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【事例あり】在宅勤務をより生産的にする、「テレワークリフォーム」の進め方

テレワークをする女性

「テレワークリフォーム」の進め方

働き方改革や新型コロナウイルスの影響により、急速に普及が進んだテレワーク(リモートワーク)。それにともなって、在宅勤務における快適性や生産性を高めるためのリフォームやリノベーションが注目されています。

この記事では、テレワーク環境を整えるメリットとリフォームプランのアイデア事例、費用相場に関して解説します。「自分の理想通りのワークスペースってどうやったら作れるの?」「リフォームにはどれくらいの費用がかかるんだろう?」といった疑問や不安がある方は、最後までお読みください。

テレワークへのこんな不満、ありませんか?

「テレワーク」はオフィス勤務を前提とせず、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方のこと。通勤にかかる時間が削減される分、プライベートな時間を確保しやすくなるので、ワークライフバランスを実現しやすい働き方と言えます。その一方で、オフィスで働くときよりも行動や取り組み方が見えにくくなるため、評価においては「結果(成果)」のウエイトが重くなりがち。テレワークで生産性が求められる背景には、こういった事情もあります。

しかし、上司や先輩などの目がないテレワークでは、「会社なら強制的に仕事モードに入れたけれど、自宅では集中できず、なかなか仕事がはかどらない」など“自律”に苦戦している方も多いでしょう。以下のようなケースに当てはまるなら、「テレワークで生産性を発揮しにくい状況にある」と言えるでしょう。

テレワークの生産性を下げやすい3つのケース

テレビや漫画、ゲームなど誘惑が多い

服装や身だしなみに気を遣う必要がない(少ない)ため、自宅での仕事はオフィスに勤務するよりもラクです。それに加えて、自宅にはテレビ、漫画、ゲームなど、好きなものや娯楽が手の届くところにあるので、気が散って集中できず、生産性が下がる場合があります

家族がすぐそばにいる

オフィスであれば、周囲には必然的に仕事関係のメンバーしかいませんが、在宅勤務となると、配偶者・パートナーや子どもといった身内が近くにいることも多いでしょう。パソコンに向き合ったりWeb会議をしたりしている際に、子どもの泣き声や家族の会話が聞こえてきたら、業務に集中できません。

仕事環境が整っていない

もともとテレワーク(在宅勤務)を想定していなかった場合は、環境づくりにも苦労します。オフィスには仕事に特化したデスクや機器、アイテムがありますが、「自宅に自分の部屋がない」「デスクチェアがない」という方も多く、「デスクはあるが最低限のモノしか置けない」というケースも珍しくないでしょう。資料などの収納が十分でないとデスク周りが散らかりやすく、集中できない要因になることがあります。

また、デスクの広さだけでなく、椅子の高さや硬さ、背もたれの角度、部屋の明るさ、ノートパソコンを置く位置、モニターの高さなど、細かい部分が原因でストレスや身体的負担がかかることもあるでしょう。こうしたストレスや身体的負担が、生産性の低下につながります。

仕事とプライベートの境界線をはっきりさせる方法

テレワークにおける生産性は、業績評価へそのまま直結します。「生産性を高められない→成果を出せない→評価されない→労働意欲が上がらない→生産性がさらに低下する」といった負のサイクルは、避けたいものですよね。

テレワークの生産性が下がる最大の要因は、仕事とプライベートの境界線がはっきりしないこと。だからこそ、自宅に専用のワークスペースを作るリフォームやリノベーションが注目されており、はっきりとオン・オフを切り替える環境づくりへの関心が高まっているのです。

次の章では、テレワークリフォーム・リノベーションの事例をケース別に解説していきます。簡易的で比較的お手軽価格のリフォームから、専用のワークスペースを新設する大がかりなリノベーションまで、全部で3つのプランをご紹介します。

リフォームプラン1:スペースを区切る

間取りの上に載る男性

自宅に個室がない場合、もしくは何らかの事情でつくれない場合は、今あるスペースを区切ることで「仕事に集中できる環境」と「プライベートなリラックスできる環境」を分けることもできます。

リビングや寝室といった夫婦・家族の共有スペースでも、一部を区切れば物理的にも心理的にも独立した環境を用意することが可能です。「壁を設ける」といったように本格的に仕切るのが難しければ、比較的簡単に設置できるパーティションやロールスクリーンなどを使用するのもよいでしょう。

自宅のスペースにピッタリと収まるデスクや収納が既製品で見つからない場合は、オリジナルで設計したオーダーメイドの家具(造作家具)をつくるという選択肢もあります。スペースにピッタリの家具があれば、デッドスペースが生じる心配もありません。好きな素材やデザインにもこだわれるので、仕事のモチベーションアップにもつながるでしょう。

造作家具をつくる場合は費用と時間がかかりますが、テレワークの生産性を高めたい方はぜひ検討してみましょう。以下では、ファミリー工房における間仕切りリフォームの費用例をご紹介します。

間仕切りの種類費用の目安(1ヶ所 or 6~8帖あたり)
間仕切り壁8~25万円
ドア、ガラス戸15~20万円
パーティション、カーテン6~20万円
ロールスクリーン1~3万円

