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コンクリート舗装とは?駐車場や庭などの外構リフォームに活用するための基礎知識

コンクリート舗装された駐車場


庭や駐車場の雑草問題や凹凸の解消をしつつ、スタイリッシュな外観を取り入れたいなら、外構リフォームを検討してみませんか? 見た目のスタイリッシュさと耐久性からコンクリート舗装が人気があります。本記事では、コンクリート舗装の特徴、工事のコストの他、その他のリフォームの選択肢についても紹介しています。 外構リフォームについてご検討中の方はぜひチェックしてください。

コンクリート舗装とは?

コンクリート舗装された駐車場

コンクリート舗装とは、材料としてセメント、砂、砂利を組み合わせて製造したコンクリートを用い、道路や駐車場などの表面を整える工法のことです。住宅周囲の外装工事によく使用されています。コンクリート舗装の特性を理解し、外構リフォームにいかに活かすかを考えましょう。

コンクリート舗装には、主に「型枠工法」と「スリップフォーム工法」があります。それぞれの工法の特徴と工程についてまとめました。

型枠工法の特徴と工程

型枠工法

名前の通り、舗装を施す部分に型枠を設置してコンクリートを流し込む昔ながらの工法です。施工する面積により人力施工と機械施工から選びます。

長所

施工が容易で、小規模工事や入り組んだ場所の施工に適しています。コンクリートの仕上がりが美しく、耐久性が高くなります。

短所

型枠の設置や撤去に手間がかかり、施工期間が長くなります。

スリップフォーム工法の特徴と工程

スリップフォーム工法
引用:日本スリップフォーム工法協会

型枠を使用せず、締固め・成形を行いながら連続的にコンクリート構造物を構築する方法です。機械施工が主体です。

長所

型枠の設置や撤去が不要で、施工期間が短く、大規模工事に適しています。

短所

施工機械が必要であるため、小規模工事には向いていません。

一般的な一戸建てでは、自由度ど完成時の美しさから型枠工法が選ばれるケースがほとんどです。しかし、広い面積を舗装する場合はスリップフォーム工法が適してる場合もあります。 それぞれの長所と短所を理解して選びましょう。

コンクリート舗装のメリット・デメリット

コンクリート舗装のメリット・デメリットのイメージ画像


美観や耐久性などが重視され、家の外装や駐車場で使用されているコンクリート舗装ですがデメリットもあります。ここでは、外装のリフォームを検討している方に知っておいていただきたいコンクリート舗装のメリットとデメリットを紹介します。

コンクリート舗装のメリット

1. 耐久性が高い
コンクリート舗装は耐久性が高く、ひび割れや形状の変形を最小限に抑えることができるため、長期間安心して利用できます。

2. 補修コストが低い
耐久性が高いため、メンテナンスや補修の頻度が少なく、長い目で見ると経済的です。

3. デザインの自由度が高い
コンクリートは色やパターンでの仕上げが豊富で、デザインの自由度が高いのも人気の理由です。

4. 雑草が生えにくい
コンクリート舗装をした場所には雑草が生える隙間がほとんどないため、庭や外構の手入れが楽になります。

5. 車や歩行者の安全性の向上
コンクリート舗装をすることで滑りにくく、平たんな駐車場や道が確保できます。住居の周辺の安全性が高まります。

コンクリート舗装のデメリット

1. 初期費用が高い
コンクリートの施工には専門的な技術と材料が必要で、初期設置コストが高くなります。

2. 施工時間が長い
コンクリートが固まり、強度を発揮するまでには時間が必要なため、完成までに時間がかかります。居住しながらのリフォームの場合は不便に感じることもあります。

3. 夏季の照り返しによる温度上昇
コンクリートの表面は日光を反射し、周囲の温度を上げることがあります。室内に日光を反射させない工夫が必要です。

4. 撤去時の費用と手間がかかる
コンクリート舗装は一度設置すると撤去が困難で、撤去には高い費用と多くの労力が必要です。施工前には十分な検討が必要です。

コンクリート舗装とアスファルト舗装の違い

アスファルト舗装とは

アスファルト舗装は、アスファルト混合物を用いて施工する舗装方法です。この混合物は、アスファルト(ビチューメン)と砂利、砂などの骨材を加熱して混ぜたもので、柔軟性と耐久性が特徴です。

主な特性
・施工が早く、すぐに使用できるため、交通の影響を最小限に抑えられます。
・ 気温の変化に適応しやすく、亀裂が発生しにくいです。
・柔らかい素材のため、走行時の騒音が少なく、快適な乗り心地を提供します。
・劣化が早い一方で、補修が比較的簡単で部分的な修復が可能です。
アスファルト舗装は、特に道路や駐車場など、広範囲で使用されることが多く、コスト効率が良い点でも広く利用されています。

コンクリート舗装とアスファルト舗装の違い

コンクリート舗装とアスファルト舗装は、それぞれ異なる特性と利点があります。以下に、それぞれの違いを解説します。

施工性と工期

アスファルト舗装は施工が比較的簡単で、迅速に行えるのが特徴です。敷設後すぐに使用可能なため、工期が短くて済みます。一方、コンクリート舗装は施工に時間がかかり、敷設後の硬化(養生)期間が必要です。そのため、工期が長くなる傾向があります​​。

