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自然や読書に親しみ、豊かな人間性を育む江戸川区の子育て支援

江戸川区の子育て支援

【参照情報】

・データから江戸川区の魅力を再発見!これって何の数字?

東京都江戸川区「読書科」を導入

江戸川区は、児童文学作家の角野栄子さんが、幼少期を過ごした地です。『魔女の宅急便』をはじめ数々の児童文学を生み出した角野さんは、2018年に創設された「江戸川区区民栄誉賞」初の受賞者となりました。幼い頃に見たり感じたりした江戸川区の街並みや自然が、作品にも影響を与えてきた、と角野さんは語っています。

江戸川区は、図書館の児童図書貸し出し冊数が23区内でトップレベル。学校教育でも、読書と学びの力の関係を重視した取り組みが行われているなど、江戸川区には、本が大好きになる魔法があるのかもしれません。そんな江戸川区の、学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について、紹介していきます。

■江戸川区の基本情報

【参照情報】

・区の概要

・町丁目別世帯と人口・年齢別人口報告

・Googleマップで見る江戸川区

南は東京湾、東は千葉県に隣接する江戸川区は、東京都の中でも最東端に位置する区です。総面積は49.09平方キロメートルで、人口は694,739人、346,436世帯が暮らしています(2021年3月1日現在)。2020年1月の統計によると、江戸川区の平均年齢は43.83歳。東京都の平均が45.02歳、23区の平均は44.56歳ということなので、比較的若い世代が居住している地域といえます。

区内にはJR中央・総武線、京葉線、京成電鉄京成本線、都営地下鉄新宿線、東京メトロ東西線が乗り入れています。また、東西の交通に比べ、やや脆弱だった南北交通の利便性を図るため、区独自に導入した「環七シャトルバス(シャトル☆セブン)」が運行。南北の主要ルートを補完するバス路線は、区民の交通手段を支えています。

■江戸川区の子育て環境

【参照情報】

・データから江戸川区の魅力を再発見!これって何の数字?

・古川親水公園について

・自然動物園について

江戸川区で特筆すべきは、公園が充実していること。公園の総面積約776万平方メートル、区民1人当たり約10平方メートルという公園面積は、23区トップです。公園数は488にのぼり、広さを生かした自然公園や自由な広場が数多くあります。中でも「古川親水公園」は、都会の清流をよみがえらせ、人々の憩いの場として整備された日本初の親水公園として、世界からも注目された公園です。江戸川区には計5つの親水公園があり、水や植物に親しむ休日が過ごせます。

また、動物と触れ合うことができる場所が多いことも特色の1つ。60種類もの動物に出合える、入園料無料の「江戸川区自然動物園」、ポニー乗馬やヤギたちとの触れ合いを楽しめる「ポニーランド」など、子どもたちが自然や生き物と身近に接する体験ができます。

■江戸川区の幼稚園・保育園は?

【参照情報】

・区立幼稚園のご案内

・認定こども園について

・認可保育園(区立・私立)について

・認証保育所空き状況 ~ママパパ必見!!~

・認証保育所について

江戸川区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。

 公立私立
幼稚園1園37園
認定こども園0園3園
保育園33園101園

*その他、認証保育所16、認可外保育施設53、「保育ママ」登録159名

江戸川区では、幼稚園や保育園の充実と合わせて、「保育ママ」制度の拡充にも力を入れています。区が認定している、現在の「保育ママ」認定者は159名。子育て経験者や、教育・看護の有資格者です。1日実働5時間・週4日以上の就労、病気等の一定条件で、生後9週目から1歳未満の赤ちゃんの子育てサポートを受けることができます。

■江戸川区の学校は?

【参照情報】

・通学区域一覧(小学校別)

・通学区域一覧(中学校別)

・特色ある学校教育活動

・東京都江戸川区「読書科」を導入

・教育ネットえどがわ 公式サイト

江戸川区の教育施設の数は下記の通りです。

 公立私立
小学校70校0校
中学校34校2校
高等学校7校3校
特別支援学校2校0校
大学0校2校

*小中一貫教育校1校を含む

●江戸川区の公立小学校一覧

●江戸川区の公立中学校一覧

江戸川区では、文部科学省教育課程特例校指定を受け、2014年度より日本初となる「読書科」を小・中学校で実施しています。学校図書室の充実、保護者や教員も加わった「おすすめの本」紹介など、読書時間を増やす取り組みが行われてきました。自然や社会の中から問題を見つけ、その解決に向けて情報を収集し、発信していく力も備わるよう、カリキュラムが組まれています。学校教育の中で、読書を通して主体的に学ぶ力を養っていけるということです。

