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「冬寒くて夏暑い…」は窓のせい?アルミサッシの落とし穴と効果的な断熱リフォームの方法をご紹介!

「うちの家、夏は蒸し風呂、冬は冷蔵庫みたい……」

その原因、実は“窓”かもしれません。

日本の住宅は世界的に見ても断熱性能が低く、特に窓の断熱性が低いと言われています。

本記事ではその理由と、窓から始める「断熱リフォーム」の方法、補助金を活用したお得な進め方まで詳しく解説します。

「愛着のあるこの家で、より快適に暮らしたい」とお考えの皆様は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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目次

なぜ日本の家は「夏暑くて冬寒い」のか?

冷暖房をいくら使ってもなかなか快適にならない…。そんな悩みを抱えるご家庭は少なくありません。実はその根本原因は、住まいの“つくり”にあるかもしれません。

この不快な室温の原因は、単なる気候のせいではありません。住まい自体に備わっている断熱性能の低さが、大きな要因になっているのです。

日本の住宅は断熱性能が低すぎる?

「冬はどんなに暖房をつけても足元が冷える」「夏はエアコンの効きが悪い」——こうした悩みを抱える家庭は少なくありません。その原因の一つが、日本の住宅における“断熱性能の低さ”です。

実は日本の住宅断熱性能は、欧米諸国と比較しても極めて低い水準にあります。

たとえば、国土交通省が示す断熱等級(断熱性能の指標)で最高等級とされる「断熱等級7」でも、ドイツや北欧の標準的な住宅レベルにようやく近づいた程度。

現在の日本の住宅の多くは、それ以下の等級4や5にとどまっており、国際的な基準と比べると大きな差があるのが現状です。

ちなみに、2025年4月からはすべての新築住宅で断熱等級4以上の省エネ基準適合が義務化されました。
しかしこの基準は、欧米をはじめとする先進国の建築基準から見れば相当に低い(建築許可が下りない)レベルとなっています。

最大の弱点は「窓」からの熱の出入り

この断熱性能の低さを引き起こしているのが「窓」の存在です。

実は、家の中で最も熱の出入りが大きいのが窓であり、夏は室内に入ってくる熱の約70%、冬は室内から逃げていく熱の約50%が窓を通じて生じているといわれています。

つまりどれだけ壁や屋根に断熱材を使っていても、窓の断熱性が低ければ、快適な室内環境を保つのは難しいのです。

アルミサッシの家は特に注意が必要

こうした背景から、いま「窓の断熱リフォーム」が注目されています。

特にアルミサッシのまま長年使われている住宅では、その断熱性の低さが快適性を大きく損なう原因となっている可能性が高いと考えられます

このアルミサッシの窓を高断熱窓へリフォームすれば、高確率で暑さ・寒さの改善につながるというわけです。

原因は“アルミサッシ”?意外と知らない落とし穴

断熱性の低い住宅に共通して見られるのが「アルミサッシ」の使用です。実は、アルミは熱を非常によく伝える性質を持っています。

熱伝導率(熱の伝わりやすさ)を比べると、アルミは樹脂のおよそ1000倍もの数値を示すこともあり、冷気や熱気がサッシを通じて室内に伝わってしまいます。

そのため夏は外の暑さが、冬は外の寒さがダイレクトに室内へ。快適な温度が保ちにくく、冷暖房効率も下がってしまいます。

結露やカビの原因になり、健康リスクも

さらに見逃せないのが、結露の問題です。

アルミサッシは外気と接触した際に表面が冷えやすく、室内の暖かい空気と触れることで結露が発生します。この結露の水分が窓枠や周辺の壁に染みこむと、カビの原因になるのです。

カビは見た目だけでなく、アレルギーや呼吸器系の疾患など、健康被害を引き起こす可能性があります。とくに小さなお子さんや高齢者、ペットがいるご家庭では注意が必要です。

古い住宅はアルミサッシが主流だった

日本の住宅では、1990年代頃までアルミサッシが広く使われてきました。

見た目がスッキリしていて安価、かつ加工しやすいという理由で普及しましたが、断熱性や結露への配慮はあまりされていませんでした。

そのため、築20年以上の住宅ではほとんどがアルミサッシを採用しており、これが「夏暑くて冬寒い」住宅環境を生み出す一因となっているのです。

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断熱リフォームでどれだけ快適になる?

