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少子化問題や待機児童問題に真剣に取り組む練馬区の子育て支援

少子化問題や待機児童問題に真剣に取り組む練馬区の子育て支援

【参照情報】

・練馬アニメーションサイト

・東映公式サイト

・東映東京撮影所、特撮研究所

練馬区は「鉄腕アトム」「銀河鉄道999」などの有名なアニメが生まれた《ジャパンアニメーション発祥の地》と呼ばれています。
「ワンピース」「ドラゴンボール」「プリキュア」など不動の人気作、仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮ヒーローなど、子供たちから人気の作品を生み出し続けている場所です。
そんな練馬区の学校や子育てに関する支援・補助金などの情報について詳しくお伝えしていきたいと思います。

■練馬区の基本情報

【参照情報】

・練馬区の概要について

・練馬区の世帯数と人口について

・練馬区内の鉄道網について

23区の北西部に位置する練馬区は、面積48.08平方キロメートルです。東西が約10キロメートル、南北が4~7キロメートルのほぼ長方形のような形をしています。高低差のないなだらかな地形で、緑の多い住宅街というイメージが強い方も多いのではないでしょうか。世帯数は380,495世帯、また人口は都内では世田谷区についで2番目に多い740,099人です。(令和3年1月1日現在)

区内には西武池袋線・豊島線・新宿線・有楽町線、東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線、都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。JRの駅はありませんが、都心まで乗換なしの1本で行ける路線が多いため通勤や通学にも便利です。

■練馬区の子育て環境

【参照情報】

・練馬区の1日遊べるおすすめ公園7選

・練馬区立美術館ニュースリリース

練馬区には4つの都立公園と、約670の区立公園があります。面積約7,000平方メートルの大きな芝生広場がある「立野公園」、さまざまな野菜を育て収穫まで体験できる「土支田農業公園」、プレイリーダーと共に自由な遊びを楽しめる「こどもの森」、大型遊具やクライミングウォールがある「大泉橋戸公園」など、1日たっぷり遊ぶことができる公園がいっぱいです。

また「練馬区立美術の森緑地」は家族連れに人気のスポットです。天然芝を敷き詰めた園内に、20種類32体の彫刻が展示されています。クマやゾウなどの誰もが知っている動物をモチーフにした「遊べるアート」。実際に見て触れることができる作品は、子供たちの想像力を豊かにしてくれそうです。

■練馬区の幼稚園・保育園は?

・区立幼稚園入園案内

・私立幼稚園案内

・認可保育園 マップおよび一覧

・家庭的保育者一覧・施設情報

・小規模保育事業

・事業所内保育事業

・認証保育所 一覧および空き状況

【参照情報】

練馬区内の幼稚園や保育園の数は下記の通りです。

  公立 私立
幼稚園 3園 35園
認定こども園 0園 3園
保育園 60園 126園

*その他、認証保育所16園、小規模保育事業施設49園、事業所内保育事業施設2園、家庭的保育事業(保育ママ)53名

練馬区は「保育所待機児童ゼロ作戦」として、積極的に保育所の定員拡大や新規保育所の設置などを行っています。その結果、2014年の段階で487名だった待機児童数が徐々に減り、2020年にはわずか11名まで削減することができました。練馬区の人口の多さを考えると、全国でもトップレベルの定員増を実現してきています。

■練馬区の学校は?

【参照情報】

・練馬区の区立小学校について

・練馬区の区立中学校について

・練馬区の私立小学校について

・練馬区の私立中学校について

・練馬区の高等学校について

・練馬区の大学について

・練馬区の小中一貫教育校について

・練馬区の学期制度について

・練馬区が現在進めている取り組みについて

練馬区の教育施設の数は下記の通りです。

  公立 私立
小学校 65校 1校
中学校 33校 4校
高等学校 10校 4校
大学 0校 3校

*小中一貫教育校1校を含む

●練馬区の公立小学校一覧

●練馬区の公立中学校一覧

練馬区の小中学校は、きめ細やかな指導の充実や授業時数の確保などのために平成20年度から2学期制で教育活動を行ってきました。しかし、さまざまな点から2学期制にも問題があることがわかり、平成28年度から2学期制の良さを組み込んだ新しい3学期制を開始。学期の区切りを従来と変更し、夏休みを2学期、冬休みを3学期の一部としています。その結果、長期休業日を学習期間として活用ができるようになり、より質の高い教育と短いスパンでの評価や課題のフィードバックが可能になりました。また、小・中学校一貫教育を推進しており、中学校1校に対し、1~3校の小学校をグループとして活動しています。なお、現在は施設一体型の小中一貫教育校は区内に1校ですが、旭丘・小竹地域で2校目の設置を検討中です。

