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区内の企業や大学と協同しながら次世代育成に取り組む渋谷区の子育て支援

渋谷区といえば、渋谷・原宿・代官山など「若者が集まる、にぎやかな街」という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。しかし、繁華街から少し離れると閑静な住宅街が広がっており、区が子育て支援に力を注いでいることから子育てがしやすい街として人気です。そんな渋谷区の学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきたいと思います。

渋谷区の子育て支援

■渋谷区の基本情報

【参照情報】

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/ku/geo.html

https://chintai.infonista.jp/area/tokyo/shibuyaku/column/traffic

https://www.homemate-research-station.com/13113/

23区の西南部に位置する渋谷区は、面積15.11平方キロメートルです。多くの商業施設や企業などがあることから「ビルが立ち並ぶ、人の訪れる街」というイメージが強いかもしれません。しかし、実は中心部に明治神宮や代々木公園などの緑地があり、緑があふれる街でもあります。世帯数は140,170世帯、また人口は230,506人です。(令和3年1月1日現在)

区内にはJR、東京メトロ、東急電鉄・小田急電鉄・京王電鉄、都営地下鉄が乗り入れています。繁華街だけでなく、笹塚・幡ヶ谷・代々木・千駄ヶ谷などの住宅街エリアも交通の便が良いのが利点です。

■渋谷区の子育て環境

【参照情報】

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/koen/kuritsu/index.html

https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view039.html

https://iko-yo.net/facilities/154009

https://iko-yo.net/facilities/104638

http://www.tokyo-rc.or.jp/pony/pony.html

http://harupure.net/

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/kosodate/hachirabo.html

渋谷区には、広大な草地広場が気持ち良い「都立代々木公園」の他、130もの区立公園・児童遊園地があります。春は桜が美しい「本町さくら公園」、夏になると水遊びができる「広尾公園」、ポニーに乗ったりお世話したりできる「代々木ポニー公園」など、自然のなかで体を思い切り動かして遊べる環境が豊富です。また、プレーリーダーと自由に好きな遊びができる「渋谷はるのおがわプレーパーク」も人気があります。

なお、体だけでなく知識意欲を高めてくれるような施設もあります。渋谷区文化総合センター大和田内にある「こども科学センター・ハチラボ」は、大学の研究機関と連携している子供向けの区立施設。学校の授業で体験できない科学や技術、数学などのさまざまなワークショップが開催されており、科学や数学的な思考を高めて子供たちの知的好奇心を満たしてくれること間違いありません。

■渋谷区の幼稚園・保育園は?

【参照情報】

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/hoiku/hoikuen/index.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninsyohoiku_shiritsu.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/hoiku/kurituhoikushitsu.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/hoiku/kuritsu_yochien.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/teate/hoiku_josei/prv_yochien.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/teate/hoiku_josei/hoikuryo_keigen.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/kutyo/syosin_20210224.html

渋谷区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。

 公立私立
幼稚園5園15園
認定こども園0園12園
保育園18園40園

*区立幼稚園は幼保一元化施設2園を含む

*その他、小規模保育事業施設3園、区立認可外保育室5園、認証保育所9園、私立保育室1園、企業主導型保育事業9園

渋谷区は平成28年に300人を越える待機児童がいることから、待機児童解消が大きな課題となっていました。しかし、認可保育園の新設、幼保一元化施設の設置、認証保育園・認可外保育園利用者への保育料の軽減などの対策を行い、令和2年4月の段階で58名まで減っています。まだ待機児童数0ではありませんが、確実に減っていることから対策の結果が出ているのではないかと思われます。

■渋谷区の学校は?

【参照情報】

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/kyouiku/shogakkou.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/kyouiku/chugakkou.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/kyouiku_iinkai/gakkou/prv_gakkou.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/kyouiku_iinkai/gakkou/prv_high.html

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/gakkou/torikumi/ict.html

https://www.gmo.jp/news/article/6471/

渋谷区の教育施設の数は下記の通りです。

 公立私立
小学校18校3校
中学校8校5校
高等学校3校8校
大学0校13校


*小中一貫教育校1校を含む

*私立大学は短大4校を含む

●渋谷区の公立小学校一覧

(リンク先 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/kyouiku/shogakkou.html

●渋谷区の公立中学校一覧

(リンク先 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/  kyouiku/chugakkou.html