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リフォームプラン2:照明環境を見直す

照明

「暗い部屋のほうが仕事ははかどる」という方は多くないでしょう。基本的には適度に明るい空間のほうが目などへのストレスが少なく、集中しやすいため、仕事の生産性はアップします。Web会議の際に映し出された自身の顔や背景が暗いと、それだけで取引先や商談相手の印象は悪くなり、不安を与えてしまうもの。その点でも、やはりテレワーク環境の明るさは重要なポイントと言えます。

リビングなどの共有スペースは、照明が充実していてある程度の明るさを確保しやすいと考えられます。しかし、リラックス空間である寝室や、スペースを区切ったことで暗くなってしまった場所には、明るさを補う必要があるでしょう。デスクライトでも代用はできますが、作業時のストレスを考えると、簡単に明るさを調節できるライトを設置するのが望ましいです。

階段下のスペース、ウォークインクローゼット、キッチンパントリーなどをワークスペースとして活用したい場合は、ライトが「少ない」「光が弱い」「そもそも付いていない」ということもあるので、照明器具の新設を検討しましょう。以下は、照明増設の費用例です。

施工内容費用の目安(1ヶ所あたり)
照明設備の追加5,000円~5万円

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リフォームプラン3:専用ワークスペースをつくる

今後を見据えた根本的な解決策

テレワークにメリットを感じているのは、従業員だけではありません。オフィスの家賃や紙などのオフィスコスト削減が図れ、業務効率化を推進しやすいテレワークは、多くの企業(経営者)にとっても歓迎すべき働き方と言えます。そのため、アフターコロナ・ウィズコロナにおいてもテレワークは普及・推進されていくでしょう。

そういった未来を見越して、自宅に専用ワークスペースを新設する目的でリフォーム・リノベーションを行うケースも増えています。テレワーク環境を整えるという意味では、スペースを区切るリフォームよりも根本的な解決策となるでしょう。

最大のメリットは、「外部との完全な分離」によって仕事とプライベートを区切りやすくなり、集中力やモチベーションアップによって生産性の向上が期待できる点です。まさに「ホームオフィス」と呼べる場所をつくるのが、こちらのプランの目的です。

“最高に集中できる環境”で業績貢献を

「ホームオフィス」をつくる場合、自宅のリビング、屋根裏、ロフト、地下、ウォークインクローゼット、押し入れ、階段下の納戸、玄関、キッチンパントリーなどをリノベーションしてワークスペースを確保します。大規模な施工となるため工期も比較的長く、最低でも1~3ヶ月ほどかかります。

テレワーク専用の空間づくりでは、明るさ(照明)だけでなく遮音性・防音性にも配慮します。そうすることでWeb会議の際に声の大きさを気にする必要もなくなり、家族が自宅にいる場合は精神的にもラクになるでしょう。完全オーダーメイドで収納、デスクなどの作業環境を理想通りに設計できるので、「最高の仕事環境」が整います。

3つのリフォームプランの中ではもっとも初期費用がかかりますが、仕事の質や1日にこなせるタスク量が増えることは、長期的に大きなプラスとなるはずです。周りの同僚たちが“とりあえず用意したワークスペース”で仕事をする間に、自身は“最高に集中できる環境”で業績などにコミットできるでしょう。以下は、専用ワークスペースを施工する場合の費用例です。

施工内容費用の目安(1部屋あたり or 6~8帖)
専用ワークスペースの新設30万円~(スペースや設備によって変動)

専用ワークスペース新設のお見積もりやお問い合わせはこちら

まとめ

おすすめのプランや事例も含めて、テレワークでもっとも重要となる「生産性アップ」の側面からリフォーム・リノベーションの価値を解説してきました。「簡単な間仕切りや照明設備の追加だけは今すぐに行い、本格的なリフォームは在宅勤務をしながら将来的に考える」というケースもあれば、「すぐに専用のワークスペースを新設してテレワークの生産性を高めたい」というケースもあるなど、考え方はさまざま。ですが、テレワークがより普及・推進されていくと予想される今後を見据え、今のうちに在宅勤務環境を整えるメリットは大きいと言えるでしょう。

ファミリー工房では、「少しずつ段階を追ってリフォームする」よりは「1回のリフォームで理想のワークスペースを実現する」という方法をおすすめしています。なぜなら、都度リフォームをすると現地調査や工事の費用などが毎回発生してしまうからです。トータルで見たときにできるだけ費用を抑えられるように、ご要望に応じたプランをご提案しています。

これまで10,000件以上の施工実績を積み重ねてきたファミリー工房のテレワークリノベーション施工事例は、こちらからご確認いただけます。気になる方は、ぜひご覧になってください。

テレワークで働く大人のための家
単身住まいでもリモートワークでも使い勝手が良い様に、コンセントの位置に至るまで計算して設計したものです。LDKには、壁一面に収納を。無骨なステンレスキッチンの向かいにはカウンター。
働く大人の、シンプルで、丁寧な暮らしが叶うお部屋です。
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