ZEHリフォームの認定基準とは?要件・申請の流れをわかりやすく解説!(後半)

前半では、ZEHリフォームの基本的な仕組みや認定基準を整理しました。
しかし、実際に申請を進める際には「新築との違い」や「申請フローの手順」でつまずくケースも少なくありません。
後半では、新築ZEHとZEHリフォームの評価ポイントの違いや、認定取得までの流れをわかりやすく解説。
補助金の活用を見据えながら、スムーズにZEHリフォームを進めるための実践的なヒントを紹介します。
>>ZEHリフォームの認定基準については“ZEHリフォームの認定基準まとめ前半”をご覧ください。
新築ZEHとの違い

ZEHは新築でもリフォームでも「エネルギー収支をゼロに近づける」という目的は同じですが、審査で重視される観点は異なります。
特にリフォームでは、既存住宅の制約を踏まえたうえで、どれだけ性能を引き上げられるかが評価のポイントになります。
既存住宅では「リフォーム前後の性能改善」が重視される
新築ZEHでは設計段階から断熱性能・再エネ設備・省エネ機器を最適に配置できるため、すべての基準を達成しやすい特徴があります。
一方、ZEHリフォームは既存の構造を活かすため、“どれだけ性能を改善したか”が最も重要な評価項目です。
たとえば、外壁や屋根を全面的に改修できない場合でも、内窓の設置や高効率給湯器の導入などでエネルギー削減効果を高めれば、認定を受けられるケースがあります。
つまり、新築が“ゼロから設計する家づくり”だとすれば、リフォームは“今の家を育てる”取り組みといえるでしょう。
補助金・申請書類も異なる
ZEH関連の補助制度は、新築とリフォームで適用枠が分かれています。
例えば東京都内の新築なら東京都の「東京ゼロエミ住宅助成金事業等」が対象となりますが、リフォームでは「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」や「みらいエコ住宅2026事業」が活用できます。
また、リフォーム申請時に必要な書類は以下のように新築より多く、性能改善のエビデンスが求められます。
| 書類名 | 内容・目的 | 補足 |
| 改修前後の断熱性能比較資料 | 改修による外皮性能(UA値など)の改善を示す | ・外皮性能計算書・断熱材仕様書など |
| 設備仕様書 | 導入した再エネ設備・高効率機器の性能を証明 | ・太陽光発電・エコキュート・高断熱窓など |
| BELS評価書 | 建物のエネルギー性能を5段階で示す客観的評価書 | ZEH水準としては★4以上が目安とされる |
リフォームのZEH認定は、新築よりも審査・提出資料が複雑です。
そのため、設計・計算・申請まで一貫対応できる専門業者への相談が重要です。
| ファミリー工房では、ZEHリフォームの施工はもちろん、補助金の申請から書類提出、完了報告までをワンストップで承ります。 施主様は面倒なお手続きなく、快適な住まいを手に入れられます。無料で現地調査・お見積もりを承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください! >>無料お見積もり・ご相談はこちら|ファミリー工房 |
※ZEHリフォーム補助金についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考にしてみてください。
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ZEHリフォーム認定の流れと申請手順

