太陽光パネル設置に向いている屋根・向いていない屋根を解説|形状・方角・勾配で発電効率が変わる?

「うちの屋根って太陽光に向いてるのかな?」と不安に思う方は多いものです。
実際のところ、屋根の形や方角、勾配によって発電効率は大きく変わります。
例えば、南向きの切妻屋根なら理想的な日射が得られますが、北向きや複雑な形状では効率が下がることも。
ただし、最近は架台の工夫や部分設置で改善できるケースもあります。
この記事では、屋根の形状・向き・勾配別に太陽光パネルとの相性をわかりやすく整理。
設置に向いていないケースの対策や、東京都・足立区で活用できる屋根リフォーム関連の補助金も紹介します。
ご自宅が太陽光に適しているか判断する際の参考にしてください。
目次
太陽光パネル設置に「向いている屋根」と「向いていない屋根」

太陽光発電は「どんな屋根でも同じように発電できる」と思われがちですが、実際には屋根の形・向き・角度によって効率が大きく変わります。
まずは代表的な屋根形状と、それぞれの特徴を見ていきましょう。
屋根形状別の特徴と設置のしやすさ
| 屋根形状 | 向き・設置のしやすさ | 特徴・注意点 |
| 切妻(きりづま) | ◎(最も効率的) | 南向きの面に広く設置できる。構造がシンプルで施工しやすく、コストパフォーマンスも高い。 |
| 寄棟(よせむね) | ○ | 南面が狭くなるが、東西面の分散設置で実発電を確保しやすい。美観を損ねにくいデザイン。 |
| 片流れ | ◎ | 一方向に傾斜しているため、最大限の日射を得やすい。近年の新築住宅で人気。 |
| 陸屋根(平屋根) | △(角度調整が必要) | 架台を使って傾斜をつける必要があり、設置費用はやや高め。メンテナンス性は高い。 |
| 入母屋・複雑形状 | ×〜△ | 屋根面が分かれており、影や段差で非効率になりやすい。部分設置や分割設置で対応可能。 |
※屋根形状や勾配による効率差はあくまで目安であり、日射条件や周囲環境によって変動します。
■ポイント
| ・最も効率が良いのは「南向きの切妻屋根」または「片流れ屋根」。 ・「寄棟屋根」でも南面が確保できれば十分な発電が可能。 ・「陸屋根」や「複雑形状」は、架台設置や部分的配置で補うのが一般的です。 |
屋根の方角・勾配と発電効率の関係
太陽光パネルは、日射角度と屋根の勾配(傾き)によって発電効率が変化します。
日本では一般的に、南向き&25〜30度前後の勾配が最も理想的とされています。
緯度に近い角度が最適という研究データもあり、立地によっては必ずしも25〜30度がベストではない場合もありますが、目安として覚えておくと便利です。
【屋根の方角・勾配と発電効率の関係】
| 向き | 勾配(角度) | 発電効率の目安 | 備考 |
| 南向き | 25〜30度 | 100%(理想) | 通年で安定した発電が可能。 |
| 東向き | 25〜30度 | 約85〜90% | 午前中中心に発電。朝型の家庭に向く。 |
| 西向き | 25〜30度 | 約80〜85% | 夕方にピーク発電。共働き家庭に有利。 |
| 北向き | 25〜30度 | 70%以下 | 発電量が大きく落ちる可能性あり、慎重に検討を。角度調整で部分対応可能。 |
※発電効率の数値は一般的なシミュレーション値であり、設置場所や日照条件により±10%程度変動します。
※研究によっては「東西向きで南向き比−10〜15%」とされるケースもあります。
■豆知識
| ・屋根の角度が「浅すぎる」と、夏は有利でも冬場の発電が落ちやすい。 ・「急すぎる」と太陽光が正面から当たりにくく、トータルでは効率が下がる傾向があります。 |
屋根形状×勾配×発電効率のマトリクス表
以下の表は、屋根の形と勾配の組み合わせによる一般的な発電効率の目安です。
| 屋根形状 | 勾配(20°以下) | 勾配(25〜30°) | 勾配(35°以上) |
| 切妻(南向き) | ◎ | ◎ | ○ |
| 寄棟 | ○ | ◎ | ○ |
| 片流れ | ◎ | ◎ | △* |
| 陸屋根(平屋) | △(架台調整) | ○(架台使用) | △ |
| 入母屋・複雑形状 | △ | △ | × |
※上記は一般的な傾向を示したもので、屋根方位や地域日射量により変動します。
*降雪地では滑雪性を考慮し、急勾配が有利となる場合があります。
■まとめると
| ・切妻・片流れ屋根が最も太陽光設置に適している・寄棟屋根も南面を活かせば十分対応可能。・陸屋根・複雑形状の場合は、架台や部分設置で調整できます。 |
