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小上がり和室でほっとする空間を!最適な広さや高さ、リフォーム費用の相場を紹介

和の趣(おもむき)が魅力の小上がり和室は、家の中にあるとちょっとうれしいお部屋のひとつではないでしょうか?段差がついていて少し高くなっている和室ゆえ特別感があり、お子さんの遊び場所や大切なご家族・親族・ご友人との団らんの場としてもぴったりです。

そんな小上がり和室ですが、新築の時だけでなくリフォームで後から作ることはできるのでしょうか?

本記事では小上がり和室のリフォームについて徹底解説。小上がり和室の魅力や最適な広さ・高さ、費用や工事期間の目安についてご説明します。「小上がり和室にあこがれている」という方は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

小上がり和室はリフォームで設置できる!

小上がり和室とは、部屋そのものに段差をつけてすこし高さを出した和室のことです。リビングの一角などに設けられるケースが多く、近年では新築時に小上がり和室を設けるケースも増えています。

そんな小上がり和室ですが、実はリフォームでも設置可能です。

オーソドックスな洋風リビングも、リフォームで畳張りの小上がり和室を設けることで和の落ち着いた雰囲気が加わり、一気に雰囲気が変わります。また小上がり和室なら、普通の和室を作るより省スペースでリフォームができます。

小上がり和室の魅力・メリットとは?

小上がり和室には多くの魅力があります。

同リビングの中で雰囲気の異なる2つの空間が楽しめる

小上がり和室を設ける最大のメリットは、同じリビング内で雰囲気の異なる2つの空間が楽しめることです。通常リビングというとフローリングで洋風なイメージですが、そこに“和”を感じる空間が加わることで、今までと使い方が楽しめるようになります。

【小上がり和室で人気がある用途】

 ・家族の団らんスペースとして

 ・来客時の寝室として

 ・子供のプレイスペース、勉強場所として

 ・テレワークスペースとして

 ・和のインテリアを楽しむ空間として

段差で区切ることで自然にゾーニングされ、つかず離れずの距離で同じ空間を共有しながら家族それぞれの時間を過しやすくなります。

段差を使ってベンチのように座れる

小上がり和室はそのまま和室として使うだけでなく、段差に腰かけてベンチのように使うこともできます。

足を下ろして座れるので床にあぐらをかくよりもラクですし、カウンターデスクなどを設置しておけばワークスペースとしても快適に利用できます。お子さんがリビングのテレビを見るときなどにも便利です。

空間にメリハリが生まれてお洒落な印象に

一般的なリビングはフラットな床のみのため、家具やインテリアグッズが少ないとのっぺりとした印象に見られることも。小上がり和室で段差をつけることでメリハリが生まれ、お洒落な空間に見せられます。

リビングのホコリや髪の毛などが侵入しにくい

家族みんなが使用するリビングはホコリや髪の毛、食べかすなどが溜まりやすい場所です。

小上がり和室はリビングよりも床が高くなっているため、リビングのホコリや髪の毛などが侵入しにくいというメリットもあります。汚れが溜まりにくいので、忙しい方でも清潔さをキープしやすいでしょう。

段差を収納として使うこともできる

小上がり和室の段差は、ベッド下収納のような感覚で収納スペースとしても活用できます。収納として使うためには施工が必要になりますが、デッドスペースを有効活用することで普段使わないものをスマートに収納できるでしょう。

特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の場合、成長に伴って物がどんどん増えていくので、収納場所を確保できるのは大きなメリットと言えます。

掘りごたつを設置できる

小上がり和室を設ける際に追加工事をすると、「掘りごたつ」も設置できます。

掘りごたつとはこたつの下に足を入れるスペース(穴)を設けたもので、一般的には床を掘り下げるか、小上がりを作って穴を設けるか、掘りごたつユニットを設置する方法で対応可能です。

足を下ろして座れるので長時間座っていても疲れにくく、寒い日でも暖かく過ごすことができます。掘りごたつにあこがれている場合は、小上がり和室の設置と合わせて検討されるのもおすすめです。

小上がり和室の最適な広さ・段差の高さは?

