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断熱性能とZEHの違いとは?等級別の基準とリフォームで実現する省エネ住宅を徹底解説(前半)

「断熱性能等級5・6・7」「ZEH基準」といった言葉を耳にする機会が増えてきました。

しかし「断熱性能等級とZEHはどう違うのか?」「自分の家はどの基準を満たせばいいのか?」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

断熱性能等級は住宅の断熱レベルを数値で示す制度で、等級が高いほど室内の快適性や省エネ効果が高まります。

一方、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)は、断熱に加えて省エネ設備や太陽光発電などの創エネを組み合わせ、家庭のエネルギー収支をゼロに近づける仕組みです。

「断熱性能等級」と「ZEH」の両者を正しく理解することで、より効率的に補助金を活用し、長期的な光熱費削減や快適な住まいを実現できます。

本記事では断熱性能とZEHの関係をわかりやすく整理し、最新の等級基準や補助金制度、メリット・デメリットまで徹底解説します。

>>ZEHリフォームで断熱性能を高める具体的な工事内容、費用については“ZEHリフォームで断熱性能アップを叶えるコツ”をご覧ください。

断熱性能とは?

断熱性能とは、外気の暑さや寒さを室内に伝わりにくくする性能のことを指します。

冬は暖房で温めた空気を逃がさず、夏は外の熱気を遮断できるため、快適な室内環境を保つうえで欠かせない要素です。

断熱性能が高い住宅では、エアコンや暖房にかかるエネルギーが少なく済むため、光熱費の削減につながります。


また省エネ効果が高まることで地球温暖化防止にも貢献できる点から、国も基準を定めて普及を推進しています。

断熱性能等級とは?

断熱性能を評価するために導入されているのが「断熱性能等級」です。

画像引用元:断熱性能 | ラベル項目の解説|建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度|国土交通省


これは住宅の省エネ性能を数値で示したもので、住宅性能表示制度の一部として国が定めています。

2022年に等級6・7が新設され、現在は以下のように区分されています。

等級特徴
等級4従来の省エネ基準(最低限の基準)
等級5ZEH基準に相当
等級6より厳しい断熱性能を確保(2030年以降の新築標準を想定)
等級7国内最高レベルの断熱性能(北海道など寒冷地でも高断熱を実現)

参考:断熱性能 | ラベル項目の解説|建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度|国土交通省


等級が上がるほど快適性や省エネ効果は高まりますが、施工コストも上昇するため、ライフスタイルや予算に応じて選択する必要があります。

断熱性能等級とZEH基準の関係

ZEHを語るうえで欠かせないのが「断熱性能等級」です。国が定める住宅性能表示制度において、断熱性能は等級4〜7まで設定されています。

数値が高いほど断熱性が優れており、ZEH基準の住宅を判断する際の重要な目安となります。

等級特徴
等級4従来の省エネ基準(最低限の基準)
等級5ZEH基準に相当
等級6より厳しい断熱性能を確保(2030年以降の新築標準を想定)
等級7国内最高レベルの断熱性能(北海道など寒冷地でも高断熱を実現)

等級4はあくまで従来の省エネ基準であり、現在では「最低限」のレベルです。

ZEHとして認められるためには、少なくとも等級5が必要になります。

※ただしZEHは断熱性能に加え、省エネ設備や創エネ設備も含めて評価されるため、等級5だけでZEHになるわけではありません。

さらに等級6・7は将来的な新築住宅の標準や寒冷地での快適性を見据えた基準で、光熱費削減や住まいの価値向上にも直結します。

ZEHに必要な断熱性能(UA値の基準)

ZEHの判定では、断熱性能を示す「UA値(外皮平均熱貫流率)」が基準になります。

UA値とは「住宅全体で、どのくらい熱が逃げやすいか」を示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高い住宅です。

国は地域ごとにUA値の基準を定めており、ZEHを達成するにはこの値をクリアする必要があります。

地域区分ZEHに必要なUA値(上限値)特徴
1〜2地域(北海道など寒冷地)0.40以下最も厳しい基準。寒冷地でも室内を暖かく保てる性能が求められる。
3地域(東北・北陸の一部)0.50以下冬の寒さをしっかり防ぐため、高断熱窓や厚い断熱材が必要。
4〜5地域(関東・東海・近畿の大部分)0.60以下日本で最も広い地域に該当。ZEH普及の中心となる基準。
6〜7地域(九州・沖縄など温暖地)0.60以下温暖地でも夏の冷房効率を高める断熱性能が求められる。

※数値は国の「ZEH基準」に基づくものです。

UA値は、窓・外壁・屋根・床など住宅全体の断熱性能を総合的に評価する指標です。

ZEHを目指す場合、単に高断熱材を入れるだけでなく、窓の性能や施工精度も含めて設計することが不可欠です。

断熱性能がもたらすZEHの効果

ZEHに必要な断熱性能を確保することで、住宅の住み心地やランニングコストに大きな違いが生まれます。

ここでは主な効果を整理します。

冷暖房コストを削減できる

断熱性能が高い住宅では、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
その結果、冷暖房に使うエネルギー量を大幅に減らせます。

