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窓リノベってなに?内窓・ガラス交換・カバー工法の違い、使える補助金をわかりやすく解説

近年、断熱性能や防音性能を高めるために注目されている「窓リノベ」

2025年も引き続き補助金制度の対象となっており、お得にリフォームできるチャンスが広がっています。

本記事では、窓リノベの基本と代表的な3つの工法(内窓設置・ガラス交換・カバー工法)の違い、そして使える補助金制度について、わかりやすくご紹介します。

窓リノベとは?

「窓リノベ」とは、既存の住宅にある窓を改修することで、断熱性・気密性・遮音性などを高めるリフォームの総称です。

とくに日本の住宅ではアルミサッシの単板ガラスが多く使われており、冬は寒く夏は暑い、冷暖房費がかさむといった悩みの原因になっています。

このような課題を改善するために、窓をリノベーション(リフォーム)して住環境を快適にする動きが注目されています。それが「窓リノベ」です。

工法別に解説!窓リノベの4つの方法

ひと口に「窓リノベ」といっても、実際に行うリフォーム工事の方法はいくつかに分かれています。

目的や予算、建物の構造によって最適な工法は異なるため、まずはそれぞれの違いを知ることが大切です。

ここでは、代表的な4つの工法について特徴を解説します。

1. 内窓設置(インナーサッシ)

内窓の設置とは、今ある窓の内側に新たな窓(インナーサッシ)を追加する方法です。

既存の窓をそのまま活かせるため、短時間で工事が完了するのが特徴です。

【メリット】

・工事が短時間で済む(半日~1日程度)
・気密性・断熱性・防音性が大幅にアップ

【デメリット】

・窓枠が二重になるため、見た目に変化あり・開け閉めの手間が増える

内窓を設置することで窓と窓の間に空気層ができ、冷暖房の効率が大幅にアップします。

さらには外の音を遮る効果もあるため、交通量の多い通りに面した住宅や、小さな子どものいる家庭にもおすすめです。

一方で、窓が二重になるため開閉の操作がやや面倒になるほか、デザイン性を重視する方には好みが分かれるかもしれません。

2. ガラス交換(ペアガラス・Low-Eガラスなど)

ガラス交換は、既存のサッシ(窓枠)はそのままに、ガラスだけを断熱性の高い製品に入れ替える方法です。

ペアガラス(二重ガラス)や、特殊な金属膜で熱の移動を抑えるLow-Eガラスが主流です。

【メリット】

・比較的安価に断熱性能を向上できる
・工事が簡単で短時間で完了

【デメリット】

・枠の性能によっては効果に限界もある・外窓の劣化が激しい場合は不向き

サッシをそのまま活用できる分、費用を抑えて断熱対策が可能です。

ただし、もともとの窓枠に隙間があると、せっかく高性能なガラスを入れても効果が出にくいケースがあります。

古い住宅や気密性が低い窓の場合は、別の工法と組み合わせての検討が必要です。

3. カバー工法(外窓交換)

カバー工法は、既存の窓枠の上から新しい窓枠とサッシをかぶせるように取り付ける工法です。壁を壊す必要がなく、外壁や内装にほとんど手を加えずにリフォームできます。

【メリット】

・高い気密性と断熱性を実現
・外観のデザイン性もアップ

【デメリット】

・工事費用と製品価格がやや高め
・内寸がやや狭くなるケースも

見た目もすっきりとした仕上がりになるうえ、断熱・遮音・防犯といった機能性も優れています。

窓全体の性能を底上げしたい人におすすめの方法ですが、費用面ではガラス交換や内窓に比べて割高になる点に注意が必要です。

4. はつり工法(外窓交換・全面取り替え)

はつり工法とは、既存の窓枠を壁から完全に取り外して、新しいサッシとガラスを一から取り付ける工法です。壁の一部を壊すため、最も大がかりなリフォーム方法となります。

【メリット】

・性能を最大限まで高められる
・デザイン・サイズの自由度が高い

【デメリット】

・工事期間が長く、費用も高め
・工事中に騒音や粉塵が出る

壁との一体感や気密性を徹底的に高められるため、寒冷地や断熱性能を重視したい住宅では有力な選択肢となります。

玄関ドアの断熱化にも使われる工法で、断熱だけでなく見た目や使い勝手にもこだわる人には最適です。

ただし、工事が大掛かりになるため、居住中に行う場合はスケジュールや費用の確認が重要です。

※はつり工法(既存の窓枠を取り除いて新しく取り付ける方法)は費用・工期が大きいため、一般住宅ではあまり用いられません。

【窓リノベ】自分に合った工法の選び方

窓リノベの工法にはいくつかの選択肢がありますが、どれを選ぶべきかは「どのような住まいに、どんな目的で、どれくらいの費用で実施したいのか」によって大きく変わります。

