎日足が触れる部分でもあるため、床の張り替えリフォームをする際はしっかりと投資した方が、長く快適な空間を得られるということも覚えておきましょう。
マンションでも床の張り替えリフォームは可能か
マンションでも床の張り替えリフォームが可能かどうかは、マンションの契約やルールによって異なります。基本的には専用部分であれば床の張り替えリフォームは可能ではあるものの、施工方法によっては対応できない可能性もあるため、管理会社などに必ず確認してください。
賃貸の場合も含めて、重ね張り工法であれば後から現状回復することも可能な場合もありますので、状況に合わせて床の張り替えリフォームができるかどうか、専門家である業者の方と相談することも大切です。また、昨今ではDIYでリフォームをする方もいらっしゃいますが、何の確認もせずにリフォームしてしまうとトラブルになることもあるため十分に注意しましょう。
床の張り替えリフォームをするメリット
次に床の張り替えリフォームをするメリットについて解説します。
新しく綺麗な床で過ごしやすくなる
床の張り替えリフォームをするメリットとして、新しく綺麗な床で過ごしやすくなることが挙げられます。ギシギシと音がしていたり、傷んでいたりした床が綺麗になるため、日々が過ごしやすくなります。床は毎日触れる箇所だからこそ、小さなストレスが減っていくことで、心身ともに健康的な生活がしやすくなるということです。
中古の一戸建てや中古マンションの床の張り替えリフォームでも同様であり、気に入った床材に張り替えることで、住み始めるタイミングから綺麗で過ごしやすい空間を手に入れることができます。床の張り替えリフォームのコストに見合ったリターンがあるのは間違いないと言えるでしょう。
床材によっては断熱性や耐久性、防音性が期待できる
床の張り替えリフォームをするメリットとして、床材によっては断熱性や耐久性、防音性が期待できることが挙げられます。築年数の古い物件などにおいては、床材を最新の建築資材にすることで、断熱性や耐久性、防音性が向上し、機能面でも快適な空間が得られるということです。
必要に応じて床暖房や二重窓のリフォームなどを行うことで、季節を問わずに過ごしやすい空間が手に入るようになります。昨今では寒暖差の激しい時期も増えてきたため、適切なリフォームを行うことで健康的に過ごせるようになること、同時に光熱費の削減が期待できることもメリットと言えるでしょう。
自分の好きなインテリアコーディネートや空間を作りやすい
床の張り替えリフォームをするメリットとして、自分の好きなインテリアコーディネートや空間を作りやすいことが挙げられます。インテリアコーディネートにおいて床は大きなウエイトを占めており、視界に入ることも非常に多いです。
また、床の色によって家具などのコーディネートが決まってくるため、好みの色や床材に変えることで自分好みの空間を作りやすくなります。内壁の壁紙や天井のクロスを同時に張り替えれば、さらに自分好みの空間を作りやすくなるので非常におすすめです。
掃除やお手入れがしやすくなる
床の張り替えリフォームをするメリットとして、掃除やお手入れがしやすくなることが挙げられます。特にフローリングやフロアタイルであればロボット型の掃除機なども導入しやすくなるため、掃除の手間を大幅に削減することが可能です。
また、フローリングやフロアタイルの場合はダニや虫などの発生も抑えられること、花粉などの掃除もしやすいことから、アレルギーでお悩みの場合も非常におすすめと言えます。ただし、カーペットやクッションのタイプですと、逆に掃除の手間が増えてしまうという部分でデメリットになる場合もありますので、家族構成や将来的なことを考えながら選ぶことが大切です。
床の張り替えリフォームをするデメリット
次に床の張り替えリフォームをするデメリットについて解説します。
工賃や工事期間が必要になる
床の張り替えリフォームをするデメリットとして、工賃や工事期間が必要になることが挙げられます。もちろん、快適な空間を手に入れるためには必要なことですが、床の張り替えリフォームをする部屋の広さや数によっては、それなりのコストが必要になることは知っておかなくてはなりません。
ただし、しっかりとコストをかけた方が長く快適な空間を得られるようになるため、安く済ませようと考えるのは逆にデメリットになるということも覚えておきましょう。同様にしっかりと対応してくれる業者に、しっかりとコストを支払った方が仕上がりがよくなるということも知っておいてください。
施工方法によっては段差が生じることがある
床の張り替えリフォームをするデメリットとして、施工方法によっては段差が生じることが挙げられます。例えば重ね張り工法の場合、現状復帰がしやすいというメリットはあるものの、建築資材の分だけ床の厚みが増してしまいます。
もちろん、丁寧に対応してくれる業者の場合は段差を加味した上で、部屋と部屋の間などの部分も対処してくれるので問題はありません。床の張り替えリフォームをする段階で、段差が生じないようにしてくれるかどうかという点については、前もって専門家である業者と相談しながら、解決していくことが大切です。
DIYでは床の張り替えリフォームは難しい
床の張り替えリフォームをするデメリットとして、DIYでは床の張り替えリフォームは難しいことが挙げられます。昨今ではDIYで色々とする人も増えたため、リフォームの動画なども頻繁にアップされています。実際にちょっとしたリフォームやインテリアコーディネートの変更程度であればDIYで安く済むというようなこともありますが、床の張り替えリフォームを自分自身で行おうとするのはあまりお勧めできません。
