太陽光パネルと屋根リフォームを一緒に依頼するとお得な理由|費用・工期・補助金まで徹底解説

「屋根のリフォーム時期が近づいてきた」
「太陽光も気になるけど、屋根が古いのが心配」
そんな方には、屋根リフォームと太陽光設置を同時に行うプランがおすすめです。
同時施工なら足場費用の重複を避けられるだけでなく、屋根の耐久性と発電効率を同時に高められます。
本記事では、太陽光×屋根リフォームの同時施工メリット、正しい施工順序と注意点、東京都の補助金制度、さらに失敗しないための実践ポイントまで、プロの視点でわかりやすく解説します。
同時リフォームを成功させたい!という方は、ぜひご参考にしてみてください。
目次
太陽光と屋根リフォームを同時に行うメリット

屋根と太陽光は密接に関係しています。
どちらか一方だけを工事すると、後から再施工が必要になったり、パネルを外して再設置する費用が発生したりと、かえってコストが増えるケースもあります。
太陽光パネルと屋根リフォームを同時に行うと、次のようなメリットが得られます。
足場費用の削減
外壁・屋根いずれの工事でも高所作業を伴うため、足場設置が必須です。
別々に施工すると15〜25万円程度の足場費用が2回発生しますが、同時施工なら1回で済みます。
| 内容 | 別々施工 | 同時施工 |
| 足場設置回数 | 2回 | 1回 |
| 足場費用 | 約20万円×2=40万円 | 約20万円 |
| 削減効果 | ― | 約20万円お得 |
設置・解体回数が減る=作業工程が単純化され、接触・転倒などのヒューマンエラーが減るため、工事全体の安全性が向上します。
特に東京都内のように敷地が狭い住宅では、足場の設置・撤去時に隣家や車両への接触リスクが高いため、1回で済ませるメリットは大きいといえるでしょう。
屋根の寿命と発電効率を同時に維持
屋根の劣化が進んだ状態で太陽光パネルを設置すると、防水性の低下や下地の腐食により、将来的に雨漏りのリスクが高まります。
一方、屋根をリフォームしてからパネルを設置すれば、下地や防水層が健全な状態で長期間維持でき、発電効率の低下を防げます。
また、葺き替えやカバー工法で遮熱性の高い屋根材を選べば、夏の室温上昇を抑えて冷房負荷を軽減でき、太陽光発電との相乗効果で光熱費削減効果がより高まるのも利点です。
メンテナンスの効率化
太陽光と屋根を同時に施工すると、点検・清掃・保証対応のスケジュールを一元管理できます。
別々に施工した場合、屋根は10〜15年、太陽光は25年程度の耐用年数がずれてしまい、途中でどちらかの工事に再度足場が必要になるケースも。
同時施工なら「屋根とパネルを同じタイミングで点検・更新」でき、メンテナンスコストの長期削減につながります。
工期短縮と生活負担の軽減
屋根リフォームの工期は10〜14日程度、太陽光設置は3〜5日が目安です。
別々に行うと約3週間かかるところ、同時施工なら最長でも2週間前後で完了します。
【要点】
別々施工は約3週間、同時施工は約2週間が目安。生活への影響期間を約1週間短縮できます。
| 工事項目 | 別々施工 | 同時施工 |
| 屋根工事 | 約10〜14日 | 約10〜14日 |
| 太陽光設置 | 約3〜5日 | 塗装・防水完了後に連続施工 |
| 合計工期 | 約3週間 | 約2週間前後 |
日常生活への影響も軽く、「窓が開けられない」「洗濯物が干せない」といったストレス期間を短縮できます。
将来的なコスト削減につながる
同時施工は初期費用が一見高く見えたとしても、長期的に見れば同時施工のほうがトータルコストを抑えられるケースが多いです。
屋根の再塗装やパネル撤去が不要になり、足場費用も1回分で済むため、15年スパンで見ると数十万円単位の差が出ることもあります。
施工順序の正しい流れと注意点

屋根リフォームと太陽光パネル設置を同時に行う場合、施工の順序を誤ると、せっかくのリフォームが無駄になったり、屋根の防水性能を損なうおそれがあります。
ここでは、正しい工程の順序と、失敗を防ぐためのポイントを整理して解説します。
屋根リフォームを先に行うべき理由
基本的に、太陽光パネルを設置する前に屋根のリフォームを行うのが正解です。
屋根の塗装・防水層・下地を整えてからパネルを固定すれば、施工後の耐久性が高まり、雨漏りリスクを抑えられます。
一方で、屋根の補修や塗装を後回しにしてパネルを設置すると、次のような問題が起こりやすくなります。
