【豊島区の子育て支援】誰もが「わたしらしく、暮らせるまち」を目指す
豊島区は手塚治虫などのマンガ界巨匠が住んでいた「トキワ荘」があったことからマンガ・アニメの聖地として有名です。また、近年では演劇や芸術にも力を入れており「国際アート・カルチャー都市としま」として、人々を引きつける個性あふれる魅力的な街づくりをしています。今回は、そんな豊島区の学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきます。
■豊島区の基本情報
面積・人口
23区の西北部に位置する豊島区は、面積13.01平方キロメートルです。鳥が羽を広げたような、特徴的な形をしています。世帯数は187,526世帯、人口は294,052人です。(令和6年6月1日現在)
交通機関
区内にはJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・南北線・副都心線、西武池袋線、都営三田線、都電荒川線、東武東上線と、数多くの路線が乗り入れています。また、2019年から運行を開始したコミュニティバス「IKEBUS」は、環境に優しい電気バス。真っ赤な可愛らしいボディで、池袋駅を起点に周辺施設を巡回しています。
■豊島区の子育て環境
豊島区には162の区立公園や児童遊園があります。年間を通して青々とした芝生が生い茂る「南池袋公園」、広いキャッチボール場がある「西池袋公園」、木登りや焚き火など自分の責任で自由に遊ぶことができる「池袋本町プレーパーク」など、楽しい遊び場がいっぱいです。
また、豊島区には中高生が作る中高生のための居場所「中高生ジャンプ」という児童館があります。子供たちが自分たちで相談をしながら、居心地の良い場所を作り出すための施設です。音楽スタジオ、クッキングスタジオ、ゲームや読書などを楽しめる多目的室、学習室など、さまざまな設備があります。
■豊島区の幼稚園・保育園は?
豊島区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
幼稚園 | 3園 | 16園 |
認定こども園 | 0園 | 1園 |
保育園 | 18園 | 75園 |
*私立保育園に公設民営2園を含む
*その他、小規模保育事業A型14園、小規模保育事業B型1園、小規模保育事業C型4園、家庭的保育事業2園、居宅訪問型保育事業4園
豊島区は、2014年に23区で唯一「消滅可能性都市」と指摘を受け、子育て世帯の支援や人口増につながるような政策を積極的に推進してきました。その結果、2017、2018度年に続き2020年度も待機児童ゼロを達成しています。認可保育所の誘致や、認可外保育所に通う保護者への保育料差額を補助するなど、積極的に待機児童対策に取り組んでいる効果が出ているのかもしれません。
■豊島区の学校は?
豊島区の教育施設の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
小学校 | 22校 | 2校 |
中学校 | 8校 | 9校 |
高等学校 | 3校 | 13校 |
大学 | 0校 | 10校 |
※私立大学は短大2校を含む
豊島区では中学生の学力向上のため、各種検定試験合格に向けた学習支援「トライアルスクール」を開催しています。漢字検定・数学能力検定・英語検定・パソコン検定などの受験に対応できる外部指導員を各中学校に派遣。検定取得により、生徒の達成感や主体的に学習に取り組む姿勢を育てています。また、一人ひとりを大切にする教育も充実。23区内では珍しい「自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)」や、日本語の習得が不十分な児童・生徒を対象とした「日本語指導学級」が設置されているのも特徴的です。
■豊島区の子育て支援制度
1.ゆりかご・としま事業
妊娠から出産・子育てを切れ目なく支援するため、豊島区では「としま鬼子母神プロジェクト【ゆりかご・としま事業】」を行っています。安心して出産を迎えてもらうため、すべての妊婦を対象に助産師または保健師による「ゆりかご面接」を実施し、終了後に「ゆりかご応援グッズ」を配布。また、産後はこども家庭支援ワーカーによる「おめでとう面接」と、誕生お祝い品の配布も行われています。
2.赤ちゃん訪問
誕生した赤ちゃん全員に保健師または助産師による「赤ちゃん訪問(無料)」を実施しています。体重測定、育児の相談(母乳・ミルクの与え方、スキンケア、他のきょうだいのことなど)、健診・予防接種のお知らせ等を行います。
3.出産・子育て応援事業(経済的支援)
