【文京区の子育支援】地域資源を活用した教育環境
文京区は、「文の京(みやこ)」と表すとおり、明治時代から学者や作家、政治家など著名人・文化人とゆかりのある町です。伝統ある大学や庭園・公園、美術館、博物館も多く、落ち着いた雰囲気が魅力の緑豊かな環境が整っています。そんな文教区での暮らしや、学校、子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
■文京区の基本情報
面積・人口
23区の中心地近くに位置する文京区は、面積11.29平方キロメートルです。東西が約6キロメートル、南北が4キロメートルのほぼ長方形のような形をしています。武蔵野台地の東縁部にあたり、5つの台地や谷があるため、坂の多い地域です。世帯数は130,107世帯、人口は233,947人です。(令和6年5月1日現在)
交通機関
区内には東京メトロ丸ノ内線・南北線・有楽町線・千代田線、都営地下鉄三田線・大江戸線が乗り入れています。区内にJRの駅はありませんが、御茶ノ水駅・水道橋駅・飯田橋駅・大塚駅・巣鴨駅・駒込駅・西日暮里駅などが至近距離のため都内の移動は便利です。
■文京区の子育て環境
文京区には2つの都立公園と、46の区立公園、66の児童遊園があります。
また、歴史的な価値の高い「六義園」をはじめとした7つの庭園や東京大学附属植物園「小石川植物園」があり、季節の花や温室の珍しい植物の見学ができます。
大塚の「教育の森公園」は、野球もできる自由広場や夏場解放されるじゃぶじゃぶ池などがあり、子どもと一緒に思い切り遊べる場所です。
■文京区の幼稚園・保育園は?
文京区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
幼稚園 | 10園 | 15園 |
認定こども園 | 1園 | 0園 |
保育園 | 19園 | 81園 |
*その他、認証保育所1園、小規模保育事業施設15園、事業所内保育事業施設2園、家庭的保育事業5保育室
文京区は、緊急時の一時預かりや病後保育、理由を問わず利用できるリフレッシュ一時保育など、保護者の都合に合わせてフレキシブルに子どもを預けられる保育環境を整備しています。
■文京区の学校は?
文京区の教育施設の数は下記の通りです。
公立 | 私立 | |
小学校 | 20校 | 1校 |
中学校 | 14校 | 14校 |
高等学校 | 6校 | 22校 |
大学 | 4校 | 13校 |
※公立には国立も含む
※中学校・高等学校には、都立中等教育学校含む
文京区の小・中学校は、一人ひとりが輝き、国際社会の一員として社会に貢献できる人を育てるために、様々な取組みを行っています。区立中学は平成15年より「学校選択制度」を導入し、自分の個性や将来の目標にあった学校選択が可能になりました。
また、大学が多い文京区ならではの地域資源を活用し、学習支援を行っています。区内の大学と連携して生徒の学習を支援する「学習指導補助員」を配置したり、お茶の水女子大学と連携して「理科出前授業」を実施したりと、子どもたちが興味・関心を持って学習に取組める環境を整えています。
参照情報:文京区公式サイト 学校教育(幼稚園・小学校・中学校)
■文京区の子育て支援制度
1.ネウボラ面接(妊婦面接)および育児パッケージ
文京区では妊娠中に保健サービスセンター、保健サービスセンター本郷支所で、母子保健コーディネーターと面接ができます。面接が終了した妊婦は、短肌着、コンビ肌着、ガーゼハンカチ2枚セット、ガーゼバスタオル、木のおもちゃをセットにした育児パッケージを受け取ることができます。
こんにちは赤ちゃん訪問(新生児訪問)
これまでの「新生児訪問」の対象を拡大し、赤ちゃんが生まれたすべてのご家庭を助産師又は保健師が訪問し、育児に関する相談に応じてくれます。
出産・子育て応援事業(経済的支援)
「ネウボラ面接」の面接を受けた方に「出産応援ギフト」(電子クーポン5万円分)、産後の「こんにちは赤ちゃん訪問」を受けた方に「子育て応援ギフト」(電子クーポン10万円分)が給付されます。