| ・金具を取り付ける際に塗膜が傷つき、早期劣化を招く ・屋根材の防水層が劣化していると、金具周辺からの雨水侵入リスクが増す ・10年以内に屋根リフォームを再実施する際、パネルの一時撤去・再設置費用が発生 |
このため、屋根の塗装や葺き替えを終えてから太陽光設置を行うことが、施工品質とコストの両面で合理的です。
太陽光パネルを先に設置してしまうと起こるトラブル
先に太陽光パネルを設置してしまうと、後から屋根の修繕が必要になった際に以下のような問題が生じます。
【太陽光パネルを先に設置したときに起こりがちなトラブル例】
| トラブル内容 | 原因・影響 |
| パネルの一時撤去が必要 | 屋根の再塗装や葺き替え時に、固定金具や配線が邪魔になり、作業のために一度パネルを外さざるを得なくなります。撤去・再設置・再配線には職人手配が必要で、費用・工期ともに増大します。 |
| 防水層の損傷 | 金具やビスの取り外し時に屋根材へ負荷がかかり、既存の塗膜や防水シートが破損。雨水が侵入すると下地材が腐食し、最悪の場合は雨漏りへ発展します。 特にスレート屋根は脆く、再設置時の破損リスクが高いです。 |
| 工期の延長 | 屋根・太陽光それぞれの職人が別工程で作業するため、調整や待機が発生します。 撤去→塗装→乾燥→再設置という流れになるため、通常より1〜2週間長引くケースも珍しくありません。 |
| コスト増加 | パネル再設置の追加工事費が20〜30万円、配線の再接続費や架台交換費が発生することもあります。 結果的に「屋根リフォーム+太陽光工事を別々にやったほうが高くつく」状態に。 |
このように、太陽光を先に設置してしまうと、屋根の耐久性・防水性・コスト効率すべてに悪影響が及ぶ可能性があります。
| 特に築年数が10年以上経過している住宅では、屋根下地や防水シートの劣化が進んでいるため、パネル設置の前に屋根の状態を整えることが必須です。 |
同時施工時の標準工程フロー
屋根リフォームと太陽光設置を同時に行う場合は、以下のような流れで進めるのが一般的です。
| 1.現地調査・屋根診断 屋根材の種類・劣化状況・方角・傾斜などを確認。太陽光パネルの設置可否を判断します。 2.リフォーム計画・設計 屋根の改修内容(葺き替え・カバー工法・塗装)を決定。太陽光設置位置・配線ルートも同時に設計します。 3.屋根改修工事の実施 下地補修・防水処理・新屋根材の施工を行います。塗装を行う場合は、乾燥期間をしっかり確保することが重要です。 4.太陽光パネルの設置・配線工事 屋根リフォーム完了後、金具固定→パネル設置→配線接続を行います。塗膜や防水層を傷つけないよう慎重に作業します。 5.発電テスト・引き渡し 発電量や接続状況を確認。保証書や施工記録をまとめておくことで、将来的なメンテナンスもスムーズになります。 |
※屋根塗装と太陽光の順番についてはこちらでも詳しく解説しています。
【関連記事】
太陽光パネルの設置は屋根塗装の「後」がおすすめ!理由やメリット、注意点、業者選びのコツを解説
注意点(工期の余裕と施工調整を忘れずに)
同時施工では屋根リフォームと太陽光工事の工程を連動させる必要があるため、事前のスケジュール調整が欠かせません。
塗装の乾燥期間や天候の影響で工期が延びる可能性もあるため、あらかじめ予備日を設定しておくと安心です。
また屋根材の種類によっては、金具の固定位置やパネルの設置角度を細かく調整する必要があります。
そのため、屋根と太陽光の両方に対応できる施工会社へ依頼するのが理想です。
| ファミリー工房では、太陽光パネルの設置はもちろん、リフォームの施工、補助金の申請までをワンストップで承ります。 「補助金を活用したいけれど申請が難しそう」「同時施工の流れを具体的に知りたい」とお考えの方も安心。 施主様は面倒なお手続きなく、快適な住まいを手に入れられます。 無料で現地調査・お見積もりを承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください! >>無料お見積もり・ご相談はこちら|ファミリー工房 |
屋根リフォームの主な種類と特徴(太陽光との相性比較)

屋根リフォームには複数の工法があります。
それぞれ耐久年数や費用、太陽光パネルの設置しやすさが異なるため、まずは主な3種類のリフォーム方法を比較してみましょう。
屋根塗装(表面保護・美観向上)
既存の屋根材をそのまま活かし、表面に塗装を施して防水性・耐候性を高める方法です。
費用を抑えられる反面、屋根自体の寿命を延ばす効果は限定的です。