次の章では、実際に発電効率を左右する「方角」「影」「屋根材」の3要素を詳しく解説します。
理解しておけば設置前の判断精度を高められるので、ぜひご覧ください。
発電効率を左右する3つの要素

太陽光パネルの発電効率は、屋根の形状や勾配だけでなく、方角・影・屋根材といった周辺要素にも影響を受けます。
同じパネルを使っても、設置条件によって年間の発電量が1〜2割変わることもあります。
ここでは、発電効率を大きく左右する3つのポイントを整理します。
方角と日射条件
日本では、真南向きが最も日射時間を長く確保でき、発電効率が高くなります。
しかし、東西向きでも大きく不利というわけではありません。
家庭の電力使用パターンによっては、むしろ効率的に使えるケースもあります。
| 屋根の向き | 発電傾向 | 向いている家庭・特徴 |
| 南向き | 一日を通してバランス良く発電。最も高効率。 | 標準的な設置向き。年間通じて安定した発電量を確保。 |
| 東向き | 午前中に多く発電。 | 朝の時間帯に電力を使う家庭に適する。朝型世帯に◎。 |
| 西向き | 午後〜夕方に発電ピーク。 | 共働きや夜間使用が多い家庭に有利。 |
| 北向き | 日射時間が短く、発電効率が低下。 | 基本的に非推奨。角度調整や部分設置で補う方法もあり。 |
また、屋根の角度(勾配)も重要です。
25〜30度が最も効率的ですが、地域の日照角や積雪条件によっても最適角度は微妙に異なります。
地域や周囲の建物配置によって日射時間は異なるため、設置前に業者へ発電シミュレーションを依頼するのがおすすめです。
影の影響
太陽光パネルは、一部に影がかかるだけで出力が大きく低下するという特性があります。
影が落ちるパネル全体がブロックされ、システム全体の発電効率を下げてしまうためです。
特に注意すべき遮蔽物は以下の通りです。
| ・近隣住宅やマンションの陰・屋根上のアンテナや煙突・樹木の枝葉・電線や電柱の影 |
■対策のポイント
- 設置前に現地調査を行い、午前・午後の影の動きをシミュレーションしてもらう。
- パネル配置を工夫し、日射が安定する面に重点的に設置する。
- 屋根面ごとの発電を最適化する「パワーオプティマイザ」を活用すれば、部分的な影響を軽減できる。
【補足】
| 太陽光パネルの出力低下は「直列接続」方式で顕著ですが、パワーオプティマイザを用いた最新システムでは、部分的な影の影響を低減できる場合もあります。 特に冬場は太陽高度が低くなるため、設置位置の確認が重要です。 |
※接続方式や機器構成により影の影響度合いは変わりますので、機器仕様を確認してください。
屋根材の種類による違い
太陽光パネルは「どの屋根にも設置できる」わけではありません。
屋根材ごとに施工方法・固定金具の形状が異なるため、相性を理解しておく必要があります。
| 屋根材 | 設置のしやすさ | 特徴・注意点 |
| スレート(化粧スレート) | ◎ | 最も施工実績が多く、コスト面でも有利。パネル固定が容易。 |
| 金属屋根(ガルバリウム鋼板など) | ◎ | 軽量・防水性に優れる。耐震性も高く、太陽光設置に最適。 |
| 瓦屋根(和瓦・陶器瓦) | △ | 割れやすく施工に技術が必要。金具固定には防水処理が必須。 |
| 陸屋根(防水シートなど) | ○ | 架台固定式で角度調整が可能。防水層の劣化確認が重要。 |
※施工方法は屋根材によって異なります。必ずメーカー仕様と施工会社の経験を確認してください。
特に瓦屋根(和瓦)は、重さや割れやすさから注意が必要です。
もし屋根が古い場合は、軽量の金属屋根へ葺き替えることで強度・発電効率の両方を改善できます。
太陽光パネルの設置に向いていない屋根の対策

「屋根の形が複雑」「勾配が急」「北向きだから無理かも」と感じている方も、設置をあきらめる必要はありません。
技術の進化や設置方法の工夫により、発電効率を確保しながら安全に設置する方法があります。
対策①:架台で角度を調整する
陸屋根や北向きの屋根では、架台(かだい)を使ってパネルの角度を調整する方法が一般的です。
架台を設けると理想的な日射角度(25〜30度)を確保でき、発電量を大きく改善できます。
| 屋根タイプ | 架台設置の可否 | メリット | 注意点 |
| 陸屋根 | ◎ | 角度を自由に調整できる。メンテナンス性が高い。 | 設置コストがやや高く、防水処理の確認が必要。 |
| 北向き屋根 | ○ | 南向きにパネルを傾けることで発電効率を補える。 | 屋根勾配や風圧の影響に注意。 |
