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リフォームとリノベーションの違いとは?メリット・デメリット、費用相場の違いも解説

「住宅を直したいがリフォームとリノベーションのどちらが相応しいか知りたい」
「そもそもリフォームとリノベーションの違いがわからない」
「両者の違いや費用感について知っておきたい」

住宅の修繕を考えているものの、リフォームとリノベーションのどちらを選択すべきか悩んでいる方もいるかと思います。そもそも「リフォームとリノベーションの違いがわからない」といった方も多いはずです。

そこで本記事では、リフォームとリノベーションの違いについて徹底解説。両者の定義的な違いをはじめ、メリット・デメリット、費用感まで幅広くお伝えします。

リフォームとリノベーションの定義的な違い

さっそく本題である、リフォームとリノベーションの違いについて解説します。結論先にお伝えすると、リフォームは「戻す」、リノベーションは「作りかえる」です。

リフォームは「戻す」というニュアンス

リフォームとは、住宅の古くなった内装や設備を元の状態に戻すための改修をいいます。

たとえば、20年以上使っているキッチンを新しくする、壁紙やクロスを張り替えるなど。あくまで表層的な改装工事をリフォームと言い表します。

リノベーションは「作りかえる」というニュアンス

一方のリノベーションは、リフォームよりも本質的な部分を手直しする改修を指します。

たとえば、間取りや配管などを丸ごと替える、全解体して材木だけを再利用して立て替えるなど。古い建物を新しいものに刷新する、といったニュアンスです。

とはいえ、リノベーションにも、部分的なものや全解体するものなど、タイプはさまざま。通常リフォームで行うような表層的な工事をリノベーションと呼んでいる業者もあります。

リフォームのメリット

まずは、リフォームのメリットについて見ていきましょう。

工期が短い傾向にある

リフォームでは部分的・表層的な改修が多いため、工期が短期間で済むケースがほとんど。たとえばトイレ交換の場合、数時間〜1日で済みます。

キッチンだと1〜3日、浴室の改修でも3〜4日で終わるケースがほとんどです。長くても1ヶ月程度で工事が終わります。また工事規模も少ないため、リノベーションよりもコストが安いのも強みです。

完成イメージを掴みやすい

リフォームでは、柱や梁など建物の構造部分には手をつけません。あくまで部分的な工事だけを行うため、完成後のイメージも掴みやすいです。

間取りの変更や配管の入れ替えなどリノベーションで行うような大がかりな工事をしないため、生活への支障が少ないのも強みといえます。

リフォームのデメリット

続いて、リフォームのデメリットを見ていきましょう。

設計範囲が狭い

リフォームは、トイレや浴室などピンポイントでの改修だけなので、リノベーションと比べて設計範囲が狭いのが難点。

せっかくリフォームをするのだからあれもこれも直したい、内装を大きく変えたい、といった要望には応えられないのが現状です。

デザイン性を追求しにくい

繰り返しになりますが、リフォームはピンポイントのみの改修に特化しているため、デザインは追求しにくいです。

たとえばリノベーションなら、間取りや内装の工事と同時に水回り工事を行えるため、トイレやキッチンなども全体の空間に合わせたデザインに設計できます。

リノベーションのメリット

続いて、リノベーションのメリットを見ていきましょう。

生活スタイルに合わせた住宅設計ができる

リノベーションの最大の魅力ともいえるのが、設計の自由度です。設計例として以下のものがあげられます。

  •  ・子どもに目が届くようオープンな間取りにする
  •  ・段差をなくして誰でも快適に歩けるようにする
  •  ・古民家のレトロな雰囲気を残しつつ最新設備を入れた「和モダン」な空間を作る

古民家をリノベーションする場合は、レトロな雰囲気を活かしたおしゃれな空間を作ることができるでしょう。子どもから高齢者に対応したバリアフリー設計など、入居者の生活スタイルに合わせた住宅設計ができます。

物件の選択肢が多い

安い物件を買ってリノベーションするのも手です。リノベーションを前提で考えれば、10~20年の物件だけでなく、古民家なども選択肢に入ります。古民家であってもフルリノベーションを行えば、新築と同様の快適性・機能性が手に入りますよ。

リノベーションのデメリット

次に、リノベーションのデメリットをお伝えします。

住み始めるまでに時間がかかる

リノベーションは、場合によっては解体から始まるなど改修範囲が広いため、実際に住み始められるまで時間がかかります。

工事を始める前に住宅の調査が必要だったり、着工後にトラブルが起きて対応に時間がかかったりと、数ヶ月単位の工期が必要です。

コストとスケジュール感を掴みにくい

リノベーションでは大まかな計画を立てますが、その通りに工事が進むとは限りません。たとえば以下のようなトラブルが起きることもしばしば。

  •  ・問題ないと思っていた配管に修理が必要となった
  •  ・解体後の部材を再利用しようと思っていたが多くが再利用できないレベルの品質・耐久性だった

リノベーションでは「想定外」が起こりやすいです。想定外のトラブルが起こった結果、予算やスケジュールを大幅にオーバーしてしまう、といったケースも少なくありません。

リフォームの費用感

リフォームとリノベーションの違いやメリット・デメリットをお伝えしましたが、費用感も気になる部分かと思います。まずは「リフォーム」の費用感を見ていきましょう。

先述の通り、リフォームは部分的な補修や入れ替えがメインです。以下のような費用感となります。

リフォーム内容費用感
キッチン60〜100万円アイランドキッチンやオーダーメイドキッチンの場合は100万円以上
トイレ15万円以下節電・節水など機能に優れたトイレの場合は30万円を超える場合も
浴室〜120万円面積拡大やオーダーメイド浴室の場合、費用が高くなる傾向にある
洗面台10〜25万円洗面台本体の大きさやオプションによって費用は変動する
壁紙・クロス張り替え5〜10万円部屋の広さやクロスのグレードによって費用は変動する
床張り替え〜10万円床材の種類や下地の状態、工法によって費用は変動する

リノベーションの費用感

続いて、リノベーションの費用感を見ていきましょう。ひと口に「リノベーション」といっても、どの程度補修や工事、設備入れ替えを行うかによって費用は異なります。

ここでは参考事例として、フルリノベーション(スケルトン状態から大規模に修繕する方法)の費用感をお伝えします。

住宅形式費用感
一戸建て390〜2,000万円
マンション250〜900万円

リノベーション費用の内訳

リノベーション内容費用感
間取り変更7〜20万円
トイレ15〜50万円
浴室50〜150万円
リビング15〜150万円
和室から洋室に変更25〜100万円

【まとめ】予算や目的に合わせてリフォーム・リノベーションを選ぼう

リフォームとリノベーションでは、工事規模や設計の自由度などが大きく異なります。一般的にはリフォームは部分的、リノベーションは大規模な補修・入れ替え工事といったイメージです。

どの程度の補修を行いたいのかや用意できる予算に合わせて、リフォーム・リノベーションのご自身にとって相応しい方を選択しましょう。