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湿気・カビ・においの原因は床下?調湿対策で家を守る方法とは

「なんだか家がカビ臭い…」と感じたことはありませんか?

そのにおいの正体、もしかすると“床下の湿気”が原因かもしれません。

床下に湿気が溜まりやすい住宅では、気づかないうちにカビが繁殖したり、構造材が劣化したりと、住まい全体に悪影響を及ぼすこともあります。

本記事では、床下の湿気が引き起こすリスクや調湿対策の方法、リフォームの流れや注意点までをわかりやすく解説。

家のにおいやカビに悩んでいる方、これから住まいのメンテナンスを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

【こんな方は要チェック!】

・家の中がなんとなくカビ臭いと感じる
・床が冷たい・湿っぽいと感じることがある
・梅雨時や雨のあとににおいが強くなる
・押入れやクローゼットの中が湿気っぽい
・過去に白蟻やカビの被害があった
・築10年以上で床下の点検を一度もしていない
・小さなお子様やご高齢のご家族がいる家庭で、空気環境が気になる

当てはまった方は、ぜひ本記事をご参考にしてみてくださいね。

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床下の湿気がもたらす住まいのリスク

「家の中がなんとなくカビ臭い」「床がミシミシきしむ」といった不調は、床下の湿気が原因かもしれません。湿気がこもった床下は、住宅の構造や日々の暮らしにさまざまな悪影響をもたらします。

建物の劣化や健康被害のリスク

床下の湿気は木材の腐食や金属部分のサビを進行させ、建物全体の耐久性を低下させます。とくに地震時の強度に関わる部分なので、放置は危険です。

また、湿気によって発生したカビや結露は室内の空気環境を悪化させ、アレルギーや喘息など健康面にも悪影響を及ぼします。

害虫の温床になりやすい環境

湿気が多い床下は、シロアリやダニにとって絶好のすみかとなります。

とくにシロアリは建物の土台を食い荒らし、深刻な被害を引き起こすため早期の対策が重要です。

さらに、フローリングや畳が傷んだり、家具にカビが生えるなど、暮らしの質にも大きな影響が出てしまいます。

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床下の湿気が起こりやすい家の特徴

床下の湿気は、どの家でも起こり得る問題ですが、特に注意が必要なのが「構造や立地」によって湿気がこもりやすい家です。以下のような条件に当てはまる場合は、湿気対策を早めに検討しましょう。

古い木造住宅は要注意

築20年以上の木造戸建ては換気設計が現代基準と異なるケースが多く、床下の空気がこもりやすい傾向にあります。

経年による通気口の目詰まりや、地面との隙間が少ない構造も、湿気の蓄積を助長してしまいます。

通気性や排水環境の悪さも原因に

家の周囲がコンクリート塀で囲まれていたり、隣家との距離が近く風通しが悪い立地では、湿気が抜けづらくなります。

また地盤がもともと湿っていたり、雨水の排水が不十分な土地も、床下の湿度が上がりやすく、カビや害虫の温床になるリスクが高まります。

湿気対策の基本は「調湿」と「換気」

床下の湿気対策で最も重要なのは、湿気を「溜め込まない」こと。

これを実現するには、湿気を吸収・放出する「調湿」と、空気を循環させる「換気」の2つのアプローチを組み合わせるのが基本です。

以下では、主な方法をご紹介します。

調湿材の敷設(炭・鉱物系など)

調湿材は、床下に敷き詰めて湿気を吸収・放出する役割を果たします。

使用される素材は備長炭やゼオライト、シリカゲル、ベントナイトなど。

これらは自然素材や鉱物であることが多く、長期にわたって機能を維持します。

効果と持続期間

調湿材の多くは10年以上効果を維持でき、交換頻度が低いのも魅力です。カビや臭いの抑制にもつながります。

どんな家におすすめ?

