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床下補強で耐震性アップ!今こそ“住宅の足元の安全”を見直そう

「大きな地震が起きたとき、自分の家は大丈夫だろうか」

そう感じたことがある方は少なくないはずです。

特に築年数が経った戸建て住宅では、見た目に異常がなくても、床下の劣化や構造の弱さが気付かないうちに進行しているケースもあります。

実は、住宅の“足元”ともいえる「床下」は、地震の揺れを受け止める重要なポイント。

ここをしっかり補強することで、建物全体の耐震性を大きく向上させられます。

この記事では、床下補強の工法や費用、タイミング、業者選びのポイントまで丁寧に解説。住宅の安全性を見直す第一歩として、ぜひ参考にしてください。

【こんな方は要チェック!】

・築20年以上の戸建てに住んでいる
・地震があると家の揺れが気になる
・リフォームのついでに耐震性も見直したい
・基礎や床下の老朽化が気になっている

当てはまった方は、ぜひ本記事をご参考にしてみてくださいね。

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床下補強とは?住宅の“足元”を支える耐震対策

地震大国・日本では、住宅の耐震対策が欠かせません。その中でも見落とされがちなのが「床下の補強」です。

床下は建物全体を支える土台の役割を担っており、大きな揺れが発生した際には最初に衝撃を受け止める重要な部分です。

上からの荷重に耐えるだけでなく、横揺れにも耐えられる構造であることが、住宅全体の安全性を左右します。

しかし、床下は普段目にすることがないため、「劣化していることに気づいていなかった」「シロアリや湿気で腐食が進んでいた」といったケースも少なくありません。

特に築年数の経った木造住宅では、構造材の傷みや金具のゆるみが進行していることもあります。

耐震診断を受ける際にも、床下の状態確認は非常に重要です。

土台や束、金物の状態によっては、補強工事が必要と判断されることもあるため、早めの点検と対策が推奨されます。

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どんな補強方法がある?床下リフォームの主な工法

床下補強とひと口に言っても、その方法は複数あります。

その中から住宅の築年数や劣化状況、地盤の状態などに応じて、適切な工法を選ぶことが重要です。

ここでは代表的な床下補強の方法をご紹介します。

1. 補強金具の取り付け

最も一般的な補強方法のひとつが、金属製の「補強金具」の取り付けです。

これは、床下の土台と大引(おおびき)・束(つか)といった構造材をしっかり固定し、横揺れによるズレや歪みを抑える効果があります。

既存の構造をそのまま活かしながら強度を高められるため、工期も短く、コストを抑えながら耐震性を向上させたい方におすすめです。

2. 床下の補強材追加・構造部材の交換

経年劣化やシロアリ被害などで傷んだ床下材がある場合は、部材を交換したり、補強材を追加したりするリフォームが効果的です。

特に、束や大引などに腐食や割れが見られる場合は、放置せず早めの対応が求められます。

交換する際には、防腐処理や防蟻処理を施した木材を使用することで、長期的に安全な構造を保てます。

また構造体の信頼性を高めるには、素材選びも重要なポイントです。

【床下補強で使用される信頼性の高い部材の例】

・防腐・防蟻処理済みの杉材
・加圧注入処理されたヒノキ材
・集成材(構造用)
・鋼製束(高さ調整が可能な金属製の束)
・ステンレス製の補強金具
・耐食性に優れた溶融亜鉛メッキ仕上げのボルト・ナット
・合板(構造用合板/床剛性を高める)
・炭素繊維シート(基礎補強併用時) など

