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玄関ドアのリフォーム費用は?種類や工法による違いや費用を抑えるポイント

「玄関ドアのリフォームを考えているが費用感がわからない」
「玄関ドアのリフォームにはどのような種類があるのだろうか」
「少しでも費用を抑えられるコツがあれば知りたい」

玄関ドアのリフォームを検討しているものの、費用のイメージが掴めず依頼に二の足を踏んでいる方もいらっしゃるかと思います。そこで本記事では、玄関ドアのリフォーム費用について徹底解説。ドアの種類や工法による費用の違いからオプション費用、ドアリフォームの費用を抑えるポイントまで詳しく解説します。

玄関ドアの「種類」と「工法」で費用は異なる

玄関ドアのリフォームは手軽にできるイメージがあるでしょう。たしかに、内装や水回り設備の入れ替えなど大がかりなリフォームと比べると簡単ですが、ドアの「種類」や「工法」によって費用は異なります。具体的な費用をお伝えする前に、玄関ドアの種類と工法を押さえておきましょう。

玄関ドアの種類

玄関ドアの種類には以下のものがあります。

  •  ・開き戸
  •  ・引き戸
  •  ・断熱ドア

開き戸

開き戸とは、ドアノブやハンドルを押し引きすることでドアを開閉するタイプのもの。開き戸の中でも以下の3種類に分類できます。

  •  ・片開きドア:左右のどちらかに開閉する1枚のドア
  •  ・両開きドア::同じサイズのドアを2枚組み合わせた観音開きのドア
  •  ・親子ドア:大きさの異なる2枚のドアを組み合わせた両開きドア

開き戸ドアは断熱性を高める加工もしやすく、広く使われているためデザインも豊富です。

引き戸

引き戸は、スライドによって開閉するタイプのドアです。開き戸のように前後に押し引きするスペースのない場合におすすめ。ドア1枚を左右にスライドさせる「片引き戸」と、ドア2枚を中心に向かってスライドさせる「両引き戸」のタイプがあります。

断熱ドア

断熱ドアは、文字通り断熱性に優れたドアのことです。前述した「開き戸」「引き戸」どちらにも対応しており、断熱ドア加工することで暖気を保つことができます。多少費用はかさみますが、特に冬に冷え込む地域にお住まいの方にはおすすめといえます。

玄関ドアのリフォーム工法

続いて、玄関ドアのリフォーム工法による違いを見ていきましょう。主なリフォーム工法は以下の3つです。

  •  ・ドア交換のみ
  •  ・カバー交換
  •  ・はつり工法

ドア交換のみ

既存ドアを撤去して新しいドアを取り付けるリフォーム工法です。既存ドアの枠は残したままドアごと交換するため外壁を傷つけずに工事ができます。ただし既存ドアを同じサイズのドアしか取り付けられないため、ドアの選択肢が限られるのが難点です。

カバー交換

カバー交換とは、既存ドアの枠に新しい枠を被せ、ドアを取り付ける工法です。ドア枠を外さずに工事できるため工期やコストを下げられるのがメリットといえます。その点、新しい枠を上から被せるため既存のドア枠よりも幅が狭くなったり、段差ができたりするのが難点です。

はつり工法

はつり工法とは、既存ドアと枠の両方を新しくするリフォーム工法。ドアを丸ごとりおフォームできるものの、大がかりな工事が必要となるため費用は高額になるケースが多いです。また外壁の工事も行うため、雨漏りなどのトラブルが起きる可能性もあります。

玄関ドアのリフォーム費用相場

それでは本題である、玄関ドアのリフォーム費用相場を見ていきましょう。上記でお伝えした「ドアの種類」と「工法」それぞれの費用感をお伝えします。

【種類別】玄関ドアのリフォーム費用

まずは、玄関ドアの種類別のリフォーム費用を見ていきましょう。

ドアの種類ドアの本体価格工事費
開き戸片開きドア:10〜33万円両開きドア:40〜60万円親子ドア:23〜40万円10〜30万円
引き戸5〜40万円6〜30万円

本体価格と工事費を合わせて10万円台〜100万円近くと差があります。開き戸や引き戸による違いやドアのサイズ、あるいは「断熱加工をするかどうか」によって費用に差が出ます。