| 寄棟・複雑形状 | △ | 屋根面ごとに最適配置が可能。 | 屋根強度とバランスを考慮した設計が必要。 |
対策②:部分設置・分割設置で最適化する
屋根の一部だけ日当たりが良い場合は、部分設置や分割設置が有効です。
発電効率の高い面を選んで設置すれば、コストを抑えつつ十分な発電量を得られます。
さらに発電効率を求める場合は、パワーオプティマイザ(※)を導入するのも一つの手段です。導入することで、屋根の一部に影がかかっても他のパネルの発電を維持できます。
■ポイント
- 小屋裏や下屋(げや)など勾配が異なる部分にも分散設置が可能。
- 最新システムでは「パネルごとの発電監視」もでき、故障検知が容易です。
※“標準機器”というより、影・異向き・複雑屋根など条件が厳しい場合に採用される選択仕様です。導入時には費用・設置条件・保証内容を施工業者とよくご確認ください。
対策③:屋根の葺き替え・リフォームを同時に行う
屋根が古い・劣化している場合は、屋根リフォームと同時に太陽光設置を検討するのが賢明です。
特に瓦屋根から軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)へ葺き替えることで、耐震性・防水性・発電効率をすべて向上させられます。
| リフォーム内容 | 効果 | 備考 |
| 和瓦→金属屋根 | 重量1/10に軽減、耐震性アップ | 太陽光パネルの荷重負担を抑制。 |
| スレート再塗装 | 防水・反射率を改善 | パネル下地の寿命を延ばす。 |
| 下地(野地板)補修 | 安全な固定強度を確保 | パネル脱落リスクを低減。 |
■参考
| 足立区の「住宅改良助成制度」では、屋根の軽量化リフォームも補助対象となっています。 (助成金:3,000円/㎡、上限30万円) 出典:足立区住宅改良助成制度 |
対策④:外部要因を考慮した設計・メンテナンス
太陽光発電は、周囲の建物・木々・地形など環境要因でも性能が変わります。
以下の3点を押さえておくことで、発電ロスを最小限に抑えられます。
- 近隣の建物の建て替え予定を事前確認
- 樹木の剪定(特に南側)を定期的に実施
- 台風・積雪地域では耐風・耐雪仕様のパネルや架台を選定
設置後も、定期点検やパネル洗浄を行うことで長期安定稼働につながります。
そのため施工時には、これらのメンテナンスを屋根工事と一括管理できる業者を選ぶのが理想的です。
東京都で利用できる補助金制度

太陽光パネルの設置や屋根リフォームには、国・東京都・区の補助金制度を活用できます。
ここでは、代表的な補助金制度を紹介します。
| ※補助金によって適用される工事範囲が異なります。また、制度は年度・地域ごとに異なる場合があるため、公式サイトにて最新情報を確認のうえで利用をご検討ください。 |
長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
国土交通省が実施する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の性能向上を目的としたリフォームを支援する国の補助制度です。
耐震性・断熱性・劣化対策などを高める工事が対象で、屋根の軽量化も補助対象に含まれます。
| 事業タイプ(リフォーム後の性能) | 補助上限 |
| 評価基準型・提案型 | 80万円/戸 |
| 認定長期優良住宅型 | 160万円/戸 |
| 追加加算(いずれか該当時)※ | 最大50万円 |
※三世代同居対応改修/若者・子育て世帯/既存住宅を購入して改修のいずれかに該当すると加算対象。
■屋根の軽量化の扱い
「構造躯体等の劣化対策・耐震性の向上」を目的とした改修として位置づけられ、瓦から金属屋根への葺き替えなどが該当します。
※過去には「安心R住宅型」での募集を行っていましたが、令和7年度公募では募集終了しており、今後の公募状況は確認が必要です。
参照(外部リンク):令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業「事業概要」
家庭における太陽光発電導入促進事業
東京都が実施する「家庭における太陽光発電導入促進事業」では、既存住宅・新築住宅のどちらでも助成が受けられます。
出力規模に応じた補助単価が設定されており、架台設置・防水工事などの上乗せ助成もあります。
■家庭における太陽光発電導入促進事業(東京都)
| 区分 | 助成額(1kWあたり) | 上限額 |
| 新築住宅(3.6kW以下) | 12万円 | 最大36万円 |