地盤が湿りやすい・換気が難しい家、また既にカビや腐食が気になるご家庭に向いています。

床下換気扇の設置

床下に専用の換気扇を取り付けて、強制的に空気の流れをつくる方法です。

自然換気だけでは不十分な場合に有効で、湿気だけでなくカビ臭の除去にも役立ちます。

強制換気で空気の流れを確保

梅雨や夏場でも常に空気を入れ替えることができ、湿気のこもりを防ぎます。

注意点とメリット

設置費用が発生するほか、電源の確保も必要です。

調湿材と併用すると効果がより高まります。

稼働音が気になることもあるため、機種選びは慎重に行いましょう。

防湿シート・土壌処理

床下の地面から上がってくる湿気を物理的に遮断する方法です。

地面に防湿シート(ポリエチレン製など)を敷き詰めたり、防カビ・防湿処理を施すことで、根本から湿気の侵入を抑えます。

地面からの湿気をブロックしてくれるため、雨水が染み込みやすい土地や、湿気の原因が明らかに土壌由来である場合に有効です。

換気扇や調湿材と併用するとさらに効果が高まります。

床下湿気対策リフォームの施工内容と流れ

床下の湿気対策は、住まいの状態を見極めたうえで、適切な方法を選ぶことが重要です。ここでは、一般的な施工の流れをご紹介します。

1. 現地調査・湿気レベルの確認

まずは床下の点検を実施し、湿気のたまり具合やカビの有無、土壌の状態などを詳しく確認します。

湿度計測やカメラによる撮影で記録を取り、被害状況を把握します。

この段階で木材の腐食やシロアリ被害など、他の問題が見つかることもあるため、専門業者による丁寧な調査が欠かせません。

2. 調湿材や換気装置の選定

調査結果をもとに、最適な施工内容を決定します。

湿度が高いだけなら調湿材のみで対処できますが、通気性が悪い場合は換気扇の設置も検討されます。

床下の状態や予算に応じて、防湿シートや土壌処理の併用を提案されることもあります。

3. 施工(数時間〜1日で完了するケースも)

施工自体は床下に入っての作業となるため、屋内に大きな影響を与えることはほとんどありません。

調湿材の敷設や換気扇の取り付けなど、作業内容によって所要時間は異なりますが、半日〜1日程度で完了するケースが一般的です。

作業完了後は、湿度の変化や効果を確認するためのアフター点検が行われる場合もあります。

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床下の湿気対策リフォーム|費用相場と助成金の有無

床下の湿気対策リフォームにかかる費用は、使用する資材や施工範囲によって異なります。

ここでは代表的な工事ごとの費用目安と、費用を抑えるために活用できる助成制度についてご紹介します。

【床下の湿気対策リフォームの費用相場】

内容目安金額補助
炭マットなど調湿材の使用約15,000円〜30,000円/坪単体での補助はなし
防湿シート敷設約10,000~11,000円/坪単体での補助はなし
床下換気扇約150,000~180,000円(3台セット)対象となる自治体あり(葛飾区など)

※上記はあくまでも目安です。実際にかかる費用はリフォーム業者にご確認ください。

床下湿気対策リフォームの費用感

調湿材の敷設(炭や鉱物系のマット)

施工費込みでおおよそ1坪あたり15,000円〜30,000円程度が相場です。

床下全体に敷き詰める場合は、20〜30坪で30万〜90万円前後になるケースもあります。

防湿シートの敷設

地面からの湿気を遮断する目的で使用されるポリエチレン系の防湿シート。

こちらは1坪あたり10,000円前後が目安です。

床下換気扇の設置

強制的に空気の流れをつくる装置で、3台セットで15万円〜18万円前後が一般的です。

施工面積によっては複数台必要になることもあります。

補助金・助成金の活用で費用軽減も可能

床下の湿気対策は住まいの健康を守るだけでなく、住宅の耐久性や安全性を高める工事と評価されることもあります。

そのため、以下のような補助金・助成金制度の対象となる場合があります。

自治体のリフォーム助成制度

一部の区市町村では、換気装置の導入が対象となる助成制度を設けています。

例えば葛飾区などでは、換気設備機器を設置する工事に対して費用の一部を助成する仕組みがあります。

参考:令和7年度 《事業所用》かつしかエコ助成金|葛飾区

断熱材を使った断熱リフォームなら使える補助金も多い

調湿材の設置等の湿気対策と合わせて「床の断熱リフォーム」を行う場合は、補助金適用となるケースが多くなっています。

例えば東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、断熱材を用いたリフォームが補助対象となっています。