特に床の張り替えリフォームは素人の方が行ってしまうと、平行や水平にすることが難しく、傾斜がついてしまう可能性もあります。単にカーペットを敷く、タイルを設置するという程度であれば問題ありませんが、床材を解体して張り替えるような場合は専門家である業者に任せた方が無難です。
工事中は部屋を利用することができない
床の張り替えリフォームをするデメリットとして、工事中は部屋を利用することができないことが挙げられます。床の張り替えリフォームをする部屋の広さや数、施工方法にもよりますが、1部屋あたり2、3日は使用できないと見て間違いないでしょう。
もちろん、工事をしなければ床の張り替えリフォームはできないためデメリットと断言できるものではありませんが、部屋を利用することができないことを理由に床の張り替えリフォームをためらったりしないようにすることが重要です。一度工事をすれば数年の間は快適に過ごせるということを前提に、前向きに検討することをおすすめします。
床の張り替えリフォームをする際のポイント
次に床の張り替えリフォームをする際のポイントについて解説します。
床や畳の経年劣化の度合いはどのくらいか
築年数などを加味しながら、床や畳の経年劣化の度合いがどのくらいかをまずはチェックしましょう。目安としては5年から10年経過している場合は床の張替え時期だと考えてみて間違いないでしょう。ただし、明らかに生活していて支障があったり、ストレスが溜まったりするような場合、まずは専門家にチェックしてもらっても良いかもしれません。
また、経年劣化だけでなくインテリア的な意味合いで床を張り替えたい場合もあるかと思われます。十分な理由になりますので、どのような床材があるのか、どのような色合いがあるのかを調べたりした上で、床の張り替えリフォームを行うと良いでしょう。
相見積もりとって相場を把握しておく
床の張り替えリフォームを検討している段階で、いくつかの業者に相見積もりを取って相場を把握しておくことも大切です。必ずしも高いから良い、安いから悪いということはありませんが、見積もりを取る時点でどのような業者を選ぶべきか見極めるためにも、複数の業者に相談することをおすすめします。
ポイントとしてはどの部分にどのようなコストが必要になるのか、もしくは金額の根拠をしっかりと説明してくれる業者を選ぶことです。同様に張り替える床材や建築資材についてしっかりと話を聞いてくれるかどうか、予算に合わせて対応してくれるかどうかという点も見ておくと良いでしょう。
工事期間が長引く場合は生活できる場所を確保しておく
床の張り替えリフォームをする部屋の広さや数によっては、工事期間が長引くこともあります。前もって生活できる場所を確保しておくことが重要であり、直前で慌てないようにしましょう。同時に家具などの移動も必要になることから、準備期間を前後に用意しておくことも大切です。
ただし、基本的には1部屋あたり2、3日程度であり、業者の方と相談しながらスケジュールを組めば問題ない可能性もあります。スケジュールや準備期間の調整も含めて、しっかりと相談に乗ってくれる業者を探すことが重要であると覚えておいてください。
信頼できる業者としっかりとコミュニケーションする
床の張り替えリフォームをする場合に最も重要なのは、信頼できる業者としっかりとコミュニケーションすることです。床の張り替えリフォームと聞くと簡単そうに見えますが、実際にはその後ずっと住み続けるのは自分自身や家族であり、数年の間は同じ床で過ごすということを忘れてはなりません。
ポイントとしては、分からないことにしっかりと答えてくれるかどうか、自分自身が気づいていない課題や問題について提案してくれるかどうかなど、工事を任せて安心だと感じられる業者を選ぶことと言えるでしょう。間違っても明らかに話を聞いてくれない、高額な金額を請求されたなどと言ったような業者は選ばないことをおすすめします。
まとめ
今回は床の張り替えリフォームに関する基礎知識、床の張り替えリフォームをするメリット・デメリット、床の張り替えリフォームをする際のポイントについてお話しました。
日々を暮らす空間の中でも、床は直接的に足が触れる箇所でもあります。同様に自然と視界に入ってくるものでもあるため、自分好みの床にしたり、新しくしたりすることで快適な空間を得られるのは間違いありません。
ファミリー工房では、床の張り替えリフォームに関する施工のワンストップのサービスをご提供しております。「床の経年劣化が気になる」「防音性や断熱性を高めたい」「部屋の雰囲気を変えたい」という方も安心してご相談いただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
JR線・東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」下車 徒歩7分
営業時間
10:00~18:00 / 定休:毎週日・月
※夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウィークを除く
きめ細やかな視点で、お客様の生活に寄り添った提案を行います。
まずは気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いします。