| 新築住宅(3.6kW超〜50kW未満) | 10万円 | 助成対象経費の合計金額まで |
| 既存住宅(3.75kW以下) | 15万円 | 最大45万円 |
| 既存住宅(3.75kW超〜50kW未満) | 12万円 | 助成対象経費の合計金額まで |
架台設置経費(陸屋根の場合)は最大20万円/kW、防水工事経費は最大18万円/kWまで助成されます。
■上乗せ補助の例
| 対象経費 | 戸建(陸屋根) | 集合住宅(陸屋根) | 備考 |
| 架台設置経費 | 10万円/kW | 20万円/kW | 架台の材料費・工事費の合計が上限 |
| 防水工事経費 | 18万円/kW | 18万円/kW | 防水工事の材料費・工事費の合計が上限 |
| 優れた機能性を有するモジュール | +8万円 | +8万円 | 建材一体型・高効率型など対象機種限定 |
| リフォーム瑕疵保険 | +7,000円 | +7,000円 | 保険新規加入時のみ対象 |
参照(外部サイト):https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/fam_solar/r07
家庭における蓄電池導入促進事業
太陽光パネルと合わせて蓄電池を導入する場合は、同様に東京都の「家庭における蓄電池導入促進事業」が利用できます。
蓄電池を導入すると、余剰電力をそのまま溜めておき、夜間に利用することができます。これにより買電量を減らせるようになり、光熱費の削減につなげられます。
災害など非常時の電源確保にも効果的なため、合わせて検討してみるとよいでしょう。
| 区分 | 助成額 | 備考 |
| 新設(蓄電容量) | 12万円/kWh | 助成対象経費(税抜)を上限 |
| 増設 | 8万円/kWh | 既存蓄電池への追加設置 |
| デマンドレスポンス(DR)実証参加 | +10万円/戸 | 参加登録が条件 |
| エネルギーマネジメント機器・IoT機器 | 助成対象経費の2分の1(上限10万円) | DR参加が必須 |
| リフォーム瑕疵保険 | +7,000円/契約 | 新規加入が条件 |
参照(外部サイト):https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/family_tikudenchi/r7
区の独自補助(例:足立区・葛飾区など)
都の制度に加え、区独自の助成制度も複数あります。
たとえば足立区では、屋根リフォームを対象にした補助金、太陽光パネル・蓄電池の設置に関する補助金制度を設けています。
また葛飾区、杉並区等の区でも、太陽光等の再生可能エネルギー関連の補助金制度を実施しています。気になる方は、お住まいの区の公式サイトを確認してみてください。
【区の補助金(一例)】
| 区名 | 制度名 | 内容 | 上限金額 |
| 足立区 | 住宅改良助成制度 | 屋根の軽量化リフォームに3,000円/㎡助成 | 最大30万円 |
| 葛飾区 | 《個人住宅用》かつしかエコ助成金 | 太陽光・蓄電池の設置で補助あり | ・太陽光:40万円 ・蓄電池:20万円 ※太陽光&蓄電池の併設で+5万円加算 |
| 杉並区 | 杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成 | 新築・既存問わず設置費用の一部を補助 | ・太陽光:12万円 ・蓄電池:5万円 |
※上記以外の区でも補助金を実施している場合があります。
※補助金の詳細・募集時期は各区公式サイトで確認が必要です。また、国や都の補助金と併用可能な場合もあります(制度ごとの併用可否・順番に注意)。
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太陽光パネルの設置で失敗しないためのポイント

太陽光パネルを設置する際は、「発電効率の最大化」と「屋根の耐久性維持」を両立させることが重要です。
ここでは、設置計画から施工・アフターまで、失敗を防ぐための具体的なポイントを解説します。
①:屋根材とパネルの相性を確認する
屋根材によっては、固定金具や工法の相性が合わない場合があります。
特にスレート屋根や金属屋根は問題ありませんが、瓦屋根(和瓦)では施工時の割れやズレが起こりやすく、施工技術の差が出やすい点に注意しましょう。
また、古い屋根材のままパネルを設置すると、防水層や下地の劣化が進行しているケースもあります。
この場合は必要に応じて葺き替えや補修を行い、パネル設置と同時に屋根の寿命を延ばしましょう。