また、小・中学校では一人ひとりの学習状況に応じた支援が行われるよう、全校で補習教室を実施。家庭等で取り組むための「eライブラリコンテンツ」の充実にも力を入れています。東京都が運営する「東京ベーシック・ドリル」の他に、江戸川区独自の教育サイト「教育ネットえどがわ」の「キッズコーナー」から、学びや進路探究に役立つ情報を得ることが可能です。

■江戸川区の子育て支援制度

江戸川区では、これから出産・育児にかかわっていく妊婦さんやその家族に向けて、さまざまな子育て支援の仕組みを用意してくれているので、安心です。ここでは江戸川区が独自に運営している情報サイトや取り組みについて、主なものを紹介します。

1.子育て応援サイト

妊娠がわかったら、まずはこちらのサイトを参考にしましょう。妊娠・出産時のさまざまな助成制度や、子どもの成長に応じた各種手続き、子育て支援の情報が入手できます。

・子育て応援サイト

2.ぴよママ相談(妊婦全数面接事業)

江戸川区に住民票がある妊婦さんに、もれなく、保健師等の専門職員が面談をする「ぴよママ相談」の制度。出産までに面談を受けると、「ぴよママギフト」(こども夢商品券)がもらえます。

・ぴよママ相談(妊婦全数面接事業)

3.子育て支援アプリ「ぴよナビ えどがわ」

妊婦さんの健康状態や子どもの成長がグラフ化できたり、大切な予防接種のスケジュール管理ができたりと、子育てに寄り添ってくれるアプリ。区からのお知らせや出産・育児に関するアドバイスなども受け取れます。子どもの写真を保存して成長記録のように使えるのも、嬉しい機能。App Store、Google Playから「江戸川区公式総合アプリ」をダウンロードして、利用してください。

・子育て応援アプリ「ぴよナビ えどがわ」

4.0歳児家庭サポート事業「よちよち応援隊」

0歳児子育て中の家庭向けに、家事支援を無料で行うサービスです。保育所や認定こども園などの保育サービスを利用していない家庭が対象。食事の支度・簡単な清掃・育児の補助・通院の同行や買い物等、1回2時間以上合計14時間を上限として利用できます。

5.ベビーシッター利用支援事業

待機児童の保護者や、育児休業取得後に復職する保護者に対し、保育所等に入所できるまでの間、ベビーシッター利用料の一部を負担してもらえる制度。0~2歳の子どもで、認証保育所や「保育ママ」制度を利用していない場合に利用できます。1時間当たり150円(税込)と、嬉しいサービスです。該当要件や、保育認定区分による利用上限などがあるため、申請方法について十分確認してください。

・令和5年度べビーシッター利用支援事業

6.2歳以降の長期育休支援制度

江戸川区は、国が行う2歳までの育児休業支援をさらに延長し、2歳以降も育児休業が取得できる仕組みを整えた、全国初の自治体です。子育て先進企業として認定された事業所に勤務する人は、国の育児休業給付金と同水準(給料の50%相当)の支援金を受け取ることができます。

・2歳以降の長期育休支援制度

7.子育て安心パスポート

1~5歳(就学前)の子どもとそのパパママをサポートする、区立保育園による支援事業です。保育園での遊び体験や園庭・プール開放、育児相談などがあり、子育て中の家庭にとって心強い味方となってくれます。

・子育て安心パスポート ~保育園は地域の子育て応援団~

8.幼児教育・保育の無償化

2019年10月より、幼児教育・保育の無償化がスタートしています。

幼稚園、認可保育園、認定こども園等に通う3~5歳の子ども、0~2歳の住民税非課税世帯で保育が必要な子どもの利用料が無償となる制度です。

幼稚園や認可外保育施設等を利用する人は、「施設等利用給付認定」が必要となります。施設や利用状況によって必要な申請が異なるため、江戸川区の「幼児教育・保育の無償化について」のページを参照してください。期日をさかのぼって申請することはできないので、利用日より前に申請するようにしましょう。

・幼児教育・保育の無償化について

9.就学援助費 新入学児童生徒学用品費の入学前支給

小・中学校に入学予定の子どもがいる家庭で、一定の要件に該当する場合、新入学のための児童生徒学用品費を、入学前に前倒して支給してもらえます。

10.すくすくスクール

放課後や休業日に、小学校の校庭や体育館を利用して活動ができる仕組みです。江戸川区の約6割の小学生が登録。世代・学年の異なる大人や児童と交流する体験を通して、コミュニケーション力を高めることができます。

・すくすくスクールとは

まとめ

妊娠・出産する人や家族に対する、細やかなサポートが充実しているといえるのが、江戸川区ではないでしょうか。フルタイムで働く人が安心して子どもを預けられることはもちろん、パートタイムで働く人や、家庭でじっくり子どもと向き合う人にも、地域や行政の支援が行き届いています。
区が発信する情報を逃さず、自分に適合する支援制度をしっかり受けられるようにしたいものです。