3. 基礎補強との併用で安心感アップ

床下構造だけでなく、基礎部分にひび割れや劣化が見られる場合は、基礎補強工事との併用を検討するとより安心です。

鉄筋を追加したり、カーボンシートで補強したりといった方法により、建物全体の耐震性能を底上げできます。

建物の構造は床下と基礎が連動しているため、両方を一体的に補強することで、揺れに強い安心な住まいづくりにつながります。

床下補強の効果は?地震だけでなく老朽化対策にも

床下補強は、地震の揺れによるダメージを軽減するだけでなく、住宅の老朽化に伴うさまざまなトラブルの防止にも効果的です。

特に「揺れの軽減効果」は大きく、補強金具や構造材の追加によって土台と床をしっかり固定することで、地震発生時の横揺れを吸収しやすくなります。

また、床鳴りやたわみといった日常の悩みの改善にもつながり、住まいの快適性がアップします。

さらに床下の劣化は目に見えにくいため、補強と同時に点検・メンテナンスを行うことで、住宅の寿命延伸や資産価値の維持にも役立ちます。

将来的な修繕費の抑制や、売却時の評価アップにもつながるため、今のうちから対策を講じておくことが重要です。

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耐震等級を上げるには?他の耐震工事との違い

耐震等級を上げるためには床下補強だけでなく、住宅全体のバランスを考えた耐震対策が求められます。

住宅全体のバランス補強が重要

たとえば屋根が重いままでは、上部に負荷が集中し、床下を強化しても揺れを吸収しきれないことがあります。

そのため屋根の軽量化や外壁の耐震補強、基礎のひび割れ補修などを組み合わせたトータルでの対策が求められます。

耐震診断に基づいた計画的な補強がカギ

床下や構造材の劣化具合、建物の形状や築年数などは一軒ごとに異なるため、耐震診断をもとにした工事計画が重要です。

建物全体の弱点を把握し、どこに補強が必要かを明確にしたうえで、床下・壁・屋根・基礎などを段階的に補強していくことで、耐震等級の向上を図れます。

床下補強はあくまで一部の対策ですが、他の工事と組み合わせることで住宅の安全性が大きく高まり、将来的な被害のリスクを減らせます。

施工のタイミングはいつ?

住宅の床下補強は「異変が起きてから」では遅いケースも少なくありません。

目に見えない部分だからこそ、定期的な点検と早めの対応が大切です。

築15〜20年が経過した住宅では、構造材の劣化や緩み、湿気による腐食などが進んでいる可能性があります。

特に地震の多い地域にお住まいの場合や、過去に大きな揺れを経験している家では、より早期の点検が望ましいでしょう。

また、次のような兆候が見られたら要注意です。

・床がたわむ、沈むような感覚がある
・歩くとミシミシと軋む音がする
・畳やフローリングにゆがみが出てきた

こうしたサインは、床下の構造が弱くなっていることを示すSOSかもしれません。

なお床下補強をする場合は、床材を剥がす工事のタイミングで内装リフォーム、水回りリフォームなどの工事を一緒に行うと効率的です。

手間や費用を抑えながら、住まい全体の耐久性を底上げできます。

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床下補強の費用相場

床下補強にかかる費用は、採用する工法や補強範囲、住宅の築年数や傷みの程度によって異なります。

以下は、代表的な工法ごとの目安金額です。

・補強金具の取り付け:10万〜30万円程度(部分的な補強の場合)
・構造部材の交換・補強材の追加:20万〜50万円程度(範囲や部材により変動)
・基礎補強との併用:50万円〜100万円超(コンクリート補修や鉄筋追加など)

なお、築年数が経過し、腐食や白蟻被害が見られる場合は修繕費用が加算されることもあります。点検時に見積もりを取り、実際の工事範囲を把握するのが安心です。

また自治体によっては「耐震補強助成金制度」や「リフォーム補助金」を設けている場合があり、条件を満たせば費用の一部が補助されます。費用を抑えつつ、安全性の高い住まいを実現するためにも、補助制度の活用は非常に有効です。

申請のタイミングや必要な手続きは地域によって異なるため、まずは地元の行政や登録業者に確認することをおすすめします。

【参考:東京都23区内の自治体による耐震補強工事への補助金制度】

自治体助成制度名称耐震基準
文京区耐震化促進事業旧耐震基準・新耐震基準両方で適用
台東区耐震診断・補強設計・耐震改修工事等に対する助成
墨田区木造住宅耐震改修促進助成事業
江東区木造住宅の耐震化
豊島区木造住宅の耐震改修助成事業
北区木造民間住宅・耐震建替え工事事業
荒川区木造・非木造建物耐震化推進事業
板橋区木造住宅の耐震化促進事業
練馬区住宅の耐震改修工事等の助成
足立区建物に関する助成制度
葛飾区木造住宅の耐震診断士無料派遣・工事助成
江戸川区住宅・建築物の耐震化助成制度