小上がり和室をリフォームで設置するにあたって気になるのが「どれくらいの広さにしたらいい?」「段差は何センチぐらいが使いやすい?」といった点ではないでしょうか。

広さは3畳・4.5畳・6畳のどれかがおすすめ

まず小上がり和室の広さですが、過去のリフォーム事例からしても人気があるのは「3畳」「4.5畳」「6畳」の広さです。

中でもいちばん人気があるのが4.5畳です。正方形になるのでリビング内でも収まりがよく、狭すぎず広すぎない大きさで使い勝手がよいことがその理由といえるでしょう。

一方、圧迫感を出したくないという場合には3畳を選ばれるケースも多いです。

3畳と聞くと「狭すぎでは?」という印象を受けられるかもしれませんが、間仕切り壁なしで設置した場合は開放感があり、意外にも使い勝手がよいものです。
3畳の場合はカウンターデスクを置いてワークスペースやお子さんがお絵かき、宿題などをする場所として使うのも素敵ですね。

また6畳の小上がり和室ですが、こちらは間仕切りを設けて寝室として使われる場合が多いです。リビングに十分な広さが必要ではありますが、間仕切りを設けることで多様な用途に使える空間にできるでしょう。

段差の高さは30~40cmが使いやすい

小上がり和室の段差は、30~40cmに収めるケースがほとんどです。一般的な階段の段差が20cmなので、それよりはやや高めというイメージを想像してもらうとわかりやすいでしょう。

この30~40cmというのは、ちょうど立ったり座ったりしやすい高さになっています。また段差部分に収納を作りたいとお考えであれば、少なくとも30cm以上ないと収納できる物に制限が出やすくなり、使い勝手が悪くなってしまいます。

ただし、30~40cmというのはあくまでも一般的な高さであり、用途や目的によっては20cm程度の段差で施工することも可能です。たとえば足腰が悪いご高齢のご家族がいらっしゃる場合などは、あえて段差を低めに施工して昇り降りしやすくするケースがあります。

間仕切りは必要?

先述のとおり6畳の小上がり和室では、間仕切りを設けて居室として使うケースが一般的です。
一方、3畳や4.5畳の場合は間仕切りは必須ではありませんが、設置することも可能です。

間仕切りを設けない場合は、小上がり和室をリビングの延長として使えて開放感が生まれます。
反対に間仕切りがあると、リビングと和室を区切ることができるので、リビングから侵入するホコリやニオイ、調理で発生する油分、騒音などを防ぎやすくなります。ただし、間仕切りによって圧迫感が生まれやすくなるデメリットもあります。

間仕切りを設ける場合には障子や半透明のドアを設置して圧迫感を緩和する方法もあるので、リフォーム会社に相談してみてください。

その他知っておきたい小上がり和室リフォームのポイント

広さや高さ、間仕切り壁のほかに考慮したいポイントが以下の3つです。

 ・小上がり和室と掃き出し窓が干渉していないか?

 ・小上がり和室の天井高は210cm以上確保されているか?

 ・何を収納するのかを決めてから収納部分を設計する

小上がり和室を設ける際には、リビングの掃き出し窓と重ならない位置に設けることをおすすめします。というのも、小上がり部分の床は周りに比べて30~40cmほど高いため、掃き出し窓に重なっていると窓から出入りがしにくくなってしまうのです。

また、小上がり和室を施工した後の天井高が210cm未満になる場合、かなり圧迫感を感じやすくなります。
天井高が210cm未満になりそうな場合は、小上がりの段差を低く調整されるとよいでしょう。

加えて、小上がりの段差部分に収納を設ける場合は「何をどこに収納するのか」をイメージしてから施工を依頼することもポイントです。小上がり収納は高さや奥行きに制限があるので、意外と入るものが限定されやすい傾向にあります。あらかじめ入れたいものを考えるとともに、本当にその収納が必要なのかを検討することで失敗を防ぎやすくなるでしょう。

小上がり和室リフォームの費用相場・工事期間の目安

先の項では小上がり和室の魅力や広さ・高さなどのポイントについて解説いたしました。

ここからは、小上がり和室リフォームの費用相場や工事期間の目安をご紹介していきます。具体的な相場を知ることで、小上がり和室リフォームがぐっと現実的なものへと変化しますので、ぜひ両方ともチェックしてみてください。