「ゆりかご面接」を受けた方に「出産応援ギフト」(妊婦1人につき5万円相当のギフトカード)、産後の「赤ちゃん訪問」を受けた方に「子育て応援ギフト」(新生児1人につき10万円相当(国事業の5万円分+都事業の5万円分)のギフトカード)が給付されます。
4.産後ケア事業
産後ケアを必要とするかたで、医療的な処置の必要がないおおむね生後4か月未満の赤ちゃんとお母さんが対象。区が契約する施設に宿泊または通所し、産後のお母さんのケアと授乳や育児の相談支援を受けることができます。
■宿泊(ショートステイ)型
利用日数:1泊2日から3泊4日(通算4日まで)
利用者負担額:母子1組1日につき2,500円
■通所(デイサービス)型
利用日数:1回の出産につき1回
利用者負担額:1回1,500円
いずれも住民税非課税世帯、生活保護被保護世帯は利用者負担はありません。多胎児加算があります。
5.子育て世帯見守り訪問事業(子育てエール)
月齢4か月から11か月のお子さまを育てている世帯を対象に、子育て支援に関する研修を受けた見守り支援員が毎月ご自宅を訪問し、お子さまと養育している方にお会いして状況をお伺いするとともに子育て情報を提供します。訪問後には、育児支援品に引き換えられる電子クーポン3,000円相当が配付されます。
6.としまいっしょに子育て 育児支援ヘルパー事業
区内在住の、妊娠中から2歳未満の子供がいる家庭が利用できる支援制度。赤ちゃんや兄弟児の世話、検診への付添、簡単な家事などの手伝いをしてくれるヘルパーが自宅に来てくれます。1回の妊娠で最大70時間まで利用可(多胎出産の場合、160時間まで)。
※1時間900円(複数児童の育児の場合は1350円)/1日2時間以上4時間まで/減免制度あり
7.子どもの医療費助成
高校生相当年齢まで(18歳に達した日以降の最初の3月31日まで)が助成の対象。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。
8.多胎児家庭移動経費補助事業
3歳未満の双子や三つ子(多胎児)を育てている保護者を対象に、検診や予防接種の際にタクシーで移動する費用を補助する制度です。0、1、2歳で1回ずつ申請ができ、1世帯1回につき24,000円分の「こども商品券」を支給しています。※申請の際は面談が必須
9.1歳のバースデイ訪問相談
お子さんが認可保育園に在園していないご家庭を対象に、1歳の誕生日の頃に家庭支援センターの相談員が「バースデイ訪問」しています。※保育園児は希望者のみ
就園児にはアンケート(郵送)が郵送されます。この訪問を受けた(就園児はアンケートに回答した)方に、商品券等育児パッケージ(6万円相当、第2子は7万円、第3子以上は8万円)が給付されます。
10.私立幼稚園(新制度未移行園)園児保護者への各種補助金
区内在住の満3~5歳児が新制度未移行園へ入園する場合、下記のような補助が行われます。
・入園時補助金:子供1人につき1回限り上限50,000円 ※所得制限あり
・施設等利用費・園児保護者負担軽減補助金:月額上限33,500~37,900円
※金額はその世帯の所得、世帯構成等によって異なる
・預かり保育料補助金:3歳児~5歳児 月額上限11,300円/満3歳児のうち非課税世帯、住民税課税世帯の第2子以降 月額上限16,300円
※1日あたり450円×利用日数
・実費徴収に係る補足給付(給食費補助) :副食材料費相当分として4,800円、主食材料費相当分として3,000円(計7,800円)
※年収制限あり(第3子以降は除く)
11.就学援助費
豊島区在住の国立または公立の小・中学校に通っている児童・生徒の保護者で、所得額が認定基準内の方を対象に補助する制度です。学用品費、入学支度金、校外活動費、芸術鑑賞費、移動教室費、学校給食費、アルバム代、通学費、医療費などを援助する制度です。※小学校入学前に入学前支度金の申請可能
12.学校給食費の無償化
令和5年9月以降、区立小・中学校に在籍する児童・生徒の学校給食費(食材費)を無償化しています。
■まとめ
豊島区は消滅可能性都市として指摘されたことがきっかけとなり、子供を産み・育てやすい環境づくりに力を入れています。現在は、そこから更に進化して「わたしらしく、暮らせるまち」を目標に、子供だけでなくすべての豊島区民が自分らしく暮らせる街になるべく尽力をしているのが印象的です。家族みんなが幸せに暮らせる街を、豊島区と一緒に作っていくのも良いかもしれませんね。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
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