窓の断熱リフォームを行うと、住まいの快適さが大きく変わります。夏は冷房が効きやすく、冬は室内の暖かさをキープしやすくなるため、体感温度の向上に加え、光熱費の削減も期待できます。

ここからは、断熱リフォームによって得られる具体的な効果を見ていきましょう。

冷暖房効率がアップして、一年中快適に

窓を断熱仕様にリフォームすることで、夏は外の熱気を遮断し、冬は暖かい空気を逃しにくくなります。これによりエアコンや暖房の効きが格段に良くなり、快適な室温を保ちやすくなります。

とくに日当たりの良い南側の窓や、西日が強い窓に断熱対策を施すと、室温の変動を抑える効果が大きくなります。

室温のバリアフリー化でヒートショック対策にも

断熱性能が向上すると、リビングや寝室、浴室との温度差が少なくなります。これにより、冬場に多い「ヒートショック」(急な温度変化による体調不良や心臓への負担)を予防することができます。

特に高齢のご家族がいらっしゃるご家庭では、断熱リフォームによる温度差の改善が健康リスクの軽減にもつながります。

結露を抑えて、カビやダニの発生を防止

窓の断熱性が高まると、冬に発生しやすい結露も大幅に減少します。

水滴が壁紙やカーテンにしみこむのを防げるため、カビやダニの温床をつくらず、室内を衛生的に保てるようになります。

喘息やアレルギーの原因となるハウスダストの抑制にもつながるため、家族全員の健康に良い効果が期待できるでしょう。

シミュレーションでは年間光熱費が約10万円も削減!

「グラスランチハウス」の試算によると、窓を高断熱仕様に変更することで、年間の冷暖房費が約108,000円ほど削減できるとされています(地域や住宅の広さにより差はあります)。

参考:窓の断熱工事をした場合に冷暖房費は、どれくらい節約できる? – 八千代市・佐倉市・船橋市のリフォームならグラスランチハウス

冷暖房を使わない時期こそあれど、ひと月あたり平均約9,000円の光熱費が節約できるのはかなり魅力的ですよね。

窓の断熱リフォームでは「窓リノベ補助金」が使える!

後述しますが、窓の断熱リフォームでは国や自治体の補助金も利用できます。

例えば国が実施している「先進的窓リノベ2025事業」では、適用条件さえ満たしていれば工事代金のうち200万円を上限として補助が受けられます。

窓の断熱リフォームは費用が高額になりがちですが、こうした補助金を活用すれば費用負担をかなり抑えながら快適な暮らしを手に入れられます。

断熱効果の高い窓リノベ3つの方法

窓の断熱性を高めるには、いくつかの方法があります。費用や工事の手間、得られる効果も異なるため、自宅の状況や優先順位に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、断熱効果の高い代表的な3つの窓リノベ方法をご紹介します。

1. 内窓の設置(インナーサッシ)

既存の窓の内側に新しい窓を取り付ける方法です。

二重窓になることで断熱性と防音性が大きく向上します。

工事は1日で終わるケースが多く、費用も比較的抑えやすいのがメリットです。

ただし、窓が2重になるため見た目に変化が出たり、開け閉めがやや手間になったりといった点には注意が必要です。

2. ガラス交換(Low-E複層ガラスなど)

既存のサッシを残したまま、ガラス部分だけを高性能なものに交換します。

Low-E複層ガラスに替えることで、断熱効果を手軽に高められます。

施工も比較的簡単で、見た目がほとんど変わらないのが利点です。

ただし、サッシが古い場合は、ガラスの性能を十分に活かせないこともあります。

3. カバー工法・はつり工法で外窓交換

断熱性能を大きく高めたい場合は、サッシごと新しい窓に交換する外窓リフォームがおすすめです。

カバー工法では既存の枠の上から新しい枠をかぶせて取り付けるため、壁を壊さずに施工できます。

はつり工法は壁を一部壊して完全に窓を入れ替える方法で、見た目も機能も一新できます。

どちらも工期と費用は大きくなりますが、性能面での効果は最も高くなります。

カバー工法は壁を壊さず施工できる手軽さゆえ、近年では多くの住宅で採用されている窓リノベの方法です。
特に分譲マンションなどの集合住宅で窓の断熱リフォームをする場合は、内窓の設置やカバー工法での窓交換が主流となっています。

【関連記事】

窓リノベってなに?内窓・ガラス交換・カバー工法の違い、使える補助金をわかりやすく解説

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補助金を使えばお得にリフォーム可能!

断熱リフォームは効果が大きい分、工事費もそれなりにかかります。だからこそ、国や自治体の補助金制度をうまく活用することが重要です。

特に注目したいのが、国が推進する「先進的窓リノベ2025事業」対象となる工事や製品を選び、条件を満たせば、費用の一部が補助されます。

ここでは、活用できる主な補助金制度と、申請時に気をつけたいポイントをまとめてご紹介します。

先進的窓リノベ2025事業の概要

国が実施する「先進的窓リノベ2025事業」では、内窓の設置、ガラス交換、外窓交換といった断熱リフォームに対して、最大200万円の補助が受けられます。

対象となるのは、国が認定した高断熱性能を持つ窓・ガラスを使った工事です。

【先進的窓リノベ2025事業の概要】

補助金上限額リフォーム工事内容に応じて定める額(補助率1/2相当)
200万円/戸
申請方法事業者登録を行ったリフォーム業者等が申請
補助対象工事対象製品を用いた
・ガラス交換・内窓設置・外窓交換(カバー工法、はつり工法)・ドア交換(カバー工法、はつり工法)
対象工事の着手期間2024年11月22日以降に対象工事に着手したもの
交付申請の予約申請受付開始~予算上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
交付申請期間申請受付開始~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)
リフォーム(一括)申請の受付開始2025年5月30日
リフォーム(一括)ワンストップ申請の受付開始2025年5月30日
詳細(公式URL)https://window-renovation2025.env.go.jp/