| 項目 | 内容 |
| 主な対象屋根 | スレート、金属屋根 |
| 耐用年数 | 約10〜15年 |
| 費用目安 | 60〜120万円程度(30坪前後) |
| 太陽光との相性 | △(塗膜を傷つけると劣化が早まるため、設置は塗装後に行うのが鉄則) |
ポイント:
| 屋根塗装を行う場合は、施工後に十分な乾燥時間を確保してから太陽光パネルを設置します。乾燥が不十分だと、金具の圧力で塗膜が割れ、そこから雨水が侵入する恐れがあります。 |
また、遮熱効果の高い塗料を選ぶことで、断熱性能アップをはかることもできます。
遮熱塗料による屋根塗装の場合、区の補助金を利用できる場合もあります。
屋根カバー工法(二重構造で断熱・遮音アップ)
既存の屋根の上から軽量な金属屋根などを重ね張りする方法です。
古い屋根を撤去しないため、工期が短く廃材も少ない点が特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 主な対象屋根 | スレート、トタンなど |
| 耐用年数 | 約25〜30年 |
| 費用目安 | 120〜200万円程度(30坪前後) |
| 太陽光との相性 | ◎(下地が強化されるため、金具固定の安定性が高い) |
ポイント:
| 断熱・防音性能も向上するため、ZEHリフォームとも親和性が高い光熱費削減や騒音対策をしたい方にもおすすめの工法です。 ただし、屋根の荷重が増すため構造計算が必要になる場合があります。施工前に耐震性を確認しておくと安心です。 |
屋根葺き替え(全面交換・耐久性重視)
既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材と防水シートを敷き直す方法です。
初期費用は高めですが、屋根の寿命がリセットされ、長期的な安心を得られます。
| 項目 | 内容 |
| 主な対象屋根 | すべての屋根材(瓦・スレート・金属など) |
| 耐用年数 | 約30〜40年 |
| 費用目安 | 180〜300万円程度(30坪前後) |
| 太陽光との相性 | ◎(下地から新しくするため、防水性・固定強度ともに高い) |
ポイント:
| 太陽光を長期間運用したい場合に最もおすすめの方法です。 葺き替えの場合、屋根の種類が選べるのが大きなメリットです。穴を開けずに太陽光パネルを設置できるため、耐久性・安心感を重視したいご家庭に向いています。 特に築20年以上の住宅では、屋根下地やルーフィング(防水シート)を交換しておくことで、今後のメンテナンス費を大きく減らせます。 |
まとめ(屋根の状態に合わせて最適な工法を)
| 工法 | 費用目安 | 耐久性 | 太陽光との相性 | 特徴 |
| 屋根塗装 | 約60〜120万円 | △(短期) | △ | 美観回復・防水維持が目的 |
| カバー工法 | 約120〜200万円 | ○(中期) | ◎ | 断熱・防音性アップ、工期短 |
| 葺き替え | 約180〜300万円 | ◎(長期) | ◎ | 屋根を一新し、再設置リスク低 |
リフォームの目的や屋根の劣化状況によって、最適な工法は変わります。
太陽光を10〜20年単位で運用するなら、葺き替えまたはカバー工法を選ぶのが安心です。
太陽光&屋根リフォームの同時施工で失敗しないためのポイント

太陽光パネルと屋根リフォームを同時に行うことで大きなメリットが得られますが、施工順序や屋根材の選定、保証内容を誤ると後々のトラブルにつながる場合もあります。
ここでは、失敗を防ぐために押さえておきたい4つの重要ポイントを解説します。
①屋根材と太陽光パネルの耐用年数を揃える
屋根とパネルの耐用年数がずれると、どちらか一方の交換時にもう一度足場を設置する必要があり、結果的にコストが増大します。
一般的な耐用年数の目安は以下の通りです。
| 項目 | 一般的な耐用年数 | 備考 |
| スレート屋根 | 約20〜25年 | 塗装や防水メンテナンスを含む |
| ガルバリウム鋼板屋根 | 約30〜40年 | 近年は軽量で人気 |
| 太陽光パネル | 約25〜30年 | メーカー保証は20年が主流 |
| パワーコンディショナ | 約10〜15年 | 交換部品として想定が必要 |
ポイント:
屋根が劣化した状態で太陽光を設置すると、数年後に屋根の張り替え時にパネルを取り外す必要が生じ、再設置費用(数十万円)が発生するケースも。
