【白蟻(シロアリ)被害を予防する床下リフォーム!】防蟻薬剤の効果と施工タイミングを徹底解説
「気づいたときには柱がスカスカ……」
「近所で白蟻の被害が出たと聞いて心配」
そんな声をよく耳にします。
白蟻(シロアリ)は住宅の構造を静かに、そして確実に蝕んでいく存在。とくに築年数の経った住まいや、床下の湿気が気になる家では、白蟻対策は“まだ大丈夫”と思っていても早めの対応が重要です。
この記事では、白蟻による被害を未然に防ぐ「床下リフォーム」と防蟻薬剤の基礎知識、費用感や施工タイミングまでをわかりやすく解説します。
「うちは大丈夫?」と少しでも気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
【こんな方は要チェック!】
・築10年以上の木造住宅にお住まいの方 ・床下の湿気やカビが気になっている方 ・過去に白蟻被害に遭った経験がある、または近所で発生している方 ・家の定期メンテナンスをしばらくしていない方 ・小さなお子様や高齢のご家族と一緒に暮らしている方(安全な住環境を維持したい) ・住宅の資産価値を将来にわたって保ちたい方 |
当てはまった方は、ぜひ本記事をご参考にしてみてくださいね。
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目次
白蟻被害は“予防”がカギ!進行すると家に大きなダメージ
白蟻は床下など目に見えない場所から静かに侵入し、柱や土台といった建物の重要な構造部分を食い荒らしていきます。
被害が進行してしまうと、柱がスカスカになり、最悪の場合は建物の傾きや倒壊にもつながる恐れもあります。
特に注意が必要なのは、以下のような住宅です。
【こんな住宅は白蟻(シロアリ)に注意!】
・築10年以上の木造住宅 ・床下に湿気がこもりやすい家 ・通気口が少なく、風通しの悪い構造 ・地面との距離が近く、床下空間が狭い |
このような条件が重なると、白蟻の侵入リスクは高まります。
白蟻は一度侵入すると、単なる駆除では済まず、食害を受けた構造部分の修繕も必要になります。そのため費用も時間もかかり、家の安全性が大きく損なわれる結果に。
こうした事態を避けるためにも、「被害が出てから」ではなく「被害が出る前」に対策を行うことが何より大切です。
定期的な床下点検や防蟻薬剤による予防処理を行えば、白蟻のリスクを大幅に下げることができます。
予防であれば施工費用も比較的安価で済み、安心して住み続けられる住環境を守りやすいでしょう。
白蟻予防の基本は「床下リフォーム+防蟻薬剤」で守る
防蟻薬剤の散布が予防の基本
白蟻対策の基本は、「防蟻薬剤の散布」です。
床下の木部や土壌に専用の薬剤を処理し、白蟻の侵入を未然に防ぎます。
現在では揮発性が低く、人体への影響が少ない薬剤が主流となっており、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して施工できます。
ただし薬剤の効果は永続的ではなく、「おおむね5年間」が持続の目安。
効果が薄れる前に再施工するなど、定期的なメンテナンスが必要です。
床下点検+施工がセットのリフォームが安心
白蟻被害は床下から進行するケースがほとんど。
そのため、白蟻予防を目的としたリフォームでは「床下点検+防蟻処理」がセットになっているプランが一般的です。
リフォーム業者によっては、湿気対策(調湿材の敷設など)や換気改善を含む施工も行っており、白蟻の住みにくい環境を総合的に整えることができます。
「床下の状態がまったくわからない」「これまで点検を受けたことがない」という方は、まずは無料点検サービスを活用して、状態を把握することから始めてみましょう。
防蟻薬剤とは?主な種類と効果の違い
白蟻予防に使われる防蟻薬剤には、いくつかの種類があります。
それぞれに特徴があるほか、効果の持続期間、安全性、使用場所の適性が異なります。
ご自宅の状況や家族構成に合わせて選ぶとより効果的です。
1. 合成ピレスロイド系(主流)
現在、住宅用の防蟻薬剤として最も一般的に使われているのが「合成ピレスロイド系」です。
天然の除虫菊に含まれる成分を化学的に合成したもので、白蟻の神経に作用して駆除・忌避効果を発揮します。
【特徴】
・効果持続期間は約5年 ・人やペットへの安全性が高く、刺激臭も少ない ・室内の木部・土壌処理に最適 |
白蟻だけでなくゴキブリやダニにも効果があるため、衛生面でもメリットがあります。
2. ネオニコチノイド系
「ネオニコチノイド系」は農薬にも使われる成分で、白蟻に対して強い速効性を持つ薬剤です。無臭でありながら浸透性が高く、水に強いため屋外でもよく使われています。