ZEHリフォームの認定を受けるには、性能計算や書類申請など、いくつかのステップを順に進める必要があります。
新築と違い、既存住宅の現状を評価したうえで「どれだけ性能を改善できたか」を証明する流れが重視されます。
以下で、主な4つの工程を見ていきましょう。
①事前診断(現況の断熱性能・設備確認)
まず行うのは、現在の住宅の状態を把握するための現況調査です。
壁・床・天井・開口部などの断熱材の有無や厚み、給湯器やエアコンなどの省エネ設備の種類・年式を確認します。
ここでの調査結果が、改修後の性能計算や補助金申請の基礎データとなります。
・外皮面積の算出
・断熱材・窓の仕様確認
・給湯・冷暖房・換気設備の確認
・太陽光・蓄電池の有無確認
現況の性能を正確に把握することで、改修による改善効果が明確になります。
②プラン作成・エネルギー計算
次に、リフォーム後の断熱・設備プランをもとに一次エネルギー消費量削減率を計算します。
この段階で「ZEH基準(20%以上削減)」を満たすかを確認し、必要に応じて設備構成を調整します。
・高断熱窓や断熱材のグレードアップ
・太陽光発電・エコキュートの導入
・HEMS連携の確認
計算結果は「エネルギー消費性能計算書」としてまとめ、後の申請書類に添付します。
③申請(BELS評価+設計審査)
リフォームプランと計算結果が整ったら、BELS評価書の取得とZEH補助金申請を行います。
BELS評価では、改修後のエネルギー性能を5段階で評価し、ZEH相当であることを第三者機関が証明します。
・設計内容・仕様書・図面の提出
・BELS評価機関への申請
・必要書類の不備チェック
ZEH補助金の申請は、工事着工前に行うのが原則です。
④完了報告・認定取得
工事が完了したら、実際の施工内容を確認し、完了報告書を提出します。
BELS評価の更新・写真報告・製品シリアルナンバー提出などを経て、ZEH基準を満たす住宅として評価され、補助金の交付対象となります。
・工事写真の提出(断熱材・設備の設置証明)
・機器の型式・設置状況確認
・完了報告、補助金の交付申請
認定取得後は、交付決定通知を受けて補助金が支払われます。
この流れをスムーズに進めるには、設計・申請・工事を一括で管理できる施工会社を選ぶことが重要です。
当ファミリー工房のように補助金申請サポート実績がある業者に依頼すると、審査落ちを防ぎやすくなります。
ZEHリフォーム認定の流れについてのまとめ
ZEHリフォーム認定の流れを以下にまとめました。
ZEH認定をスムーズに受けるには、事前診断の時点でご自身に合うリフォーム業者を選ぶとともに、要項の確認、必要書類の準備などを抜け漏れなく行いましょう。
| ステップ | 内容 | 主なポイント |
| ①事前診断 | 現況の断熱性能・設備を調査 | 断熱材・開口部・給湯設備・太陽光などを確認し、現状の性能を把握する |
| ②プラン作成・エネルギー計算 | 改修プランを作成し、一次エネルギー削減率を算出 | 高断熱仕様・省エネ設備・太陽光発電・HEMSの導入で20%以上削減を目指す |
| ③申請(BELS評価+設計審査) | BELS評価書を取得し、ZEH補助金を申請 | 工事前に申請が必要。評価機関や補助金申請の専門知識が求められる |
| ④完了報告・認定取得 | 施工後に報告書を提出し、正式認定を受ける | 工事写真・設備情報・BELS再評価を経て、ZEHリフォームとして認定・補助金交付 |
ZEHリフォームで満たすべき主な要件一覧表
| 項目 | 基準・要件 | ポイント |
| 断熱性能(UA値) | 地域区分ごとに定められた基準を満たす(例:東京など6地域は0.87以下) | ・断熱材の追加・内窓の設置・高性能サッシ などで外気の影響を抑える |
| 一次エネルギー消費量削減率 | 改修前より20%以上の削減が必要 | ・高効率給湯器・照明・空調・換気設備 などの省エネ化で削減率を確保 |
| 再生可能エネルギー導入 | 太陽光発電などの再エネ設備を導入 | 発電した電力を自家消費することでエネルギー収支をゼロに近づける |
| HEMSの設置 | エネルギーの使用状況を「見える化」する機器を設置 | 太陽光や蓄電池と連携し、最適なエネルギー管理を行う |
| BELS評価書の取得 | ZEHリフォーム申請に必須。評価機関で発行 | 断熱・省エネ性能を可視化し、補助金申請時の根拠資料となる |
| 施工計画・完了報告 | 工事前申請・工事後報告が必要 | 工程写真や設備情報を添付し、要件を満たしたことを証明する |
ZEHリフォームの認定では、「断熱+省エネ+再エネ+見える化」の4本柱が欠かせません。
特にリフォームでは「改修前よりどれだけ性能が上がったか」が審査の重要ポイントです。
断熱性能を確保するためには、壁や床下への断熱材補強、内窓設置、高断熱サッシへの交換などが効果的です。
また、省エネ設備(給湯・照明・空調)を最新機種にすることで一次エネルギー削減率を高められます。
さらに、HEMSの設置とBELS評価書の取得は認定・補助金申請の必須条件となっています。
よくある質問(FAQ)

Q1:ZEH認定を受けるのは必須ですか?
A.必須ではありませんが、補助金によってはZEH基準を満たすことが条件となります。
また、BELS評価書の取得によって性能が客観的に示されるため、住宅の資産価値向上にもつながります。
将来的な売却や相続を見据える方にもおすすめです。
Q2:ZEH認定とBELS評価はどちらが先?
A.BELS評価が先です。
BELSは建物の断熱・一次エネルギー性能を数値化するもので、その結果をもとにZEH認定を申請します。
つまり、BELS評価書はZEH認定申請における「根拠資料」となります。
Q3:部分リフォームでも認定は取れますか?
A.原則として住宅全体の性能向上が対象ですが、条件によっては部分改修でも可能なケースがあります。
ただし、補助金対象となるには「建物全体としてZEH基準を満たす」必要があるため、工事範囲の選定と計算根拠の提示が求められます。
Q4:申請にどのくらい時間がかかりますか?
A.おおよそ1〜2ヶ月程度が目安です。
ただし、BELS評価や補助金申請のスケジュールによって変動します。
補助金の申請は工事前に必要なケースが多いため、着工の2〜3ヶ月前には準備を始めるのが理想です。
Q5:ZEH認定後に補助金を申請できますか?
A.原則として工事前に申請が必要です。
事後申請は認められない場合がほとんどなので注意しましょう。
また、ZEH支援事業や子育てグリーン住宅支援事業など、制度によって申請時期・書類が異なるため、専門業者に早めに相談するのがおすすめです。
まとめ

ZEHリフォームの認定を受けるには、断熱性能・一次エネルギー削減・再生可能エネルギー導入・HEMS・BELS評価といった複数の基準をクリアする必要があります。
新築と違い、既存住宅では「リフォーム前後の性能改善」が重視されるため、現状調査とプラン設計の精度が結果を大きく左右します。
また補助金を活用することで費用負担を抑えつつ、高断熱・高効率な住まいへの改修が実現可能です。
ただし、申請手続きや基準の理解には専門知識が欠かせません。
ファミリー工房では、BELS評価やZEHリフォーム補助金の申請サポートまで一貫対応しています。
ZEH認定を目指したリフォームを検討している方は、まずはお気軽にご相談ください。
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- 監修者
- 阿部 智康
sub manager
保有資格:2級建築施工管理技士

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