ここでは、工法選びの判断軸となる3つの視点から、最適な選び方を解説します。

予算・工期・住宅の築年数で考える

まず注目すべきは「予算」と「工期」。

断熱性能を高めるには高性能な工事ほど効果が高い一方、費用も工期も比例して増加します。

予算を重視するなら内窓設置ガラス交換が選ばれやすく、10万円台からの施工も可能です。
断熱性能の最大化を目指すならカバー工法はつり工法が効果的。
ただし、工事費用は30万円〜50万円を超える場合もあり、事前の見積もりが重要です。
築年数が古い家ではサッシや枠の劣化が激しいケースがあるため、ガラス交換だけでは断熱効果を実感しにくいことも。
その場合は外窓交換(カバー工法またははつり工法)を検討するとよいでしょう。

例えば、築20年以上の住宅で「冬場の冷気がひどい」「隙間風が入ってくる」といった問題を感じているなら、窓全体を交換する外窓リフォームが向いています。

参考として、窓リノベの工法別の費用・工期・効果の比較表をご紹介します。

【窓リノベ工法別|費用・工期・効果の比較表】

工法名費用の目安(税込)工期の目安断熱効果防音効果特徴・注意点
内窓の設置5万~20万円/1か所半日~1日高い非常に高い効果◎、見た目や開閉に変化あり
ガラス交換3万~10万円/1か所数時間中〜やや高やや高枠の性能次第、最も手軽
カバー工法10万~30万円/1か所1〜2日高い製品によるが中程度外観・性能を一新、費用やや高め
はつり工法20万~40万円以上/1か所2〜3日以上最も高い製品によるが中程度大規模工事が必要、マンションでは非推奨

<補足>

・費用は目安です。製品グレード・施工環境により前後します。

・補助金の有無や額によって自己負担が変動します。

・はつり工法は「玄関ドア交換」にも用いられるケースがあります。

戸建て or マンションでの向き不向き

住んでいる建物の種類も、選べる工法に大きく関わってきます。

特にマンションは、窓が共用部にあたるケースが多く、勝手に外窓交換ができないため注意が必要です。

戸建住宅すべての工法が基本的に選択可能です。
断熱性、防音性、見た目など複合的な観点で自由に検討できます。
マンション(分譲含む)外窓の交換(カバー工法やはつり工法)は管理規約で制限されている場合が多く、内窓設置ガラス交換が現実的な選択肢となります。

とくに分譲マンションでは、サッシ部分が建物の共有部分とみなされることが多いため、勝手に工事を進めてしまうのはトラブルの元です。トラブルを避けるために、事前に必ず管理組合の確認を取りましょう。

※管理規約の内容によっては、申請だけでなく理事会の承認が必要になる場合もあります。

内窓・ガラス交換は費用が抑えられるため人気

「とにかくコストを抑えて、冬の寒さや夏の暑さを少しでも和らげたい」というニーズに最もマッチするのが、内窓の設置とガラス交換です。

内窓は今ある窓の内側に新たな窓を取り付けるだけなので、工事は1〜2時間で終わることも多く、施工の手軽さが魅力です。

ガラス交換は、枠が劣化していない前提であれば最も安価に断熱性を向上させられる方法です。Low-E複層ガラスや真空ガラスといった高性能な製品も選べます。

これらの工法は予算が限られている場合でも導入しやすく、補助金との併用によって実質負担を1〜2万円程度に抑えることも可能です。
「まずは1カ所だけ試してみたい」「子ども部屋や寝室の寒さ対策をしたい」といったケースにも適しています。

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窓リノベで使える補助金制度は?