耐久性とメンテナンス

コンクリート舗装は耐久性が高く、重い負荷に耐える能力があります。そのため、補修の頻度が少なく、長期間にわたって安定した性能を発揮します。アスファルト舗装は柔軟性があり、気温の変化に適応しやすいですが、劣化が早く、補修の頻度が高くなります。

コスト

初期費用に関しては、アスファルト舗装の方がコンクリート舗装よりも安価です。しかし、長期的に見ると、コンクリート舗装は耐久性が高いため、メンテナンスコストが低く抑えられることから、ライフサイクルコストでは有利となる場合があります​。

乗り心地と騒音

アスファルト舗装は柔らかく、目地がないため、走行時の乗り心地が良く、騒音も少ないです。一方、コンクリート舗装は目地があるため、走行時に振動や騒音が発生しやすいです。ただし、長期的にはアスファルト舗装はわだち掘れや変形が生じやすく、乗り心地が低下することがあります​​。

環境性能

コンクリート舗装は白色系のため、照明による視認性が高く、照明費用を抑える効果があります。また、夏場の路面温度がアスファルトより低くなるため、環境にも優しいと言えます。アスファルト舗装は黒色系で、日射を吸収しやすく、路面温度が高くなる傾向があります​​。

これらの違いを理解し、使用する場所や目的に応じて最適な舗装方法を選ぶことが重要です。コンクリート舗装とアスファルト舗装のどちらが適しているかは、具体的な条件やニーズに基づいて判断しましょう。

庭や駐車場をコンクリート舗装にする場合の費用相場

駐車場のコンクリート舗装工事の様子

庭や駐車場をコンクリートで舗装する際の費用は、コンクリートの厚みや鉄筋の有無、工事の規模や条件に応じて費用が異なるため、事前に適切な予算計画を立てることが重要です。リフォームを検討している方は、これらのポイントを参考にして、コストパフォーマンスの良い舗装計画を立てましょう。

基本費用 通常、コンクリート舗装の費用は1㎡あたり約1万円となります。 車一台を停めるスペース(おおよそ15㎡)をコンクリート舗装する場合、約15万円の費用が見込まれます。 しかし、以下のような場合には費用が相場よりも高くなる可能性がありますので注意が必要です。

費用が高くなる例

①舗装範囲が狭い ミキサー車の料金や手間が割高になります。

②ミキサー車が近づけない場所 立地や面する道路が原因で舗装する場所にミキサー車が近づけない場合、人力での運搬が必要になり、人件費が増加します。

③特別なデザインが必要な場合 デザインの追加により、施工の手間が増えるため費用が割高になります。

このように、さまざまな条件により費用は変動します。コンクリートの一部を砂利や芝生に変えることで費用を抑えることもできます。リフォームの際は地域や業者、具体的な工事内容によって費用が変動することを理解し、余裕をもって予算を計画を立ててください。

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土間コンクリート

土間コンクリート

メリット:丈夫で耐久性が高い、デザイン性
デメリット:工期が長く、滑りやすい
費用(車2台分 25㎡):約25万円~30万円

砕石敷き(砂利)

砕石敷き(砂利)

メリット:価格が安く、防犯効果が高い
デメリット:砂利が散らばりやすく、車に影響
費用(車2台分 25㎡):約3万円~7万円

アスファルト

アスファルト

メリット:工事時間が短く、排水性が良い
デメリット:温度が高くなりやすく、耐久性が低い
費用(車2台分 25㎡):約17万円~23万円

石張り、ブロック張り(インターロッキング)

石張り、ブロック張り(インターロッキング)

メリット:高級感とデザイン性
デメリット:費用と時間がかかる、職人による仕上がりのばらつき
費用(車2台分 25㎡):約70万円~90万円

施工費は「舗装、施工費」と「整地、撤去費」がある

業者のウェブサイトやパンフレットに掲載されている費用は、一般的に「舗装や施工の費用」を示していますが、「整地や撤去の費用」は含まれていないことがほとんどです。なぜなら、整地や撤去の費用は状況により変わることが多いからです。 しかし、リフォームの場合には既存のものを撤去する作業が必要になることもあるため、見積もりを受け取った時に「計算していた金額より高い!」という状況になることもあります。 そのような事態を避けるためには、掲載されている費用の1.5倍で予算を計画するとよいでしょう。

まとめ

コンクリート舗装された駐車場

庭や駐車場をコンクリートで舗装すると、車の出し入れが楽になったり、雑草が生えるのを防ぐなど住居の外観を美しく保つことができるようになります。 しかし、一度コンクリートで舗装をしてしまうと撤去には費用や手間がかかるため、慎重に計画を立てる必要があります。 予算やどのように依頼したら良いかなど、外構舗装にお悩みの場合はリフォーム実績と自社で職人を抱えるファミリーグループにご相談ください。

監修者
吉澤 理都
株式会社ファミリーDesign

Chief

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【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者

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