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掘りごたつリフォームの魅力は?費用の目安や注意点、業者選びのポイントを紹介

足を入れて暖かく過ごせる掘りごたつは、おうちのリフォームでも人気のメニューのひとつ。これをお読みになっている方の中にも、「掘りごたつを設けてみたい」とお考えになられている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、掘りごたつの魅力やリフォーム費用の相場をご紹介します。また掘りごたつが不要になった場合のリフォーム・対処方法や、掘りごたつリフォームの業者選びのコツについても解説しているので、ぜひご参考にしてみてください。本記事を読めば、きっと掘りごたつが欲しくなること間違いなしですよ。

掘りごたつの魅力とは?メリットを紹介

掘りごたつとは、床に足を入れるスペースを設け、熱源付きの天板などを設置したこたつです。小料理屋さんや居酒屋さんなどでよく見かけますが、近年では新築時やリフォームでご自宅に掘りごたつを設けるご家庭も増えているのをご存じでしょうか?

まずは、掘りごたつの魅力・メリットについてくわしく見ていきましょう。

寒い時期でも暖かくゆったり過ごせる

掘りごたつの最大の魅力は、「こたつ」であること。寒くなってくるとこたつが恋しくなる方はもちろん、こたつに入ったら心地よすぎてなかなか出られなくなる方も多いのではないでしょうか?

室内の冷えた空気は足元に溜まりやすいですが、掘りごたつで足元を温めることで体全体が温まります。寒さで気が滅入るときも、掘りごたつがあればほっこり安らげる時間にできるでしょう。エアコンよりも電気代が少なくすむため、光熱費の節約にも効果的です。

足が疲れにくい

掘りごたつとこたつの大きな違いは、足を下ろして座れて疲れにくい点です。
普通のこたつでは床に直接座るため、長時間座っていると足腰がつらくなることがあります。一方掘りごたつの場合は、椅子のような座り方でこたつに入ることができるので、足が疲れにくいのです。

団らんの時間はもちろんですが、食事や書き物、PC仕事などをする際にも足腰が痛くなりにくいので、より長い時間こたつを楽しめるでしょう。

収納場所を考えなくていい

掘りごたつは布団を取ってしまえばそのまま座卓として置いておけます。普通のこたつの場合はテーブルとして使わない限り、布団+テーブル分の収納スペースが必要ですが、掘りごたつは布団分だけの収納スペースで事足ります。

家族団らんの場所にできる

長時間座りやすく暖かい掘りごたつは、家族で団らんを楽しむ場所としてもぴったりです。

普通のこたつよりも足元のスペースが広く取れるため、家族同士で足が当たってしまうこともありません。掘りごたつで夕食を食べたら、そのままテレビを見ながらまったり過す……なんてことも可能です。

掘りごたつリフォームでゆったりのびのびとくつろげるようになれば、家族の会話も弾みそうですね。

和洋どちらの部屋にもマッチする

掘りごたつというと「畳の和室にあるもの」というイメージが強いのではないでしょうか?

実は意外に思われるかもしれませんが、掘りごたつは和風・洋風どちらの部屋にもマッチしやすい設備です。
事実、最近ではフローリング張りのリビングの一角に掘りごたつスペースを設けるご家庭もあります。座卓部分のデザイン次第ではナチュラル、モダンなどさまざまなテイストのお部屋にできます。

気になる掘りごたつリフォームの費用は?

「掘りごたつにリフォームしたい!」と考えたとき、まず気になるのが費用ではないでしょうか。

掘りごたつのリフォーム費用は工法によっても異なります。本項では、掘りごたつリフォームの工法や費用について解説しますので、リフォームを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

掘りごたつの工法には3種類ある

リフォームで掘りごたつを新たに設ける場合、3つの工法のいずれかを使って設置します。

 ・床を掘り下げて掘りごたつを設ける方法

 ・小上がりを作って掘りごたつを設置する方法

 ・掘りごたつユニットを設置する方法

床を掘り下げて掘りごたつを設ける方法

掘りごたつリフォームのオーソドックスな方法として、こたつユニットを設置する場所の下に穴(炉箱)を設けて床を堀り下げる方法があります。

この場合、設置個所の床材をはがした後、床板をくり抜いて鋼製束(こうせいづか)と呼ばれる床材を支えるためのパーツを使って耐久性を上げる必要があります。その後、炉箱の底と側面を整えればリフォームは終了です。

なお、床を掘り下げて掘りごたつを作るリフォームは5日前後を要します。

小上がりを作って掘りごたつを設置する方法

2つ目の方法は「小上がり」を作ってそこに掘りごたつを設けるリフォーム方法です。「掘り下げる」のではなく、こたつの周りの床を「盛り上げる」ようにしてつくるので、そこだけちょっと特別感のある空間が生まれます。工期の目安は掘り下げ方式と同じで5日前後です。

