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ZEHと長期優良住宅の違いは?補助金・得の考え方をわかりやすく解説(前半)

ZEHと長期優良住宅は、どちらも「性能の高い住宅」として語られることが多い制度です。
そのため「結局どっちが得なのか」「どちらを選ぶべきなのか」で迷う方も少なくありません。

ただし、この2つは似ているようで、評価の軸も、得の出方もまったく異なる制度です。
違いを制度名やイメージだけで捉えてしまうと、判断がかえって難しくなります。

この記事では、ZEHと長期優良住宅の違いを

・制度の目的
・基準や評価の考え方
・お金のメリットの出方

という視点から整理。「自分にとってどちらが得になりやすいか」を判断できるよう解説します。

>>制度ごとの補助金や判断のポイントについては“ZEHと長期優良住宅の違いまとめ後半”をご覧ください。

ZEHと長期優良住宅は何が違う制度なのか

ZEHと長期優良住宅は、同じ「高性能住宅」という言葉で語られがちですが、評価の軸や制度の目的は大きく異なります。


まずは、制度の方向性の違いを一覧で整理しておきましょう。

▼ZEHと長期優良住宅の制度の違い(概要比較)

比較項目ZEH長期優良住宅
制度の目的エネルギー消費量を抑え、収支をゼロに近づける長く良好な状態で使える住宅品質を確保する
評価の中心一次エネルギー消費量構造・劣化対策・維持管理
重視される性能断熱性能・省エネ設備・創エネ耐震性・耐久性・更新のしやすさ
考え方の軸「どれだけエネルギーを減らせるか」「どれだけ長く安心して使えるか」

この表から分かるとおり、ZEHはエネルギー性能を数値で評価する制度であり、長期優良住宅は住宅そのものの品質や将来性を評価する制度です。

どちらが上という関係ではなく「何を重視した住宅にしたいか」で向き不向きが分かれる制度だと整理しておくと、この先の比較が理解しやすくなります。

ZEHと長期優良住宅の基準を比較する

ZEHと長期優良住宅はどちらも一定の基準を満たした住宅に与えられる制度ですが、その基準の中身はかなり性質が異なります。

ここでは、それぞれの制度でどのような項目が、どのように評価されているのかを整理します。

主な認定基準の違い

評価項目ZEH長期優良住宅
断熱性能UA値など、地域ごとの基準を満たす必要がある断熱等性能等級を満たす必要がある
省エネ性能一次エネルギー消費量の削減率が評価の中心断熱等性能等級など、省エネ基準への適合が前提条件
創エネ太陽光発電などによる創エネが原則必要必須ではない
耐震性評価対象には含まれない耐震等級2以上などが求められる
劣化対策評価対象外劣化対策等級が必須
維持管理評価対象外点検・更新しやすい設計が必要

ZEHの基準はエネルギー性能が中心

ZEHでは、住宅の断熱性能や設備性能を高めたうえで、年間の一次エネルギー消費量をどれだけ削減できているかが評価されます。

そのため以下のような条件があると、基準に届きにくくなります。

・断熱性能が足りない・給湯や空調の効率が低い・太陽光発電の容量が確保できない

いわば「住宅全体のエネルギー収支を数値で見る仕組み」といえるでしょう。

長期優良住宅の基準は住宅品質が中心

長期優良住宅では省エネ性能も求められますが、それ以上に重視されるのが住宅そのものの品質です。

・地震に対する強さ・構造や部材の劣化を防ぐ対策・将来の点検やメンテナンスのしやすさ

上記の項目が、基準として細かく定められています。

ZEHとは異なり「長く安心して住み続けられるかどうか」が評価の軸になります。

基準の違いから見える考え方の差

両制度の評価軸を整理すると、次のように分かれます。

・ZEH
 エネルギー性能を数値で評価 / 一次エネルギー削減が最優先
・長期優良住宅
 住宅品質を総合的に評価 / 耐久性や維持管理まで含めて判断

同じ高性能住宅でも、何を重視するかによって、基準の感じ方は大きく変わります。

この違いを押さえておくと、次に考える「どちらが得か」を自分の条件で判断しやすくなります。

結局どっちが得?ZEH・長期優良住宅での「お金の考え方」の違い

ZEHと長期優良住宅は、どちらも「お得な制度」と紹介されがちです。
ただし、得を感じるタイミングと内容はまったく異なります。


何年目の視点で見るかによって、評価は大きく変わります。

ZEHで「得」と感じやすいポイント

ZEHは、比較的早い段階でメリットを実感しやすい制度です。

・補助金を受け取りやすい・光熱費が下がりやすい・短期〜中期で効果を実感しやすい

初期投資に対する回収スピードを重視する人ほど、得に感じやすい傾向があります。

長期優良住宅で「得」と感じやすいポイント

長期優良住宅は、時間をかけて効いてくるメリットが中心です。

・税制優遇が長く続く・住宅ローン控除の優遇条件を満たしやすい・資産価値や売却時の評価でプラスに働く傾向がある

住み続ける年数が長いほど、じわじわ効いてくるタイプの得といえます。

中見出し:ZEHと長期優良住宅のお金の考え方比較

観点ZEH長期優良住宅
初期メリット補助金税制優遇
継続メリット光熱費削減固定資産税軽減・控除
得を感じやすい時期早い長期
向いている考え方回収重視資産・安定重視

▼整理すると

・ZEHは「早く得を感じやすい」・長期優良住宅は「長く得が積み重なる」

どちらが得かではなく、得の出方が違う制度として位置づけられています。


住む年数や重視したいポイントによって、向き・不向きがはっきり分かれます。

ZEHや長期優良住宅はどんな人・住宅に向いているか

前の章で整理したとおり、ZEHと長期優良住宅は「得の出方」が異なります。


その違いは、そのまま向いている人・住宅像の違いとして表れます。

ZEHが向いている人・住宅

比較的早い段階で効果を実感したい場合は、ZEHが向いています。

・初期費用の回収をできるだけ早めたい・毎月の光熱費を下げたい・太陽光発電を無理なく載せられる住宅条件・短期から中期のコストメリットを重視したい

光熱費削減や補助金による分かりやすいメリットを重視する考え方と相性が良い区分です。

長期優良住宅が向いている人・住宅

長く住む前提で、将来まで見据えたい場合は長期優良住宅が向いています。

・同じ家に長く住む予定・税制優遇をじっくり活かしたい・将来の資産価値や売却時評価も意識したい・構造や維持管理の安心感を重視したい

時間をかけて安心と価値を積み上げる考え方と相性が良い制度です。

向き・不向きの整理

・早く効果を実感したいならZEH・長く住む安心や資産性を重視するなら長期優良住宅

どちらが優れているかではなく、自分の住まい方とお金の考え方に合っているかで選ぶことが重要であると押さえておきましょう。

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監修者
阿部 智康
株式会社ファミリーグループホールディングス

sub manager

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とくに、弊社のサービスの企画では、建設業の川上から川下までを把握して、社内のモチベーションアップの策を出すのが得意です。
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