小上がり和室リフォームの費用相場

小上がり和室だけをリフォームで後付けする場合の費用相場は、3~4.5畳で15~25万円程度です。
収納付きにする場合は30~35万円と費用が上がります。

リフォーム内容費用相場
小上がり和室の設置(収納なし)15~25万円
小上がり和室の設置(収納あり)30~35万円
間仕切りの設置4~8万円
掘りごたつの設置30~40万円

※上記はあくまでも一般的な費用相場であり、施工内容・業者によっても価格は変化します。

施工費用は「畳の種類」によっても変わってきます。一般的な畳の場合は1畳あたり11,000円前後ですが、縁のない琉球畳の場合は1.6~4倍程度価格がアップします。

また畳の素材(い草、和紙、樹脂)によっても1枚あたりの価格が変動します。左記の3つの中ではい草がもっとも安く、和紙畳・樹脂畳は1.8倍ほど高い価格で流通しているケースが多いです。ただし、樹脂畳については水分に強くお手入れがラクになるメリットもありますので、価格だけにフォーカスせず総合的なメリットを比較して選ばれることをおすすめします。

ちなみに、リビング・ダイニングと合わせてリフォームをされる場合はさらに多くの費用が必要です。

リビング全体のリフォーム費用については工事内容によっても変わるため一概に言えませんが、「20畳のLDKのクロス張り替え+収納付き小上がり和室の設置」というリフォームを行った場合は50万円程度に。大がかりな工事になるとトータルで100~200万円ほどかかる場合もあります。

小上がり和室リフォームの工事期間の目安

リビングに小上がり和室のみを設置する場合の工事期間は約1~5日です。

ただし、既存の和室を解体して小上がり和室に改修する場合や特殊なデザインの小上がりスペースにしたい場合などは、工事期間も長くなります。

リフォームで小上がり和室を設置する際の注意点

最後に、リフォームで小上がり和室を設置する際の注意点をご紹介します。おしゃれで憩いのスペースとしても便利な小上がり和室ですが、段差が生じる分バリアフリーに向かなかったり、圧迫感を感じたりすることも。これから小上がり和室を設けたいとお考えのかたは、以下の注意点を参考にしたうえで検討してみてくださいね。

段差での転倒事故に注意

小上がり和室には段差があるので、足腰の悪いご家族や小さなお子さん、ペットなどを飼われている方は注意したほうがいいかもしれません。段差につまづいて転倒したり、段差から足を踏み外したりすると思わぬケガの原因になる場合があります。
特に、小上がり和室にリフォームしたての頃は段差に慣れておらず、転倒や転落などが起こりやすいでしょう。

また、段差がある以上車いすでの移動には向きません。将来的にバリアフリー化をお考えの場合は、小上がり和室を撤去しなくてはならない可能性があることも頭に入れておきましょう。

天井が低く感じる場合がある

小上がり和室を設けて床が高くなると、天井が低く感じる可能性があります。

もちろん、感じ方は人によってさまざまですので「天井が低いほうが落ち着く」という方もいらっしゃるでしょう。
ただ、天井が低いと圧迫感を感じてしまうという場合は小上がりの段差を低めにするか、そもそも小上がり和室を作らない選択肢も検討してみましょう。

リビングが狭く見える場合も

これまで何もなかった場所にリフォームで小上がり和室を設けると、リビングが狭く感じてしまうケースがあります。

この対策としては、小上がり和室の広さ、配置などを工夫して狭く見せないようにしたり、小上がり和室にあまり家具や物を置かないようにしたりといった方法が有効です。

まとめ

本記事では小上がり和室のリフォームについて解説してまいりました。

小上がり和室を設けると、リビングの一角に和の落ち着いた雰囲気をもたらしてくれます。畳の香りはフローリングにはない良さがありますし、構造などを工夫することでお子さんの遊び場や勉強スペース、収納としても活用できるようになるでしょう。冬の寒さが気になる方は、掘りごたつを設置するのも良い考えですね。

これまでに多数のご家庭でリフォームを手掛けてきたファミリーグループでは、小上がり和室の設置についてのご相談を承っております。お困りごとやご予算をくわしくお伺いしたうえで、あなたに最適な小上がり和室リフォームのプランをご提案させていただきます。

「うちのリビングには小上がり和室を作れる?」「費用はどれくらいかかる?」など、わからないことがございましたらいつでもご相談ください。