小上がりの掘りごたつはリビング脇に設けられるケースが多いですが、床を掘り下げないのでマンションや2階以上の部屋に掘りごたつスペースを作りたい場合にも適しています。

ただし、小上がり方式の場合は「床の上に載る重量が増す」という点に要注意。よって小上がりを作る床の耐久性も考慮した設計が求められます。また足入れに十分なスペースを設けようとすると、小上がり自体が高くなり、足腰の悪いご家族がいらっしゃる場合は移動に苦労する可能性があります。

掘りごたつユニットを設置する方法

掘りごたつユニットとは、組み立てることで小上がり風掘りごたつが完成する家具を指します。まるでベッドなどを組み立てて置くような感覚で、かつ1日で掘りごたつスペースが作れるため、リフォームなしで手軽に掘りごたつを楽しみたい方におすすめです。

また、製品によっては掘りごたつスペース用のフタが付属していて、こたつとしてもフラットなスペースとしても使えるように設計されているものもあります。

本格的な掘りごたつに比べるとやや足元のスペースが浅くなる場合が多いものの、空いたスペースは収納としても使えたり、デザインのバリエーションが豊富だったりするほか、不要になったら処分ができる点も(人によっては)魅力に感じられるかもしれません。

工法別・掘りごたつリフォームの費用

掘りごたつリフォームの費用相場は以下のとおりです。

掘りごたつを設ける方法費用
床を掘り下げて設置する場合約20~60万円
小上がりで掘りごたつをつくる場合4.5畳で約20万円
掘りごたつユニットを設置する場合10万円~(製品による)本格的な畳を使ったものは20万円~

床を掘り下げて設置する場合と小上がりで掘りごたつを作る場合のリフォーム費用には大きな差がありませんが、掘りごたつの材質、広さによっても費用は上下します。折り畳みのテーブルユニットを設ける場合など、こだわってリフォームをする場合はさらに費用がかかります。

そして掘りごたつユニットですが、他の工法にくらべるとやや安価で設置できるケースが多いといわれています。
ただし、本格的な畳みを使った掘りごたつユニットなど、グレード次第ではリフォーム工事をするのと変わらないくらいの価格になることもあるので注意しましょう。

掘りごたつリフォームの際には「どんな工法がいいのか」「予算はどれくらいなのか」を加味したうえで方法を選ぶことをおすすめします。

それぞれの工法が向いているのはどんなケース?

掘りごたつリフォームにおいて、それぞれの工法が向いているケースは以下のとおりです。

掘りごたつを設ける方法費用
床を掘り下げて設置する場合・戸建ての1階
・掘りごたつを長期的に使うと決めている
・こたつ周りの床の高さを変えたくない
小上がりで掘りごたつをつくる場合・小上がりスペースがほしい
・床に穴を掘れない(2階以上やマンションなど)
掘りごたつユニットを設置する場合・手軽に掘りごたつを楽しみたい
・賃貸住宅で原状回復が必要
・一時的に設置したいが、将来的に撤去する予定がある

床を掘り下げて設置する掘りごたつは1階の部屋に向いています。長期的に掘りごたつを使うことが決まっている場合や、こたつ周りの高さは変えたくないといった場合には掘り下げ形式でのリフォームが良いでしょう。

一方、小上がりで掘りごたつをつくる方法は、小上がりスペースが欲しい場合や、床に穴を開けられない場合などに向いています。2階以上の部屋やマンションのほか、配管などが通っていて穴を掘るのが難しい場合でも、小上がり形式なら設置が可能になります。

また、3つのうちもっとも原状回復しやすいのは「掘りごたつユニット」です。ユニットを置いているだけなので床には手を加えておらず、ユニットを撤去すれば簡単に原状回復ができます。「将来的に別の部屋として使いたいので期間限定で掘りごたつにしたい」という場合も掘りごたつユニットが適しているでしょう。

掘りごたつリフォームの注意点は?

掘りごたつリフォームには注意すべき点もいくつかあります。

 ・ホコリが溜まりやすく掃除がしにくい

 ・適度な換気が必要になる

 ・工法によっては設置後の場所変更が困難になる

 ・マンションの場合、規約次第では工事が認められない場合もある

 ・故障や不具合が起きると修繕費用がかかる

それぞれくわしく見ていきましょう。

ホコリが溜まりやすく掃除がしにくい

掘りごたつは足を入れるスペースにホコリが溜まりやすく、掃除がしにくい構造になっています。
こたつの天板があるぶん、掃除機がけに手間がかかりますし、かがんだ状態でお手入れをするのは足腰に大きな負担がかかります。
足腰を悪くされている場合は、お手入れがおっくうになってしまうかもしれません。

こまめな換気が必要になる

掘りごたつの中は密閉された空間になる分、ニオイやカビが発生しやすくなるデメリットもあります。カビを防ぐためにはこまめに掃除をするとともに、こたつ布団を上げて定期的な換気をする必要があります。