■練馬区の子育て支援制度

1.妊婦面談および妊娠・育児応援品(育児パッケージ)

練馬区では妊娠中に保健所や区役所の健康推進課などで妊娠・子育て相談員と面談が可能です。面談が終了した妊婦に対し、複数の商品から選ぶことができる妊娠・育児応援品(育児パッケージ)を受け取ることができます。

・母子健康手帳(母子手帳)の交付

2.子育てスタート応援券

出産直後の不安や負担を軽減するため、子供1人につき8枚の「子育てスタート応援券」を発行しています。応援券は「育児支援ヘルパー事業」、「助産師ケア事業」、「産科医療機関実施事業」、「子育て支援講座」、「ファミリーサポート事業」、「乳幼児一時預かり事業」に利用可能です。

・子育てスタート応援券

3.第3子誕生祝金

練馬区では、第3子以降の出産に対し「第3子誕生祝金20万円」を支給しています。なお、受け取りは、第3子以降のお子さんの出生日または出産予定日の1年以上前から住民登録があり、受給後に1年以上練馬区内に居住する意思がある方に限ります。

・第3子誕生祝金

4.産前・産後支援ヘルパー

産前産後の体調不良等により家事支援を必要とする家庭に、ヘルパーを派遣しています。妊娠中からお子さんが2歳になった月末まで、1時間1,000円で最大36時間の利用が可能。食事の支度や洗濯、掃除、買い出し、赤ちゃんのお世話などを頼むことができます。

※ 低体重児・多胎児を出産された方、20歳未満で出産された方等は1時間500円で最大104時間まで利用可

・産前、産後支援ヘルパー

5.子ども医療費の助成(マル乳・マル子医療証)

乳児および小・中学生(15歳に達した最初の3月31日まで)が助成の対象。保護者の所得制限はなく、保険診療の自己負担分が全額助成されます。

・子ども医療費の助成(マル乳・マル子・マル青医療証)について

6.私立幼稚園補助金

区内在住の満3~5歳児が私立幼稚園等(区外園含む)へ入園する場合、下記のような補助が行われます。

・入園料補助金:1人1回限り上限5万円

(全世帯の保護者対象/練馬こども園の長期預かり保育を定期利用する園児は6万円)

・施設等利用給付費(保育料):月額上限25,700円

※新制度に移行していない従来型私立幼稚園等に通う園児の保護者の方が対象

・保護者負担軽減費補助金:月額上限11,200円(保育料の25,700円を超える部分と入園料が対象)

・預かり保育利用料等に対する補助金:月額上限15,000円

・副食費補足給付:225円×給食日数と月の給食費の少ない方で月額上限4,500円(対象者条件あり)

7.就学援助

経済的な理由で義務教育の就学が困難な練馬区在住の国公立小・中学校に通っている児童・生徒に対し、学用品費、給食費、学校行事費、体育実技用具費(中学生のみ)、入学準備費、修学旅行費などを援助する制度です。※小学校入学前に新入学準備金の申請が可能

・就学援助費(学校でかかる費用の援助

8.ねりっこクラブ(練馬型放課後児童対策事業)

小学校の施設を活用した「学校応援団ひろば事業」と「学童クラブ」のそれぞれの機能や特徴を持ち合わせている小学生向けの放課後や長期休業時の居場所づくり事業です。実施校の児童ならば誰でも利用できる「ねりっこひろば」と、保護者の就労などが理由で保育が必要な1~3年生の児童を対象とした「ねりっこ学童クラブ」があり、必要に応じて選択が可能。令和2年度の段階では27校で実施していますが、将来的には全小学校での実施を目指しています。

・ねりっこクラブ(練馬型放課後児童対策事業)について

まとめ

第3子以降の出産に対し、出産祝金20万円支給というのは23区でも珍しいのではないかと思います。子供の人数が増えれば増えるほど、世帯への金銭的な負担は大きくなりがちです。練馬区の多子世帯への手厚いサポートはうれしいポイントかもしれませんね。