【工法別】玄関ドアのリフォーム費用

続いて、リフォーム工法別の費用を見ていきましょう。

工法の種類ドアの本体価格と部品費工事費
ドア交換15万円〜3〜10万円
カバー工法5万円〜
はつり工法・ドア撤去:〜2万円程度・ドア枠の取り付け:4〜5万円・ドア枠のコーキング:1.5〜2万円

玄関ドア周辺のオプション工事も可能

玄関ドアのリフォームだけでなく、ドアと雰囲気を合わせるために玄関周辺のリフォームを検討している方もいるでしょう。そういった場合、業者によってオプション工事も可能です。たとえば以下のようなオプション工事があります。

オプション工事の名前費用感
外構リフォーム数万円~80万円程度
土間リフォーム5~50万円程度
シューズクロークの設置・入れ替え20~50万円程度
スマートキーの導入3~20万円程度

外構リフォーム

外構とは、門扉や玄関までの導線、庭の植栽など玄関周辺にある構造物のことです。たとえば、防犯性を高めるために門扉のセキュリティシステムを導入する、庭を整地して砂利を敷くなど。セキュリティ性を高めたり機能性を高めたりする目的で行います。リフォーム内容によって費用は異なりますが、数万円~80万円程度です。

土間リフォーム

土間とは、住居の中で土足で歩くために作られた、床の張られていない場所のこと。古民家など古い建物には玄関と居室のあいだに土間が設けられていることが多いです。新しく床を張ったり、古い床材を入れ替えたりするリフォームを行います。費用は5~50万円程度です。

シューズクロークの設置・入れ替え

シューズクロークとは、靴のほか玄関周辺で使うアイテムを収納するスペースのこと。「土間収納」や「シューズインクローゼット」とも呼ばれています。玄関を入ってすぐの場所に設置するのが一般的で、クロークの種類によっては土足のまま出入り・利用可能です。クロークのサイズや機能によって費用は変動しますが、目安は20~50万円程度です。

スマートキーの導入

スマートキーとは、鍵を使わずにスマートフォンなどでドアの解錠・施錠ができるシステムのこと。キーによっては生体認証など高度なセキュリティが組み込まれているキーも。キーの機能性やセキュリティ性によって費用は異なりますが、目安は3~20万円程度です。

玄関ドアリフォームの費用を抑えるコツ

玄関ドアのリフォーム費用は、ドアの種類や工法によって異なります。他のリフォームと比べて規模は小さいですが、とはいえ安くはないのが実情です。ここでは、玄関ドアリフォームの費用を抑えるコツをご紹介します。

  •  ・複数業者での相見積もりを出す
  •  ・ドアの種類や工法が本当に必要か見極める
  •  ・補助金や助成金を利用する

複数業者での相見積もりを出す

ドアのリフォームを依頼する際は、複数業者に見積もりを出してもらうのがおすすめ。1社のみだと相場感がわからない上に、ドアリフォームの実績が少ない場合もあります。自身の予算や目的に合ったリフォームを行うためにも、最低でも3社以上を比較し、価格とサービスのバランスが良い業者を選びましょう。

ドアの種類や工法が本当に必要か見極める

お伝えしたように、ドアの種類によってリフォーム費用は異なります。少しでも費用を抑えたい場合、「本当にそのドアの機能やグレードが必要か」を見極めてください。

工法によっても費用は異なります。たとえば、ドアと枠ごと入れ替える「はつり工法」は、ドア周りを一新できますが、大がかりな工事が必要になるため費用も大きくなります。見積もりを出して予算ギリギリであれば一旦検討して、一段階グレードの低い「ドア交換」や「カバー工法」を選択するのも手でしょう。

補助金や助成金を利用する

国や自治体では、住宅のリフォームに関する補助金や助成金制度を実施しています。条件に該当する場合は積極的に活用すべきといえるでしょう。現在行われている補助金・助成金制度は以下のとおりです。

補助金・助成金内容
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(全国)CO2排出を抑える効果のある建材を使用してエネルギー効率を高めるリフォームが対象。高性能な窓やガラス・断熱材を使ったリフォームを行うことで補助の対象とある
次世代省エネ建材の実証支援事業(全国)戸建住宅に関して省エネルギー効果が期待できる建材を使用したリフォームを行う場合に補助金が支給される

玄関ドアの耐用年数は?