同補助金制度では天井や外壁、床に高断熱リフォームを行う場合、1/3の補助率で最大100万円の補助が受けられる可能性があります(※)。
※「1つ以上の居室において、外気に接する部分に断熱材を設置すること」など、所定の条件があります。床のみの断熱リフォームは対象外となるため、注意しましょう。

断熱と調湿を同時に行いたい場合は、床下への断熱材施工を加えることで、湿度・寒さの対策がより効果的になります。

断熱対策は湿気対策としても有効なので、一石二鳥です。

【参考リンク】

クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | (令和7年度) 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)

補助金の対象になるかは必ず確認を

なお、助成制度の対象や金額は地域・時期によって異なります。

申請前に必ず自治体の窓口や、対応実績のあるリフォーム業者に確認することをおすすめします。

※補助金の対象に「床下湿気対策」が含まれるかどうかは自治体ごとに異なるため、「耐震改修」や「バリアフリー改修」とのセット提案なども視野に入れるとよいでしょう。

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業者選びの3つのポイントと注意点

床下の湿気対策は専門的な知識と経験が求められるため、信頼できる業者選びがとても重要です。

以下の3つポイントを押さえて、納得のいく施工を依頼しましょう。

床下点検の経験が豊富な会社を選ぶ

床下の状況を正しく診断できるかどうかが、その後の施工の成否を左右します。

施工実績が多く、床下の構造や湿気の特性に詳しい業者を選ぶようにしましょう。

ホームページや口コミで事例を確認するのもおすすめです。

不要な施工の押し売りに注意

点検後に「今すぐ工事が必要」と強く迫ってくる業者には注意が必要です。

湿気レベルや被害状況によっては、すぐに工事をする必要がない場合もあります。

他社の診断と比較することで冷静に判断できます。

保証の有無やアフターフォロー体制もチェック

施工後のメンテナンスや万が一の不具合への対応も重要です。

調湿材の効果や換気扇の稼働状況を定期的にチェックしてくれる業者であれば、安心して任せられます。保証期間や内容も事前に確認しておきましょう。

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ファミリー工房の床下湿気対策リフォーム

床下の湿気対策は、目に見えない部分だからこそ信頼できる業者に任せたいもの。ファミリー工房では、住まいの状況に合わせた最適な提案と丁寧な施工で、多くのお客様にご好評をいただいています。

無料で点検&お見積もりを実施!

まずは床下の状態を正確に知ることが大切です。

ファミリー工房では専門スタッフが無料で現地点検を行い、湿気の状況や被害の有無を丁寧にチェック。

結果に基づいて、最適な対策と費用感をご案内します。

断熱・防蟻とのセット提案も可能

ファミリー工房では床下の湿気対策だけでなく、断熱材の施工や防蟻処理とのセットでのご提案も可能です。

一度の工事で複数の問題に対応できるため、コスト面でも効率的。

住まい全体の快適性・安全性を一気に高めたい方におすすめです。

実績豊富で安心の施工体制

ファミリー工房は多数の床下リフォーム実績を保有。地域密着型の親身な対応を心がけており、アフターフォローも万全です。

使用する調湿材や換気装置は信頼性の高いものを厳選しており、安心して長く暮らせる住まいづくりをサポートいたします。

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まとめ|床下の湿気対策は家の寿命を延ばす第一歩

「最近カビ臭い」「床がふわふわする」──そんな小さな違和感こそ、床下に湿気がたまっているサインかもしれません。

湿気は放っておいても自然に改善されることはなく、知らぬ間に木材を腐らせたり、害虫の住みかとなったり、家の構造そのものを蝕(むしば)みます。

大切な住まいを長持ちさせるには、見えない床下のケアが欠かせません。

「うちは大丈夫」と思っている今こそ、対策の始めどきです。

異変を感じたら、まずは専門業者による床下点検を受けてみてください。

調湿や換気といった正しい対策を行えば、家全体の快適性と安全性を守ることができます。

家族の健康と住まいの寿命を守る第一歩を今すぐ踏み出してみませんか?
ファミリー工房は、そんな皆様を誠心誠意サポートいたします。
カビ・湿気・床の腐食が気になる方は、ぜひファミリー工房をご活用ください!

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監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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