窓リノベーションを検討しているなら、ぜひ活用したいのが補助金制度です。

断熱性能の高い窓へのリフォームは、環境にも家計にもプラスの効果が期待されていることから、国や自治体で積極的に支援が行われています。

ここでは、代表的な制度とその活用時の注意点をご紹介します。

1. 先進的窓リノベ2025事業(国の補助金)

断熱性能の高い窓への改修を強力に後押しするのが、国が実施する「先進的窓リノベ2025事業」です。

内窓の設置、ガラス交換、外窓交換(カバー工法・はつり工法)といった主要な工法が補助対象となっています。

補助額の目安窓のサイズ・性能に応じて補助金額が決定され、1戸あたり最大200万円まで補助を受けることが可能です。
対象住宅戸建て・集合住宅ともに対象(一部要件あり)。
申請方法自己申請ができない場合があるため、登録された事業者を通じての申請が必要です。

補助対象の窓やドアには性能要件が定められており、対象外の製品を使った場合は補助金が受けられないため注意が必要です。

◎詳細や補助金額のシミュレーションは以下の記事で詳しく解説しています。

▶︎【2025年最新】先進的窓リノベ補助金はいつまで?申請方法やトータルの費用相場をわかりやすく解説!

2. 東京都の独自補助金

東京都にお住まいの方は、都独自の補助制度も検討する価値があります。

たとえば「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、窓の断熱改修に対して補助を行っており、国の補助金と併用できるケースもあります。

対象工事例窓の断熱リフォーム、玄関ドアの交換、断熱材の設置など
助成額住宅の種類や工法によって変動(都の制度は年ごとに変更あり)高断熱窓は1住戸あたり上限130万円まで

なお、自治体ごとの制度内容は変更が多いため、申請前に最新情報を自治体の公式ページで確認することが大切です。

◎詳細や補助金額のシミュレーションは以下の記事で詳しく解説しています。

▶︎【2025年最新版】国・東京都の窓リフォーム補助金の利用条件は?補助金額や注意点をわかりやすく解説!

3.区ごと独自の窓リノベ補助金も利用可能

お住まいの区によっては、区独自の補助金制度を利用できる場合があります。

区の補助金は国や都の補助金と併用可能です。

トリプルで利用すれば費用負担を大きく減らせますので、是非積極的に活用しましょう。

【区の窓リノベ補助金一覧】

【足立区】令和7年度足立区省エネリフォーム補助金
【荒川区】令和7年度新エコ助成事業
【葛飾区】令和7年度 《個人住宅用》かつしかエコ助成金
【東京都北区】再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成(令和7年度)
【江東区】(個人住宅用・集合住宅用)地球温暖化防止設備導入助成
【墨田区】地球温暖化防止設備導入助成制度 
【台東区】住宅向けエコ助成制度
【豊島区】豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅向け)
【練馬区】【令和7年度】練馬区カーボンニュートラル化設備設置等補助金
【文京区】令和7年度 文京区新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成

※補助金には各自治体で予算上限があります。申し込みが殺到した場合、早期終了する可能性もありますので、常に最新の情報をご確認されることをお勧めいたします。

【▽区の窓リノベ補助金についての情報はこちらもご参考に!】

【2025年最新版】国・東京都の窓リフォーム補助金の利用条件は?補助金額や注意点をわかりやすく解説!

たとえば、足立区にお住まいの方が3つの補助金を利用した場合

・国の「先進的窓リノベ2025補助金」で最大200万円
・東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」で最大130万円
・足立区の「足立区省エネリフォーム補助金」で最大5万円

3つを併用することで最大で合計335万円まで(※)補助が受けられます。

断熱性能の高い窓にリフォームしたい場合は、費用もかさみがちです。こうした補助金をあ最大限活用し、おトクに窓リノベを済ませてしまいましょう。

そのためには、信頼できる窓リフォーム業者へ相談することが大切です。

※国や東京都の補助金額は、使用する製品のグレードにより決定されます。上記はあくまでも上限まで利用した場合の想定のため、実際の補助金決定額と異なる場合がございます。

ファミリー工房では、国・都・区の補助金制度に精通したスタッフが多数在籍しております。補助金の申請実績も豊富にあり、ワンストップで申請をお任せいただけます。

「補助金を最大限活用したい」という方は、ぜひファミリー工房までご相談ください。

→無料お見積もり&ご相談はこちら

4. 補助金を利用する際の注意点

補助金を受けるには、いくつかの重要なルールがあります。以下のポイントをしっかり確認しておきましょう。

登録事業者に依頼すること

国の補助金制度(先進的窓リノベ2025事業)では、登録された事業者による施工であることが要件となっています。

自分で好きな業者に頼んでも対象外となる場合があるため、補助金を利用したい場合は必ず「登録事業者」に依頼しましょう。

※登録事業者については以下のページから検索可能です。
https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/search-for-manufacturer/