②:発電量だけでなく「耐久性」も考慮する
屋根の勾配や方角だけに注目しがちですが、長期的には風圧・積雪・台風被害への耐性も重要です。
特に強風地域では金具の固定力や架台設計の強度が、耐用年数を大きく左右します。
| ・勾配が急な屋根→風圧を受けやすいため、金具補強や防水シート強化が必要・積雪の多い地域→耐荷重を考慮したパネル配置・傾斜設計を行う・沿岸部→塩害対策仕様の金具・ケーブルを採用する |
地域の気候条件に合わせた仕様選定が、長く安全に使うための秘訣です。
③:保証・アフターメンテナンスを確認する
設置後に安心して運用するためには、施工会社の保証体制とアフターフォロー内容を事前に確認しておきましょう。
特に以下の点を確認しておくと安心です。
| チェック項目 | 内容 |
| 施工保証 | 10年程度(雨漏り・取付不良などを対象) |
| メーカー保証 | パネル25年、パワコン10年が一般的 |
| 定期点検 | 5年ごとを目安に実施(発電量チェック含む) |
| 保険対応 | 火災保険で風災・雪災・雹災の補償対象になるか |
保証が施工会社とメーカーの両方で分かれている場合は、「どこに連絡すればいいか」を明確にしておくことがトラブル防止につながります。
④:屋根リフォームと同時に行うと効率的
屋根が古い状態で太陽光を設置すると、防水性・耐荷重性が不十分な場合があります。
そのため、屋根の塗装や葺き替えと太陽光設置を同時に行うことが最も効率的です。
【同時設置のメリット】
| ・足場を共用できるため費用を削減できる ・工期が短縮され、施工中のリスクも減る ・屋根と太陽光を一元管理できるため、保証・点検がスムーズ |
施工会社を選ぶ際は、屋根工事と太陽光施工の両方に対応できる業者を選ぶと安心です。
よくある質問(FAQ)

Q1.屋根が古くても太陽光パネルは設置できますか?
A.屋根の構造や下地に問題がなければ設置可能です。
ただし、築15〜20年以上経過している住宅では、防水層や野地板が劣化しているケースも多く、そのまま設置すると雨漏りや固定不良の原因になるおそれがあります。
この場合、屋根の葺き替えや補修と同時に施工するのがおすすめです。
瓦屋根を金属屋根へ葺き替えると重量が約1/10になり、耐震性の向上にもつながります。
Q2.北向きの屋根でも太陽光発電は可能ですか?
A.南向きに比べると発電効率は落ちますが、勾配角度やパネルの配置次第で設置は可能です。
東京都の年間日射量では、東・西向きでも南向き※の約80〜90%の発電が見込めるデータもあります。
北向き屋根しかない場合でも、屋根上の一部傾斜や架台設置で角度を調整すれば発電効率を確保できる場合があります。
不安な場合は設置前に必ず現地調査を行い、屋根の方位・角度・日射条件を確認するようにしましょう。
※南向き比の発電比は地域・屋根角度・モジュール効率で変動します。事前の日射シミュレーション結果を優先してください。
Q3.太陽光パネルを載せると屋根に負担はかかりませんか?
A.適切な設計・施工を行えば問題ありません。
パネルの重量は、屋根置きでおおむね12〜20kg/㎡ 程度 が目安です(平屋根のバラスト架台など一部工法ではさらに増える場合あり)。
ただし、既存の屋根材が劣化していたり、構造的に強度が不足している場合は補強工事が必要です。
特に瓦屋根の場合、重量増による耐震リスクを避けるため、軽量な金属屋根への葺き替え+太陽光設置を同時に行うのが理想的です。
まとめ

太陽光パネルの発電効率は、屋根の形状・方角・勾配・日当たり条件によって大きく変わります。
南向きや適度な勾配の屋根が理想ですが、東西向きでも十分な発電が見込めるケースもあります。
一方で、屋根が老朽化している場合は防水性や耐荷重の確認が必須です。
| 太陽光の設置だけを先に行うと、後から屋根リフォームが必要になった際にパネルの取り外し費用が発生することもあります。そのため、屋根リフォームと太陽光設置を同時に検討することが、長期的には最もコストを抑えられる選択だといえるでしょう。 |
東京都では、太陽光導入促進事業や屋根の軽量化リフォームに対する補助金制度も整っており、初期費用の負担を軽減できます。
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10:00~18:00 / 定休:毎週日・月
※夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウィークを除く