【特徴】
・効果は約5年程度とされるが速効性に優れる ・雨や湿気に強く、基礎外周や屋外使用に適している ・やや毒性があるため、使用場所の選定に注意が必要 |
安全性には一定の配慮が必要ですが、過酷な環境での白蟻対策に適しています。
3. ホウ酸系(無機物)
近年注目されているのが「ホウ酸系」の薬剤です。
天然鉱物由来の無機成分であり、白蟻が摂取することで体内の代謝が阻害され、死に至る仕組みです。
【特徴】
・再施工が不要なほど長期間(10年以上)持続する場合も ・揮発しないため、室内空気を汚さず安全性が高い ・ただし水に弱く、雨や湿気の多い場所では効果が低下 |
効果を最大限に活かすには、施工箇所が乾燥していることが前提となります。
施工タイミングはいつ?おすすめの時期とサイン
白蟻被害を未然に防ぐためには、適切なタイミングで点検や予防施工を行うことが大切です。
被害が進行してからでは、駆除だけでなく修繕にも大きなコストがかかります。
以下を参考にしていただき、今一度住まいの白蟻予防策を見直してみましょう。
築5〜10年で一度目の点検・予防が推奨
新築から5年を過ぎたあたりが、防蟻薬剤の効果が薄れる頃。
特に、初回の白蟻対策以降に一度もメンテナンスしていない住宅は、築5〜10年のタイミングで床下点検と予防施工を検討しましょう。
効果を持続させるには、5年ごとの再処理が目安です。
床がきしむ・羽アリが出たら要注意
床を歩いたときに沈み込みやきしみを感じる場合、内部の木材が劣化している可能性があります。
また、春から初夏にかけて羽アリを屋内で見かけた場合は、すでに白蟻が侵入・繁殖しているサインかもしれません。この場合は早急な点検が必要です。
雨漏りや水漏れのあとも白蟻リスク上昇
白蟻は湿気を好みます。
雨漏りや配管の水漏れなどがあった場所は、木材が湿って白蟻の好む環境になっている可能性があります。
修理のついでに床下の状態を確認し、必要に応じて予防施工を行いましょう。
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白蟻予防の費用目安は?
白蟻予防にかかる費用は、施工範囲や使用する薬剤の種類、建物の構造などによって変動します。
【白蟻予防の費用についておおよその目安】
工事内容 | 床面積 | 費用目安 |
防蟻薬剤の散布(木部・土壌) | 約20坪 | 約8万〜15万円 |
床下調湿材+防蟻施工 | 約20坪 | 約20万〜30万円 |
※現地調査・診断無料の業者もあり
床下の防蟻薬剤散布(予防処理)の相場
予防目的の薬剤散布のみであれば、1平米あたり1,000〜1,500円程度が相場です。
たとえば、延床30坪(おおよそ100㎡)の場合、費用は10万〜15万円前後が目安になります。
点検・調査費用
無料で床下点検を実施している業者もありますが、有料の場合は1〜2万円前後が一般的です。
定期的にメンテナンスするつもりであれば、調査費用込みのパックプランや定期契約のある業者を選ぶと安心です。
再施工や高性能薬剤を使う場合
長期効果が期待できるホウ酸系薬剤や、屋外使用に強い薬剤を使う場合は、やや割高になる傾向があります。
また、再施工を前提としない無機系薬剤では、初期費用が高め(15万円〜20万円)でも10年以上メンテナンス不要になる場合があります。
補修や構造修繕を伴う場合は別途費用が発生
白蟻の被害がすでに進行していた場合、木材の交換や土台の補強など、構造修繕が必要になるケースがあります。
その場合は数十万円以上かかる可能性もあります。
こう聞くと、予防段階で対策しておくことの重要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。
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白蟻予防リフォームの流れ
白蟻予防のリフォームは、施工会社が決まった手順に沿って進めてくれるため、初めて依頼する方でも安心です。
1. 問い合わせ・相談
まずは、白蟻対策を行っているリフォーム会社や専門業者へ問い合わせましょう。
築年数や家の状態を伝えると、調査の可否や費用の目安を案内してもらえます。
2. 現地調査(床下の湿気や通気性も確認)
実際にスタッフが訪問し、床下の状況を確認します。
白蟻の有無はもちろん、湿気のたまりやすさや換気状態など、白蟻が好む環境になっていないかをチェックします。
※現地調査は無料で実施している業者が多いため、積極的に活用してみましょう。
