【荒川区の子育て支援】不安や悩みを24時間365日いつでもサポート!
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荒川区は商店街がある昔ながらの下町雰囲気が残るエリアと、再開発により生まれ変わった近代的なエリアが共存している区です。授乳やおむつ替えができるスペース「あらかわベビーステーション」の設置や、子連れ歓迎のお店「子育て応援店」を区が認定するなど、子育て世帯に優しい街といった印象があります。そんな荒川区の学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきたいと思います。
■荒川区の基本情報
面積・人口
23区の東北部に位置する荒川区は、23区内で2番目に狭い面積10.16平方キロメートル。区の北東部に沿うように隅田川が流れています。世帯数は122,901世帯、また人口は219,813人です。(令和6年5月1日現在)なお、荒川区は65歳以上の高齢人口率が高く、単身世帯が多いという特徴があります。
交通機関
区内にはJR山手線・常磐線・宇都宮線・高崎線、京成電鉄京成本線、東京メトロ千代田線・日比谷線、つくばエクスプレス、日暮里・舎人(とねり)ライナー、都電荒川線などが乗り入れています。都心へはもちろん、千葉や茨城、埼玉へのアクセスも良いため通勤や通学に便利なエリアです。
■荒川区の子育て環境
荒川区には2つの都立公園と、109の区立公園・児童遊園があります。バーベキューができる広場や大型複合遊具がある「都立汐入公園」、区内で最大級の広さを誇りゴーカートや自転車が無料で借りられる「荒川自然公園」、長いローラー滑り台が人気の「天王公園」など、子供たちが楽しく遊べる公園がいっぱいです。
また、中央図書館・吉村昭記念文学館・ゆいの森子ども広場が入っている複合施設「ゆいの森あらかわ」は、赤ちゃんから高齢者までが利用できる公共施設。3万冊もの絵本がある「絵本館」、乳幼児が利用できる遊具のある「遊びラウンジ」、10代向けの図書の充実や仲間と過ごすスペースを備えた「ティーンズフロア」、予約可能な「学習室」など、幅広い年代が過ごしやすい環境が整っています。また、託児所を併設しているので、子供を預けてゆっくり読書したり、勉強したりできるのがうれしいですね。
■荒川区の幼稚園・保育園は?
荒川区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
幼稚園 | 8園 | 5園 |
認定こども園 | 1園 | 1園 |
保育園 | 19園 | 43園 |
*公立保育園には、公設民営7園を含む
*その他、認証保育所8園、小規模保育事業施設4園、認可外保育施設10園、家庭的保育事業2名
荒川区の待機児童数は、令和2年度4月の段階で28名。そのうちの多くが1歳児です。区では新たな保育園の開設や移転新築などの対策を行い、引き続き待機児童解消に努め、令和4年に待機児童数ゼロを達成しました。また、保育士不足の対策として、区独自のサポート「保育士入学準備奨学金貸付制度(返済免除型)」、「保育士支援奨学金補助事業(返済支援型)」などの事業が行われているのも特徴的です。これらの事業は、荒川区内の保育施設で働くことを条件に返済が不要になる入学準備金の貸付や、奨学金を使用して保育士資格を取得した方に返済費用の一部を区が負担する制度。荒川区で働きたいという保育士が増える理由になるので、子供たちの保育環境がより良くなりそうですね。
参照情報:荒川区公式サイト 保育園・幼稚園など
■荒川区の学校は?