文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」に先駆けて、渋谷区では平成29年から区内すべての公立小中学校へ通う児童生徒に対して1人1台のタブレット端末を貸与しています。また、渋谷に拠点を構える東急電鉄、サイバーエージェントなどのIT企業4社と提携し、官民連携でプログラミング教育を行うなど、ICT教育に積極的です。その他、理数教育重点校、英語教育重点校、中高連携教育校など、教育に対してさまざまな試みが行われています。

■渋谷区の子育て支援制度

1.妊婦面談と育児パッケージ

渋谷区では妊娠中に保健相談所にて保健師と面談が可能です。妊娠16~32週の間に面談が終了した妊婦に対し、育児に必要な衣類、体温計、おもちゃなど、出産後に必要な育児用品がプレゼントされます。

妊婦面談

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/ninpu.html

2.ハッピーマザー出産助成金

出産時の経済的負担を軽減するため行われている助成金制度。1人の出産につき10万円を上限に給付されます。妊娠12週を超えて出産し、出産日の3ヶ月前から申請日まで継続して渋谷区に住民登録があり、健康保険に加入している方が対象です。

※健康保険から付加給付が支給される場合は、その額を控除して給付

ハッピーマザー出産助成金

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/teate/happy_josei.html

3.育児支援ヘルパー派遣事業「にこにこママ」

妊娠中に体調がすぐれない方や、出産後2年未満かつ家事や育児が困難な状況にも関わらず介助者がいない方を対象に、1時間1,000円で育児ヘルパーを派遣してくれる制度。

※生活保護世帯、非課税世帯、多胎児世帯には減免制度があります

育児支援ヘルパー派遣事業「にこにこママ」

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/hoiku/service/niko.html

4.産後ケア(宿泊型)

育児に慣れていない初産等かつ産後5ヶ月未満の方で、家族などから十分な育児や家事の支援が受けられない方が対象。渋谷区が契約している病院または助産所に宿泊し、産後ケアが受けられます。

※1泊2日(12,000円)から4泊5日まで(以降1日につき6,000円加算)、減免制度あり

産後ケア(宿泊型)

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/soudan/sango_care.html

5.子ども医療費助成

乳児および小・中学生(15歳に達した最初の3月31日まで)が助成の対象。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。

子ども医療費助成

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/teate/iryohi_josei/kodomo_ij.html

6.リフレッシュ一時預かり保育「SKIP(スキップ)」

区内在住の3ヶ月から就学前までの子供を一時預かりしてくれる制度。1時間1,200円(利用は2時間以上8時間以内)で利用ができます。理由を問わず預かってくれるので、ショッピングや美容院などリフレッシュ目的で預けられるのが便利です。
※初回登録手数料1,000円、食費や保育衛生用品代別

リフレッシュ一時預かり保育「SKIP(スキップ)」

http://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/hoiku/service/skip.html

7.私立幼稚園補助金

区内在住の満3~5歳児で、私立幼稚園または都が認定する幼稚園類似の幼児施設に通園する保護者へ下記のような補助が行われます。※新制度移行済みの私立幼稚園は対象外

・入園料補助金:1人1回限り上限8万円(納入した入園料を上限とする)

・施設等利用費・保育料補助金:月額29,500~39,400円(納入した保育料を上限とする)

※特別区民税所得割額、小学校3年生までの兄姉児の人数によって金額が異なる

・副食費に対する補助金:月額上限4,500円

※年収360万円以下の世帯または小学校3年生までの兄姉を第1子として数えたときの第3子以降

私立幼稚園補助金

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/teate/hoiku_josei/prv_yochien.html

8.就学援助

国公立小・中学校でかかる費用に困っている世帯に対し、学用品代、給食費、校外施設参加費などを援助する制度です。※新入学学用品費は、新小学1年生、小学6年生を対象に入学前の3月に支給

就学援助

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/gakkou/tetsuduki_g.html#anchor4

まとめ

参照情報:

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/kosodate_benrityo/

未就学の時期は保護者への支援を手厚く、就学してからは子供一人ひとりの学びをしっかりとサポートする等、子育て世帯にとって嬉しい支援がいっぱいの渋谷区。繁華街が多いことから大人向けの街だと思われがちですが、しっかりと子育て支援を行っている印象があります。子ども・子育て支援事業計画で「子どもが主人公(チルドレン・ファースト)」を掲げて邁進している渋谷区は、子育て環境として最適かもしれませんね。