工法によっては設置後の場所変更が困難になる

床を掘り下げる掘りごたつリフォームでは、原則として掘りごたつを別の場所に移すといったことはできません。床下を工事しているからです。また小上がりを作るリフォームの場合も、移動というよりは「別の場所に作り替え」になるため要注意です。

マンションの場合、規約次第では工事が認められない場合もある

マンションによっては、設計の都合上から管理規約で「床下の工事を伴うリフォームを禁ずる」といったルールを設けている場合があります。この場合、掘り下げ方式の掘りごたつは設置できず、小上がりの設置または掘りごたつユニットでの設置のどちらかを選ぶ必要があるため、あらかじめ規約を確認しておきましょう。

故障や不具合が起きると修繕費用がかかる

掘りごたつの故障や不具合を直そうとした場合、修繕費用がかかります。

修繕工事内容費用目安
こたつのヒーター交換3万円程度
足元カーペットの交換5,000~1万円程度
こたつ足などのパーツ交換5,000~2万円程度
床下の防カビ工事3~5万円程度

※上記はあくまで目安であり、実際にかかる費用は業者によっても異なります

それぞれの費用はそこまで高くないものの、家のほかの箇所と同様、経年によって劣化したり故障・不具合が起こることを把握したうえで「リフォームするか否か?」を決めることが重要といえるでしょう。

掘りごたつが不要になった場合は?

掘りごたつユニット以外の方法で掘りごたつをリフォームで作ったものの、経年とともに考え方が変わったり、別の用途で部屋を使いたくなったりして「掘りごたつを撤去したい」と考えるケースもあるかと思います。

そのような場合の対処としては、以下のような方法があります。

リフォームで畳を張る

1つ目の方法は、こたつを撤去して掘り下げた部分に畳を張ってしまう方法です。

一般的な掘りごたつの穴は半畳分くらいの大きさです。そこへ半畳分サイズの畳を置いてしまえば、フラットな空間として使えるようになります。その際には万が一のことを考えて穴の部分に補強材を追加する必要があります。畳み部分だけでいえば1万円前後で施工でき、もっとも経済的な方法だといえるかもしれません。

ただし、この方法はもともと掘りごたつの周りが畳であった場合にのみ使える方法です。

フローリングへ張り替える

2つ目の方法は、掘りごたつの足入れスペースを含む床部分を丸ごとフローリングへリフォームしてしまう方法です。元が畳みスペースであってもリフォーム工事をすることで洋間へと変更できます。

フローリング張り替えの場合、畳の処分や足入れスペース埋めなどの工事が必要になるため、費用相場は12~26万円程度と高くなります。ただし洋間になる分家具の制約もなくなりますし、お手入れもラクになる点は大きな魅力です。

床下収納として使う

掘りごたつが不要になった場合の対処3つ目は、掘りごたつの足入れスペースを床下収納として使う方法です。収納場所を確保しつつフラットな部屋として使えます。

この場合はフタを作ってもらい、穴の部分にかぶせるだけでOKです。床下は湿気が溜まりやすいので衣類、食料など湿気に弱いものの保管には向きませんが、普段使わないものなどを入れておくのには最適です。

掘りごたつリフォームはどんな業者へ頼めばいい?

掘りごたつリフォームを業者に依頼する際には、施工実績の豊富なリフォーム会社へ依頼しましょう。

幅広い施工に対応している業者ならば過去に掘りごたつリフォームに対応した件数も多く、施工事例の写真やデータを多数持っています。これらを見せてもらいながら打ち合わせができれば、リフォームイメージのすり合わせがしやすくなるでしょう。結果的に希望通りのリフォームが実現する可能性も高まります。

また、掘りごたつリフォームを依頼するなら、自社職人が在籍している会社が望ましいでしょう。外部の職人に委託するのではなく、自社で職人を抱えている場合は指示系統が統一されているのでトラブルも少なく、満足度の高いリフォームを実現できます。

まとめ

本記事では掘りごたつの魅力や工法の種類、費用相場、掘りごたつリフォームの注意点や不要になった場合の対処について解説しました。

日本で世代を問わず古くから人気の掘りごたつは、一度使うとやみつきになってしまうほどの心地よさが楽しめる点が魅力です。家族といっしょはもちろん、おひとりでゆったりと過ごす時間に暖かさと安らぎを与えてくれます。
「お家で過ごす時間が長く、快適に過ごせる贅沢なスペースがほしい」という方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ファミリーグループでは、掘りごたつリフォームのご相談を承っております。

「リフォーム費用はどれくらい?」「うちの家には掘りごたつを設置できる?」といった疑問から施工デザインのアイデアのご提案まで、あなた様の理想の掘りごたつを手に入れるためのお手伝いをさせていただきます。

掘りごたつで理想の住まいを手に入れたい方は、ぜひファミリーグループまでご相談下さい。