「子育て先進区」を目指して手厚いサポートが行われている中野区の子育て支援
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JR中野駅北口を中心に漫画やアニメなどのサブカルチャーの発信地としても知られている中野区は、若者が集まる街として人気です。比較的単身世帯が多いという特徴がありますが、中野区では子育て世帯から選ばれる「子育て先進区」を目指しています。そんな中野区の学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
■中野区の基本情報
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23区の西側に位置する中野区は、面積15.59平方キロメートルです。新宿駅から約4分の場所にあるJR中野駅を中心に、南北に広がった形状をしています。世帯数は207,425世帯、また人口は334,632人です。(令和3年1月1日現在)
区内にはJR、東京メトロ東西線・丸ノ内線、西武新宿線・池袋線、都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。アクセスが良いことから、新宿などの都心へ通勤・通学する人が多いのが特徴です。また、JR中野駅周辺で再開発が進められており、さらなる活性化が期待されています。
■中野区の子育て環境
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中野区には約174 の区立公園があります。面積約54,700平方メートルの広大な敷地に大型遊具やドッグラン、バーベキュー広場などがある「平和の森公園」、子供たちに人気のSLが展示されている「紅葉山公園」、広い多目的広場やミニ農園があり、夏になると水遊びも楽しめる「広町みらい公園」など、家族みんなで楽しめる公園がたくさんあります。
また、「東京子ども図書館」は、子供向けの絵本・物語・昔話など、約8,000冊ものさまざまなジャンルの本がある私立図書館です。親子で楽しめる「わらべうたの会」や絵本の読み聞かせをしてくれる「おはなしの時間」など、幼児でも楽しめるような企画が行われているのが嬉しいですね。
■中野区の幼稚園・保育園は?
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中野区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
幼稚園 | 2園 | 20園 |
認定こども園 | 0園 | 3園 |
保育園 | 12園 | 71園 |
*公立保育園に公設民営2園を含む
*その他、認可家庭的保育事業9名、認可小規模保育事業15園、認証保育所12園、企業主導型保育事業9園、居宅訪問型保育事業1園
中野区の令和2年度認可保育所待機児童数は、538名と比較的多い人数です。認可保育所に入所できなかった方の多くは、保育料が高くなりがちな認証保育所を利用しています。そこで、中野区では認証保育所を利用している保護者に対し「認証保育所等保護者補助金」という制度を設け、認可保育園保育料との差額を補助。その制度により、待機児童数を73名まで減らしました。
■中野区の学校は?
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中野区の教育施設の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
小学校 | 21校 | 2校 |
中学校 | 10校 | 7校 |
高等学校 | 5校 | 7校 |
大学 | 0校 | 6校 |
*小中一貫教育校1校を含む
中野区では幼児期から小・中学校の15年間を通して、子供たちの成長や発達、学びの連続性を見据えていくことを大切にしています。保幼小中の連携教育を推進しており、新入学や進級の際に子供たちに不安を感じさせないようなサポートが可能です。また、小中連携の取り組みとして、中学生が小学生に勉強を教える「リトルティーチャー」、小学校の運動会などで手伝いをする「中学生ボランティア」など、学校ごとに特色のある取り組みが行われています。
■中野区の子育て支援制度
1.妊娠・子育て応援ギフト券
安心して子育てができるよう、区内在住の妊婦を対象に保健師や助産師・看護師による面談や支援プラン(かんがる~プラン)の作成を行っています。また、プランを作成した方は、妊娠・子育て応援ギフト券として「こども商品券」1万円分の受け取りが可能です。
2.産前家事支援事業
中野区在住のかんがる~面接が済んでいる妊婦で、体調が悪いにもかかわらず家族などから家事支援が受けられない方を対象とした事業です。1時間につき800円で、食事の支度や洗濯、掃除、きょうだい児の世話などをサポートしてくれます。産前に最大15時間まで利用可能。
3.産後ケア事業
産後に家族の手伝いが見込めない方が利用できる「ショートステイ」、日帰りで助産師による母乳相談や育児相談ができる「デイケア」があります。どちらも、かんがる~プランを作成した方が対象の事業です。
・産後ケア事業【ショートステイ(宿泊)】
・産後ケア事業【デイケア(日帰り)】
・産後ケア事業【アウトリーチ(助産師訪問)】
4.産後家事・育児支援事業
中野区に住所があり、1歳未満の子供を育てている家庭が利用できる支援です。1時間につき800円で、食事の支度や洗濯、掃除といった家事や育児の手伝いをしてくれます。
※兄姉児の年齢や人数によって利用できる最大時間が異なる
5.子ども医療費助成制度(マル乳・マル子)
乳児および小・中学生(15歳に達した最初の3月31日まで)が助成の対象。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。
6.ファーストバースデーサポート事業
1歳の誕生日を迎える子供に、中野区からプレゼントが届きます。誕生月の前月に中野区に住所があり、1ヶ月前に送付されるアンケートに回答した方が対象です。
7.私立幼稚園補助金
区内在住の満3~5歳児が認可を受けている私立幼稚園等と幼稚園類似施設へ入園する場合、下記のような補助が行われます。
・入園料補助金:子供1人につき1回限り上限45,000円※入園日に中野区民であることが条件
・保護者補助金及び施設等利用費:月額上限37,700円 ※新制度園は対象外
・預かり保育料補助金:「2号認定の子供1人につき月額11,300円/3号認定の子供1人につき月額16,300円」または「実際の預かり保育の利用日数×450円」と比較して低い金額
・預かり保育利用料等に対する補助金:月額上限15,000円
・副食費補助金(実費徴収にかかる補足給付) :月額上限4,500円
※市区町村民税所得割合算額77,101円未満の世帯または全ての世帯の第3子(小学3年生以下の兄姉が2人以上いる)以降の在園児が対象
8.就学援助
中野区では国立または公立の小・中学校に通っている児童・生徒の保護者に対し、学用品費、新入学学用品費、給食費、クラブ活動費、修学旅行費、移動教室費、校外活動費、卒業アルバム代、通学費、医療費などを援助する制度です。※小学校入学前に新入学準備金の申請が可能です。
まとめ
中野区では、合計特殊出生率が23区平均を下回っていることや、乳幼児期から小学生までの子供を育てている世帯の転出超過が課題となっていました。そのため、現在は「子育て先進区」を目指し、子育て世帯から選ばれる区になるべく尽力しています。妊娠中から出産・子育て期と切れ目のない支援を行う「かんがるープラン」や、学びや遊びの場所などの環境づくりに力を入れている中野区の今後が楽しみですね。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
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