製品の性能基準に注意

対象となる窓やガラスには断熱等級などの基準が定められており、これを満たしていない製品では補助金が適用されません。

また国の窓リノベ補助金だけではなく、東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」においても同じ基準が求められます。

“①国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(断熱リフォームに係わる支援事業に限る。)、先進的窓リノベ事業または子育てグリーン住宅支援事業において、補助対象となる製品として登録されている窓及びガラスを設置すること。

引用元:(令和7年度) 既存住宅における省エネ改修促進事業|クールネット東京

特にガラス交換や外窓交換では、指定されたグレード以上の製品を選ぶ必要がありますので注意しましょう。

申請は工事前に行う必要あり

補助金の申請は原則として契約前・工事前に行う必要があります。

工事後に申請しても補助金が受けられないため、タイミングには十分注意してください。

ただし、補助金によっては工事後の申請が条件となっている場合もあります。

例えば荒川区の「令和7年度新エコ助成事業」という補助金制度では、設置後(工事完了後)の申請が交付条件となっています。

(参考:令和7年度新エコ助成事業/荒川区公式サイト

▶︎補助金について詳しく知りたい方はこちら|無料見積もり ファミリー工房

迷ったらプロに相談!無料見積もりで賢く判断

「窓リノベをしたいけれど、どの工法が自宅に合うのかわからない」「補助金の対象になるか心配」「そもそも何から始めたらいいの?」——そんな声をよく聞きます。

窓のリフォームは、製品の性能や設置条件によって費用や効果が大きく変わるため、自分で比較して最適な選択をするのは意外と難しいものです。

さらに、補助金を活用するには製品グレードや事業者の登録状況など、専門的な知識が必要になります。

まずは無料相談・見積もりを活用しよう

そんなときは、プロに相談するのが一番の近道です。

費用の目安や工法のメリット・デメリット、補助金の申請条件まで、リフォームに詳しい専門業者なら丁寧に教えてくれます。

しかも、事前に無料で見積もりや現地調査を依頼できる業者がほとんど。

比較検討の材料としても役立ちますし、無理な契約を迫られることもありません。

登録事業者のファミリー工房が徹底サポート

窓リノベ補助金を使う場合、施工を依頼する業者が「登録事業者」である必要があります。

ファミリー工房は国の登録事業者として正式に認定されており、補助金の活用を前提とした相談にも対応可能です。

・ご自宅に適した工法や対象製品の選定
・見積もり段階での補助金対象額の試算
・書類準備や申請スケジュールのご案内

こうした内容もすべてサポートしており、お客様からは「損をしない選び方ができる」とご好評をいただいております。

弊社では初めての方でも安心してリフォームに取り組めるよう、専門スタッフが丁寧に対応します。気になる方は、まずはお気軽に無料見積もりをご依頼ください。

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まとめ

窓リノベは、断熱性能の向上や省エネ効果だけでなく、防音や結露対策にもつながる、非常にコストパフォーマンスの高いリフォームです。電気代の高騰が気になる今だからこそ、住まいの快適性を見直すチャンスといえるでしょう。

とはいえひと口に窓リノベといっても、内窓の設置、ガラス交換、カバー工法など、工法によって工事内容や予算・得られる効果は異なります。

それぞれの違いを理解したうえで選択することが、満足度の高いリフォームの第一歩です。

また窓リノベを行う際には、国や自治体の補助金制度を活用すると自己負担を大きく抑えられます。条件や申請手続きが複雑に感じるかもしれませんが、登録事業者に依頼すれば安心して進められるでしょう。

補助金を活用してお得に窓リノベをするなら、信頼できるプロに無料見積もりを依頼して、今の窓の状態を確認することから始めてみましょう。
あなたの住まいに合った最適なリノベーションプランが見えてくるはずです。

ファミリー工房は、あなたの快適な住まいを実現するためのお手伝いをいたします!

どのようなリフォームができるのか知りたい方は、ぜひお気軽に無料見積をご活用ください。

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監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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