2.ベビーシッター利用料助成
ベビーシッター利用料の一部を助成する制度です。
対象児:0 歳~6 歳の未就学児、小学校 1~6 年生の病児・病後児
助成上限金額:7 時~22 時 1 時間あたり 2,500 円(22 時~翌 7 時 1 時間あたり 3,500 円)
助成上限時間:0 歳~6 歳の未就学児は児童 1 人につき年度あたり 144 時間(多胎児の場合は 288 時間)
小学校 1~6 年生の病児・病後児は児童 1 人につき年度あたり 16 時間(多胎児の場合は 32 時間)
3.バースデーサポート
文京区では、お子さんが1歳の誕生日を迎えた家庭に、子育て応援を目的とした育児パッケージを配布しています。保健センターより届いたアンケートに回答すると、デジタルギフト【QUOカードPay】が配布されます。
令和5年3月31日までに出生した児(第1子:1万円、第2子:2万円、第3子以降:3万円)
令和5年4月1日以降に出生した児(第1子:6万円、第2子:2万円、第3子以降:8万円)
4.子ども医療費の助成
0歳から高校3年生相当年齢までの子どもが助成の対象になります。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。
5.私立幼稚園補助金
私立幼稚園の園児の保護者に対して、「施設等利用費」「保護者負担軽減補助金」「入園時追加補助金」が交付されます。
・入園時追加補助金
園児一人につき上限30,000円(所得制限なし)が、交付されます(園児一人1度まで)。
基本保育料の交付をしてもなお、負担がある場合に交付されます。交付時期は原則第2回(下期)です。
・基本利用料
月額27,500円~(所得階層等有)が無償化として、交付されます。世帯構成や所得状況により、金額が異なります。
・預かり保育料
基本利用料の無償化に加え、「保育の必要性」がある2号又は3号認定を受けている場合には、利用実態に応じて、預かり保育料についても無償化の対象(※)となります。
※預かり保育料の補助額は、月額11,300円または16,300円を上限として、原則「日額450円×利用日数」で算定します。
6.就学援助
文京区内在住で、小・中学校に在籍する児童・生徒の保護者で生活保護を受けている方(要保護)、生活保護は受けていないが、これに準ずると教育委員会が認める方(準要保護)に対し、学校給食費、学習支援費、新入学用品費、卒業アルバム補助、体育実技用具費、修学旅行費、夏季施設参加費、移動教室参加費、遠足費・校外授業費・などを援助する制度です。
7.学校給食の無償化
区立小・中学校において、令和5年9月(2学期)から学校給食費を無償化しています。
対象者は、文京区立小・中学校に在籍し、給食の提供を受けている児童・生徒です。
長期欠席・食物アレルギー等の事情で、年間を通じて給食の提供を全く受けることができない方については、別途給食費相当額が補助されます。
8.文京区育成室(学童保育)とアクティ(放課後全児童向け事業)と児童館
文京区では、子どもたちが放課後を安全に過ごせるよう、年齢や家庭の事情に合わせて居場所を選ぶことができます。実施校の児童ならば誰でも利用できる放課後子供教室「アクティ(登録制・無料、保険料800円/年)」、と、保護者の就労などが理由で保育が必要な1~3年生の児童を対象とした学童保育「区立育成室(保育料10,000円/月)」があり、必要に応じて選択が可能です。また、「児童館」は、登録すれば無料で乳幼児から高校生まで利用可能です。
※汐見小学校の放課後事業に限り「汐見アフタースクール」を運営
まとめ
東京大学やお茶の水大学といった国内トップクラスの大学との連携があり、公立小・中学校の教育環境が整っている文京区。学習面でのサポート体制が心強いです。区立幼稚園が多いのも子育てしやすい嬉しいポイントですね。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
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