注意したいのは、申請の手続きについてです先進的窓リノベ2025事業の補助金交付申請は、登録された事業者を通じて行う必要があります。

【申請手続きの流れ】

引用元:申請手続きの詳細|先進的窓リノベ2025事業【公式】

まずは登録事業者に相談し、対象工事かどうかを確認しましょう。

東京都など自治体の補助金制度も要チェック

東京都など一部の自治体では、独自の補助制度を実施しています。

たとえば東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」は、高断熱窓へのリフォームを行なった場合、1住戸当たり130万円を上限として補助金が交付されます。

さらに東京都の補助金は、国の補助金と併用できます。

“1.助成金制度についてQ.101 国や他の自治体等の補助金との併用は可能ですか?A.101国や他の自治体等の補助金との併用は可能です。ただし、本事業以外で都若しくは公社、又は区市町村が実施する都の資金を原資とした補助で、本事業の助成対象経費が重複するものは、併用できません。なお、交付申請兼実績報告時に各事業、各自治体等から発行される交付額確定通知書(写し)の提出が必要です。”

引用元:令和7年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)助成金申請 R7よくある質問Q&Aver1.0

なお都だけではなく、区によっては独自の補助金制度を設けている場合もあります。

補助対象となる工事内容や金額、併用の可否などは自治体によって異なるため、事前の確認が必須です。

条件を満たせば国と都と区のトリプルで補助を受けられるため、見逃さないようにしましょう。

【関連リンク】

申請には事前準備が必須!

補助金を活用するには、工事前の申請が基本ルールです。

着工後に申請しても対象外となるため、タイミングには注意しましょう。

また窓の断熱リフォームを行う際には、登録事業者に見積を依頼し、使用する製品が補助金の対象に含まれているかどうかも確認しましょう。

適合していない製品を選んでしまうと、補助が受けられなくなることもあります。

事前準備をスムーズに進めるには、経験豊富な事業者に早めに相談するのが安心です。

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ファミリー工房なら安心!補助金活用もフルサポート

東京都足立区を拠点とするファミリー工房は、リフォームやリノベーションを手がける住まいの専門店です。

内窓設置や外窓交換などの「窓リノベ」はもちろん、水まわり・外壁・屋根まで一括で相談できる地域密着型の工務店として、多くのお客様から選ばれています。

登録事業者だから補助金申請OK

ファミリー工房は「先進的窓リノベ2025事業」に対応する登録事業者です。

補助金の申請代行など、煩雑な手続きも丸ごとお任せください。

初めての方でも安心してご相談いただけます。

現地調査・見積もり無料

現地調査と見積もりは無料で実施!

「どの工法が合っているかわからない…」という方もご安心ください。

お住まいの状態やご要望を丁寧にヒアリングし、最適なご提案をさせていただきます。

工法や製品グレードの提案まで丁寧にサポート

窓リノベは、工法や使う製品によって補助額が変わります。

ファミリー工房では、断熱性能や費用対効果を踏まえたプランをご提案。

補助金の条件をクリアしつつ、快適な住まいづくりをお手伝いします。

「断熱性を上げたい」

「結露を減らしたい」

など、目的に合わせた窓選びをプロがしっかりサポート。

補助金をフル活用したリフォームを、無理なく、無駄なく進められます。

▶︎うちにはどんな窓が合う?窓リフォームの無料見積はこちら|ファミリー工房

まとめ|家の暑さ・寒さは「窓」で変わる!まずは無料相談を

「夏は暑くて、冬は寒い…」という悩みの原因は、実は窓の断熱性の低さかもしれません。

特にアルミサッシは熱を伝えやすく、快適な室温を保ちにくい構造です。

こうした課題も、断熱リフォーム(窓リノベ)でしっかり対応できます。

内窓の設置・ガラス交換・外窓の交換などを行えば室内の温度差が改善され、光熱費の節約や結露・カビの予防にもつながります。

さらに、国や自治体の補助金を活用すれば、費用を大きく抑えることも可能です。

登録事業者のファミリー工房なら、補助金の申請から製品の選定、施工までワンストップで対応可能です。

「うちもそろそろ…」と思ったら、まずは無料相談・見積もりから始めてみませんか?

毎日をもっと快適に。補助金が申請できる今こそが、あなたの家の“窓”を見直すチャンスです!

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監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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