※各補助金事業には申請期限があり、適用には条件があります。詳細は各自治体へ問い合わせるか、補助金に詳しいリフォーム会社へ相談されることをお勧めいたします。

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床下補強の工事の流れ

床下補強工事は、はじめに現地調査を行い、必要な工事内容を確認したうえで見積もりを提出し、補強作業を実施するという流れで進みます。

初めての方でも内容が把握しやすいよう、各工程で状況の説明や確認が行われます。

調査・点検

まずは専門スタッフが床下に入り、土台や束、大引きなどの構造部材の状態をチェックします。

湿気のこもりやシロアリ被害が見つかるケースもあり、必要に応じてあわせて対策を検討します。

見積もり提出

点検結果をもとに、工事内容・工法・使用部材を反映した見積もりが提示されます。

疑問点があれば、この時点でしっかり確認することが大切です。

補強工事(1~2日が目安)

作業は床下から行うため、多くの場合は床を壊さずに済みます。

工期は1〜2日程度が目安で、家に住んだまま工事を進められることがほとんどです。

工事完了・報告書提出

作業が完了すると、補強内容の報告書や施工写真を添えて、結果の説明が行われます。

保証がつく場合はその内容についても丁寧に案内されるため、しっかり確認しておきましょう。

業者選びのポイントと注意点

床下補強工事は、見えない部分の作業だからこそ、信頼できる業者選びが非常に重要です。

不要な工事を防ぎ、安心して任せられる会社を見極めましょう。

床下点検の実績がある会社を選ぶ

床下補強は専門的な知識と経験が必要です。床下点検の実績が豊富で、自社施工に対応している会社であれば、点検結果に基づいた的確な提案が期待できます。

自治体の耐震補助金に対応している業者であれば、なお安心です。

過剰な工事提案に注意

点検後に「すぐに全体補強が必要」と高額な工事を迫る業者には、注意が必要です。

必ず複数社の見積もりを取り、提案内容が妥当かどうかを比較しましょう。

見積書の内容が不明確な場合も要注意です。

アフターサービスや保証の内容も確認

工事後の保証制度やアフターサービスがあるかも重要なチェックポイントです。

保証期間の長さだけでなく、内容の範囲や対応体制についても事前に確認しておくと安心です。

ファミリー工房なら床下補強も安心!

「床下の状態が気になるけど、どこに相談すればいいかわからない……」という方もご安心ください。

ファミリー工房では、床下の調査から補強工事まで一貫して対応しています。

現地調査・見積もり無料

ファミリー工房では、床下の現状をしっかり確認するための現地調査・お見積もりを無料で実施しています。

点検結果に基づいて無理のないご提案を行いますので、初めての方でも安心してご依頼いただけます。

床下調査+補強リフォームの実績多数

ファミリー工房ではこれまでに多くの戸建て住宅で床下補強を手がけてきた実績があり、施工のノウハウも豊富です。

ご自宅の構造の状態に合わせて適切な補強金具・補強材を用いた工事を行うため、効果的に耐震性を高められます。

断熱や調湿とセットでの提案も可能

床下の課題は耐震性だけではありません。

ファミリー工房では湿気や寒さなどの悩みにも対応OK。断熱材の施工や調湿材の設置をセットでご提案することも可能です。

トータルでの床下環境改善をサポートしますので、安心してお任せください!

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まとめ|住宅の安全性は足元から

大きな地震が頻発する今、住宅の安全性を見直すなら「床下」からの対策が欠かせません。

普段は目に見えない場所だからこそ、構造の傷みや老朽化に気づきにくく、被害が進行してからでは手遅れになることもあります。

床下補強を行えば、地震の揺れをしっかり受け止める土台をつくれますし、床鳴りやたわみといった日常の不具合も改善できます。

「うちはまだ大丈夫」と思っている今こそが、対策を始める絶好のタイミングです。

まずは専門業者による点検を受けて、ご自宅の現状を知ることから始めましょう。

安心して暮らせる住まいづくりは、足元のチェックから始まりますよ。

「床下補強の耐震リフォームで補助金は使える?」

「うちにはどんな工事が合ってる?費用は?」

「どこに相談したらいいのかわからない…」

そんなご家庭こそ、ぜひファミリー工房にお任せください。

ファミリー工房では豊富なリフォーム施工実績をもとに、家ごとの状態に合った適切な対策をご提案しています。
現地調査・見積もりは無料!まずは床下の状態をチェックするだけでも大歓迎です。

地震への備えは「何もないうち」が鉄則。

まずは相談だけでもお気軽にどうぞ。

家族の暮らしを守る第一歩を、ファミリー工房と一緒に踏み出しましょう!

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監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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