玄関ドアは毎日使うもの。頑丈なように見えますが、実は玄関ドアにも耐用年数があります。年数は素材によって異なり、木製だと15〜20年程度、アルミ製だと20〜30年程度です。年数が経過している自宅に住んでいる場合は、ドア交換を検討しても良いでしょう。

ただし、上記の年数は「玄関ドア自体」の耐用年数です。ドアを構成するパーツとなれば耐用年数はさらに短くなります。パーツの代表例は以下の通りです。

  •  ・ドアノブ
  •  ・ドアクローバー
  •  ・丁番
  •  ・シリンダー
  •  ・ラッチ

これらのパーツの寿命は、基本的に10~15年程度といわれています。パーツをすべて入れ替えればドアを使い続けることは可能ですが、コスト面を踏まえると現実的ではありません。コストや手間を考えると、ドア全体を一度に交換してしまうのが一般的といえます。

新しい玄関ドアは何を基準に選ぶべき?

玄関ドアを入れ替える際、何を基準にドアを選ぶべきなのでしょうか。選ぶ基準をいくつかご紹介します。

  •  ・ドアの使い勝手が良いか
  •  ・統一感やバランスの取れた色かどうか
  •  ・目的に合ったドアかどうか

ドアの使い勝手が良いか

まずは、ドア自体の使い勝手の良さです。玄関は毎日使うもの。大きな荷物を入れることもあるでしょう。そのため、ドアの大きさや開き具合など出入りのしやすさを意識したリフォームを行いましょう。

また、ドアの重さも重要です。小さな子どもや高齢者が同居している場合、ドアが重いと開けるのが大変です。誰でも出入りしやすいドアを選びましょう。

統一感やバランスの取れた色かどうか

住宅全体との統一感も重要なポイントです。たとえば、ドアと外壁の色のバランスや玄関の雰囲気とのバランスなど、空間全体で調和が取れるかを確認しましょう。

玄関ドアで人気なのは、ブラックやグレー、木目調といった落ち着いた色です。ビビット系の色でも良いのですが、悪目立ちする場合があるので、全体とのバランスを考えた上で選ぶようにしましょう。

目的に合ったドアかどうか

ドアに何を求めるのか、今一度考えてみましょう。人によって目的はさまざま。たとえば以下のような目的があげられます。

  •  ・玄関のセキュリティ性を高めたい
  •  ・光加減や風通しの良い玄関にしたい
  •  ・とにかく断熱性にこだわりたい

セキュリティ性を高めたい場合は、鍵穴のない「電子ロック」や、2ヶ所にロックをかける「2ロック」などがおすすめです。

光が入るようにしたい場合は、ドアにガラス部分を取り入れる。風通しを良くするなら通風機能を取り入れる。外気温をシャットアウトするなら断熱性の高いドアを採用するなど。目的によって選ぶべきドアは異なります。

【まとめ】玄関ドアリフォームの費用感を掴んで、予算や目的に合った依頼をしよう

「玄関ドアのリフォーム」といっても、種類や工法などによって費用は大きく変動します。す。とにかく費用を抑えたい場合は、ドアの機能性や工法のグレードを下げても問題ないか検討しましょう。予算に余裕がある場合は、玄関周りの利便性・セキュリティ性を高めるためにも、外構や土間、シューズクローク、スマートキーなどオプション工事もおすすめです。

なお、玄関ドアのリフォームを含めて、関東周辺でリフォームやリノベーションを検討されている方は、施工件数が10,000件を突破している当社「ファミリー工房」にお問い合わせください。部分的なリフォームから大規模修繕まで幅広く業務を承ります。