たとえば、従来の等級4からZEH相当の等級5へ引き上げただけでも、冷暖房の光熱費は年間で数万円単位の削減が期待できます。


さらに等級6や7を目指すことで、長期的には「住宅ローン+光熱費」のトータルコストを抑えられるのが大きな魅力です。

【年間の光熱費削減額の目安】

国土交通省や環境省の試算によれば、ZEHレベルの断熱性能を持つ住宅は、従来基準の住宅と比べて年間で数万円〜十数万円程度の光熱費削減が期待できるとされています。

・窓リフォームのみを行った場合 → 年間約1〜3万円削減

・断熱材の改修を含めた全面的な改修 → 年間約5〜10万円削減

・太陽光発電や高効率設備を併用した場合 → 年間で10万円以上の削減も可能

削減額は住宅の規模や家族構成、居住エリアの気候条件によって変動しますが、投資した分が回収できる可能性が高いのが特徴です。

快適な室内環境を維持できる

断熱性能が高いと冬でも室内の暖気が逃げにくく、夏は外の熱気を遮断できるため、温度差の少ない快適な住環境を実現できます。

特に効果が大きいのが「ヒートショック」のリスク低減です。


廊下や脱衣所など、これまで寒暖差が激しかった空間でも室温が安定し、ご年配のご家族にも安心です。

また、窓の結露を抑制できるため、カビやダニの発生防止にもつながります。

健康面でのメリットも大きいのが特徴です。

中見出し:再生可能エネルギーとの相性が良い

ZEHでは太陽光発電や蓄電池の導入がセットで考えられますが、断熱性能が高い住宅ほどエネルギー収支のバランスが改善します。

・断熱性能が低い → 発電しても消費量が大きく、ゼロエネルギーに届きにくい
・断熱性能が高い → 発電した電力を効率的に自家消費でき、ゼロエネルギーを実現しやすい

つまり断熱は「節約」のためだけでなく、太陽光や蓄電池の効果を最大化させるための前提条件といえます。

住宅の資産価値が向上する

断熱性能が高いZEH住宅は、将来的に中古市場でも評価されやすくなります。

2025年以降は新築住宅に省エネ基準が義務化され、2030年にはZEH水準の省エネ性能が新築住宅の標準になることが目標とされています


今のうちからZEHレベルの断熱性能を確保しておけば、将来の売却や賃貸においても「環境性能の高い住宅」として競争力を維持できます。

さらに、省エネ性能の高い住宅は住宅ローン控除や補助金制度の対象にもなりやすく、長期的な経済的メリットも大きいといえるでしょう。

断熱性能を高める具体的な方法

断熱性能を向上させるには、建物全体をバランスよく強化することが大切です。

ここでは、ZEH基準達成に役立つ代表的な方法を紹介します。

高性能な窓・サッシの導入

住宅の熱の出入りで最も大きな割合を占めるのは「窓」です。

<断熱性能アップが期待できる窓リフォームの例>

・複層ガラス(ペアガラス):外気温の影響を緩和・Low-E複層ガラス:特殊金属膜で日射熱を遮断・保温・樹脂サッシ:アルミサッシより熱伝導率が低く、結露防止効果も高い

ZEHを目指すなら、窓の断熱強化は最優先ポイントです。

単板ガラスから複層ガラス、さらにLow-Eガラスや樹脂サッシへとグレードアップすることで、断熱性能を大きく改善できます。

断熱材のリフォーム

壁・床・天井に使用する断熱材を強化するのも有効です。


グラスウールやロックウールなどの従来素材に加え、発泡ウレタンなど気密性を高める素材を使えば、熱損失を大幅に抑えられます。

リフォームでは外壁や天井裏に追加施工する「後付け断熱」も可能で、築年数が経過した住宅でも性能向上が期待できます。

高性能なドアの設置

玄関ドアや勝手口も熱の出入りが多い部分です。
断熱性能の高いドアを選ぶことで、外気温の影響を軽減し、室内環境を安定させられます。

・断熱仕様の玄関ドア

・断熱パネル入り勝手口ドア

これらを導入すれば、住宅全体の断熱バランスが整います。

床下・天井の断熱強化

床下や天井は工事が比較的容易で、効果も高い箇所です。


床下に断熱材を追加したり、天井裏に吹き込み断熱を行うことで、室内の冷暖房効率が向上します。

特に戸建住宅では床下からの冷気が居住環境に大きく影響するため、断熱リフォームで快適性を高められます。

設備の高効率化と併用

断熱性能を高めたうえで、以下のような高効率設備を組み合わせると、さらに省エネ効果がアップします。

・高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯器)・高効率空調(最新型エアコン、ヒートポンプ)・太陽光発電+蓄電池

断熱と設備効率の両面からアプローチすることで、ZEH基準を満たす省エネ住宅に近づけます。

断熱性能を高める方法まとめ

方法ポイント効果
高性能な窓・サッシの導入複層ガラス・Low-Eガラス・樹脂サッシ熱の出入りを抑え、結露防止にも有効
断熱材のリフォーム壁・床・天井に高性能断熱材を追加熱損失を減らし、室内温度を安定化
高性能なドアの設置断熱仕様の玄関ドア・勝手口ドア外気の影響を軽減し、住宅全体の断熱性を強化
床下・天井の断熱強化床下断熱材の追加・天井裏吹き込み断熱冷気や熱気の侵入を防ぎ、冷暖房効率を向上
設備の高効率化エコキュート・高効率空調・太陽光+蓄電池断熱効果を最大限に活かし、ZEH基準達成を後押し
ファミリー工房では、ZEHリフォームの施工はもちろん、補助金の申請から書類提出、完了報告までをワンストップで承ります。
施主様は面倒なお手続きなく、快適な住まいを手に入れられます。無料で現地調査・お見積もりを承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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>>ZEHリフォームで断熱性能を高める具体的な工事内容、費用については“ZEHリフォームで断熱性能アップを叶えるコツ”をご覧ください。

監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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