3. 見積もり提出
調査結果をもとに、予防処理の内容や使用する防蟻薬剤の種類を反映した見積書が提出されます。
複数プランの提案を受けられる場合もありますので、費用対効果をよく比較しましょう。
4. 防蟻薬剤の選定・施工日程の調整
納得のいくプランを選んだら使用する薬剤や施工方法の最終確認を行い、施工日程を決定します。
作業は家の中に入ることなく、床下で完結するケースがほとんどです。
5. 施工(半日〜1日で完了するケースも)
作業は通常、半日から1日程度で終了します。
薬剤の散布は床下全体に均等に行われ、施工中の臭いや騒音もほとんどありません。赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心です。
6. 施工証明書や保証書の発行(5年保証など)
施工完了後には、工事内容を記載した施工証明書や保証書(一般的には5年間)が発行されます。
保証期間内に異常が見つかった場合の無料再施工など、アフターサポート体制もあわせて確認しておきましょう。
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白蟻防除の注意点と業者選びのコツ
白蟻対策を成功させるには、単に薬剤をまけばよいというものではありません。
効果的で安全な施工を行うには、薬剤の選定や業者の見極めがとても重要です。
効果が持続する薬剤を選ぶ
防蟻薬剤にはさまざまな種類がありますが、安価なものは持続効果が短く、定期的な再施工が必要になる場合もあります。
できるだけ効果が長持ちする薬剤を選ぶことで、将来的な費用や手間を抑えられます。
過剰施工や不必要なオプションに注意
中には不安をあおって過剰な施工や高額なオプションを提案してくる業者も存在します。
実際に必要な範囲と施工内容を見極め、見積もりの内訳をしっかり確認しましょう。
複数社に相談・比較するのも有効です。
保証期間やアフターフォローの有無を確認
施工後にトラブルがあった際に備え、保証内容やアフターサービスの有無は必ずチェックしましょう。
一般的には5年保証が多く、保証書の発行も安心材料のひとつです。
地元での実績や口コミ評価も参考に
白蟻予防は家の構造や地域の環境に左右されるため、地域密着型で豊富な施工実績を持つ業者を選ぶのが安心です。
公式サイトだけでなく、口コミや第三者サイトの評価も参考にしてみてください。
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まとめ|白蟻被害を未然に防ぐために
白蟻は気づかぬうちに家の構造を蝕み、大きな修繕費用につながる恐れがあります。
だからこそ、被害が出る前の「予防」が何よりも重要です。
また防蟻薬剤にはさまざまな種類があり、効果の持続期間や安全性、費用にも違いがあります。
自宅の状況や家族構成に合った薬剤・施工方法を、比較しながら選ぶことが成功のポイントです。
そして何より大切なのが、信頼できるリフォーム会社選び。
施工実績や保証体制がしっかりしている会社を選べば、安心して家を任せることができます。
「うちは大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、まずはリフォーム会社にご相談を。
現地調査から丁寧に対応してくれるパートナーがいれば、住まいの安心がぐっと高まります。
「うちもそろそろ白蟻が心配かも…」
「どこに相談したらいいのかわからない…」
そんなご家庭こそ、ぜひファミリー工房にお任せください。
ファミリー工房は、防蟻薬剤の豊富な施工実績をもとに、家ごとの状態に合った適切な対策をご提案しています。 現地調査・見積もりは無料!まずは床下の状態をしっかりチェックするだけでも大歓迎です。 また、断熱・調湿など床下の総合リフォームにも対応。 白蟻だけでなく、カビや結露、冬の底冷えといった悩みにも、まとめてアプローチできます。 |
「まだ大丈夫」と思っているうちに被害が進んでしまう前に、まずは相談だけでもお気軽にどうぞ。家族の暮らしを守る第一歩を踏み出しましょう。

- 監修者
- 大久保 洋司
Director
【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
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約30年と経験豊富な建築士です。
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