荒川区の教育施設の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
小学校 | 24校 | 1校 |
中学校 | 10校 | 2校 |
高等学校 | 2校 | 2校 |
大学 | 1校 | 0校 |
荒川区の小中学校では、優れた学校教育を実現するため学校の個性化を推奨しています。それに伴い、小学生は通学区域または隣接する学校から、中学生は区内全域から自分に合う学校を選ぶことが可能。(一部を除く、抽選になる可能性あり)また、ICT教育に力を入れています。まだ、ICT教育が一般的ではなかった平成26年の段階で、すでに区立小・中学校全校にタブレットPCを導入。全教室に電子黒板も設置されており、デジタル教科書やタブレットPCの画面を共有させて授業を行うなど積極的に活用されています。
参照情報:荒川区公式サイト 小・中学校一覧
■荒川区の子育て支援制度
1.ゆりかご面接・マザーズコール24
保健師や助産師に相談できる「ゆりかご面接」は、希望するすべての妊婦が対象です。面談を終えた方は、ゆりかごギフト(1万円相当)を受け取ることができます。また、妊娠中や育児中に悩みや不安を抱えた時、24時間365日いつでも電話で看護師資格を持った専任スタッフに相談できる「あらかわキッズ・マザーズコール24」も魅力。18歳未満の子供を持つ保護者なら、誰でも無料で相談ができます。
2.妊産婦・新生児訪問
お子さんが生まれた全家庭を、助産師又は保健師が家庭訪問し、赤ちゃんやお母さんの健康について話を聞き、相談を行っています。
3.出産・子育て応援事業(経済的支援)
「ゆりかご面接(妊婦面接)」を受けた方に「出産応援ギフト」(妊婦1人あたり5万円相当のギフト(東京都発行のクーポン券))、産後の「妊産婦・新生児訪問」を受けた方に「子育て応援ギフト」(新生児1人あたり10万円相当のギフト(東京都発行のクーポン券))が給付されます。
4.産後支援ボランティア派遣事業
ボランティア団体「35(産後)サポネットin荒川」が荒川区と連携し、生後6ヶ月までの赤ちゃんがいる家庭を支援してくれる事業です。週1回2時間まで、1回500円でボランティアが自宅を訪問し、お世話の手伝いや外出の同行、調理以外の簡単な家事、沐浴の手伝いなどをしてくれます。
5.ブックスタート、セカンドブック
ブックスタート
4ヶ月を迎えた乳児を対象に、ブックスタートボランティアが親子一組ごとに、絵本を読み聞かせします。図書館でのおはなし会やお家での読み聞かせの方法等を案内し、絵本をプレゼントします。
セカンドブック
3歳から5歳までの子どもは、絵本やおはなしを楽しみ、吸収できる「読み聞かせ黄金期」と呼ばれています。3歳児に引換券をお渡しし、図書館のカウンターで絵本を1冊プレゼントしています。
6.バースデーサポート事業
2歳を迎えるお子様がいるご家庭を対象に、育児パッケージ(育児用品など利用できるウェブカタログギフト)を配布するとともに、子育てに関する情報提供や相談支援を行います。
第何子かによって、育児パッケージの金額が異なります。
・令和5年3月31日までに出生した児(第1子:1万円、第2子:2万円、第3子以降:3万円)
・令和5年4月1日以降に出生した児(第1子:6万円、第2子:7万円、第3子以降:8万円)
7.乳幼児・子ども医療費助成
出生日から18歳になった後の最初の3月31日までが助成の対象。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。
8.ツインズサポート事業(多胎児家庭支援)
双子や三つ子などの多胎児を養育している家庭を対象に、金銭的な支援を行っています。0~5歳までの多胎児を養育している場合、一時保育の利用料のうち半額(限度額2万円まで)を補助。さらに、タクシー利用料の全額を限度額23,000円まで助成してくれます。
9.私立幼稚園等の園児保護者に対する補助
荒川区に住所を有す満3~5歳児が私立幼稚園等へ入園する場合、下記のような補助が行われます。
・入園児保護者補助金(新制度移行園を除く):園児につき同一年度内で1回限り上限7万円
・保育料保護者補助金(保育料に対する補助、新制度移行園を除く):上限年額330,000~456,800円
※金額はその世帯の所得、世帯構成等によって異なる
・給食費保護者補助金:月額上限7,500円
・預かり保育料補助金(延長保育利用時にかかる料金対する補助):
新2号認定の場合 年度内補助限度額135,600円(月基準額11,300円×12ヶ月)
新3号認定の場合 年度内補助限度額195,600円(月基準額16,300円×12ヶ月)
※在籍月数及び認定の期間が12か月未満の場合は、月基準額に在籍月数等を乗じたものが年間の補助限度額
10.就学援助
経済的な理由で義務教育の就学が困難な荒川区在住の国公立小・中学校に通っている児童・生徒に対し、学用品費、給食費、入学準備金、修学旅行費、遠足費、移動教室費、クラブ活動費、卒業アルバム費などを援助する制度です。
11.学校給食の無償化
2023年4月から、区立小中学校の給食費が無償化されました。
12.多子世帯への住宅支援
満18歳未満の児童が3人以上おり、広い区民住宅を希望する方を対象に、使用料の減額を行っています。「町屋五丁目区民住宅」の月額使用料から、毎月2万円が減額される支援制度です。※所得制限等の条件あり
・区民住宅を活用して子どもが3人以上いる家庭の支援を行っています
まとめ
荒川区は「あらかわキッズ・マザーズコール24」のように、24時間365日の体制で育児支援が行われています。不安を感じた時にいつでも専門家に相談できるのは、非常にありがたいことですよね。また、多胎世帯、多子世帯へのサポートを手厚くするなど、支援体制が非常に整っている印象です。これから子育てをしていくファミリー世帯にとって、住みやすい環境かもしれません。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
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