同時施工で耐用年数を揃えることで、こうした二度手間を防げます。
②保証・アフターメンテナンスを一元化する
屋根リフォームと太陽光設置を別々の業者に依頼すると、トラブル時の対応範囲が曖昧になりやすい点に注意が必要です。
たとえば、雨漏りが発生した場合に「屋根施工が原因か」「金具の取付不良か」で責任が分かれ、対応が遅れるケースが見られます。
太陽光・屋根リフォームどちらの施工にも一括対応できる業者であれば、保証書・施工記録・点検スケジュールをまとめて管理できるため安心です。
【チェックリスト】
| □ 屋根と太陽光、どちらも自社施工または一括管理か □ 保証期間が明記されているか(10年など) □ メーカー保証と施工保証の両方がつくか □ 年1回などの定期点検サービスがあるか |
ポイント:
保証を一元化することで「屋根・太陽光どちらの不具合でも同一窓口で対応」でき、修理や点検のたびに業者を探す手間がなくなります。
③天候・季節要因を踏まえたスケジュール管理
屋根リフォームと太陽光設置はどちらも屋外作業のため、天候の影響を受けやすい工事です。
特に梅雨や台風シーズン(6〜9月)は、乾燥時間や作業延期が発生することがあります。
施工スケジュールを立てる際は、以下の点を意識しましょう。
【スケジュール管理のポイント】
| ・雨天時の中止条件を契約書に明記しておく ・「予備日(バッファ)」を1〜2日設けておく ・乾燥工程が必要な塗装は、湿度が低い時期を選ぶ ・台風シーズンは避け、春・秋に施工するのが理想 |
ポイント:
工期をタイトに詰めすぎると、乾燥不十分のまま次工程に進んでしまうリスクがあります。
季節と天候を考慮した余裕ある計画が、長持ちする屋根と安定した発電を実現します。
④パネル設置後の点検体制を確認しておく
太陽光パネル設置後は、定期的な点検や発電量のチェックが欠かせません。
屋根材の状態や固定金具の緩みを放置すると、雨漏りや発電効率の低下につながる恐れがあります。
施工前に、次の点を確認しておきましょう。
| チェック項目 | 内容 |
| 点検頻度 | 年1回の定期点検が含まれているか |
| 記録方法 | 点検報告書・発電量レポートを発行してもらえるか |
| 緊急対応 | 強風・大雨後の臨時点検が依頼できるか |
| 清掃対応 | パネル表面の汚れや落ち葉の除去が依頼可能か |
ポイント:
発電効率の維持だけでなく、防水層や塗膜の状態を定期的に確認することで、「屋根×太陽光」の長期的な性能維持が可能になります。
ライフサイクルコストで比較する「同時施工」と「別施工」

太陽光パネルの耐用年数は約25〜30年、屋根リフォームの周期は15〜30年が目安です。
どちらも長期スパンで行う工事のため、「別々に行う場合」と「同時に行う場合」では、将来的なコストに大きな差が生まれます。
以下は、一般的な戸建て(30坪前後)を想定したライフサイクルコストの比較です。
※条件:30坪前後、スレート→軽量カバー工法+太陽光4kW、都内相場を想定。実勢価格で±15%程度の変動あり。
| 項目 | 別々に施工する場合 | 同時に施工する場合 | 差額の目安 |
| 足場費用 | 約20〜25万円×2回(計40〜50万円) | 約25万円×1回 | 約20〜25万円削減 |
| 工期 | 各工事ごとに7〜10日間 | 同時進行で10〜14日間 | 約1週間短縮 |
| 太陽光パネル撤去・再設置費 | 約20〜30万円 | 0円(撤去不要) | 約20〜30万円削減 |
| メンテナンス調整 | 各工事で別スケジュール対応 | 一元管理で効率化 | 職人調整・手配コスト削減 |
| 合計費用(概算) | 約220〜260万円 | 約170〜200万円 | 約40〜60万円お得 |
※想定条件:屋根塗装または軽量カバー工法+太陽光パネル4kW程度設置
※実際の金額は屋根材やパネルメーカー、地域条件により変動します。
メンテナンス回数が減ることで将来的な負担も軽減
太陽光パネルを設置すると、次回の屋根リフォーム時には一時撤去→再設置→再配線という追加工程が発生します。
これは1回のメンテナンスごとに20〜30万円の追加負担になるケースが多く、長期的には大きなコスト差につながります。
また、別施工では「パネルを一時的に外す間の発電停止期間」が生じ、電気代の自己負担が増える点も見逃せません。
同時施工なら屋根リフォーム完了直後から発電が始まり、稼働ロスがゼロに抑えられます。
工事保証と耐用年数の整合がとれる
同時施工のもうひとつの利点は「保証期間を揃えられること」です。
屋根と太陽光を別々のタイミングで工事すると、
- 屋根の保証は10年
- 太陽光の設置保証は15年
といったズレが生じ、後年の不具合対応が複雑になります。
一方で同時施工なら、保証の起点をそろえられるため、施工店へのアフター依頼が一本化でき、トラブル時の責任範囲も明確です。
ライフサイクル全体で見れば、メンテナンス負担の少なさ・コスト安定性ともに、同時施工のほうが圧倒的に優位です。
東京都で利用できる補助金制度(太陽光・蓄電池・断熱)

東京都では、住宅の省エネ化・脱炭素化を目的として、太陽光発電や蓄電池の導入、省エネリフォームに対する補助制度を充実させています。
リフォームを機に太陽光を導入する場合、国・都・区の3段階で支援を受けられるケースもあり、費用負担の軽減効果が非常に大きいのが特徴です。
ここでは、2025年度(令和7年度)に利用できる主な補助制度を紹介します。
①家庭における太陽光発電導入促進事業
既存住宅を対象とした制度で、太陽光パネルを後付け設置する場合、1kWあたり最大10〜15万円の補助が受けられます。
新築よりもリフォームの方が高い助成単価に設定されており、リフォームでの導入を強力に後押しする内容です。
| 対象住宅 | 助成単価 | 上限額 | 備考 |
| 新築住宅 | 3.6kW以下:12万円/kW3.6kW超:10万円/kW(50kW未満) | 3.6kW以下:上限36万円。3.6kW超:助成対象経費の合計金額が上限 | 建設中または新築直後の住宅 |
| 既存住宅(リフォーム) | 3.75kW以下:15万円/kW3.75kW超:12万円/kW(50kW未満) | 3.75kW以下:上限45万円。3.75kW超:助成対象経費の合計金額が上限 | 既存住宅への後付け設置を支援 |
■上乗せ助成(該当条件あり)
| 区分 | 助成内容 | 金額(上限) | 備考 |
| 架台設置経費(陸屋根のみ) | 材料費・工事費の合計 | 材料費・工事費の合計金額を上限新築集合住宅:20万円/kW既存戸建:10万円/kW既存集合住宅:20万円/kW | 屋上に設置する場合 |
| 防水工事経費(陸屋根のみ) | 材料費・工事費の合計 | 防水工事の材料費・工事費の合計金額を上限既存戸建:18万円/kW既存集合住宅:18万円/kW | 防水改修を伴う設置 |
| 優れた機能性を有する太陽光発電システム(建材一体型など) | 指定工法・型式 | 8万円/kW(該当型式・工法のみ) | パワーコンディショナ対応必須 |
| リフォーム瑕疵保険(上乗せ) | 新規加入時 | 1契約あたり7,000円 | 太陽光設置に伴う瑕疵保険が対象 |
ポイント:
太陽光を後付けする「既存住宅」は、新築よりも補助単価が高く設定されています。
防水工事や陸屋根架台などを伴う場合は、上乗せ補助を活用することで数十万円単位での補助も可能です。
参考(外部リンク):東京都環境局|家庭における太陽光発電導入促進事業
②家庭における蓄電池導入促進事業
太陽光と組み合わせて導入することで、停電時の非常用電源や電力の自家消費率向上につながる蓄電池。
東京都ではこの導入を支援するため、最大12万円/kWh(新設)の高額補助を実施しています。
| 対象区分 | 助成単価・上限 | 概要・条件 |
| 蓄電池パッケージ(新設) | 12万円/kWh(助成対象経費が上限) | 太陽光を設置済または同時設置の住宅が対象。再エネ電力メニュー契約者も可。 |
| 蓄電池ユニット増設 | 8万円/kWh(助成対象経費が上限) | 既存の蓄電池にユニットを追加する場合も対象。 |
| デマンドレスポンス(DR)実証参加加算 | 上記①②に+10万円 | DR実証に参加する場合に加算。 |
| エネルギーマネジメント機器・IoT関連機器 | 助成対象経費の1/2(上限10万円/戸) | DR実証への参加が必須。 |
| リフォーム瑕疵保険等 | 7000円/契約(上限あり) | 蓄電池設置に伴う瑕疵保険加入が対象。 |
ポイント:
蓄電池は高額設備のため補助額も大きく、太陽光と同時申請で総額100万円以上の補助が可能なケースも。
DR実証への参加や瑕疵保険加入で、さらに上乗せが受けられます。
参考(外部リンク):東京都環境局|家庭における蓄電池導入促進事業
③区ごとの上乗せ補助(例)
東京都の制度に加え、区単位でも独自の上乗せ補助を実施しています。
【区の補助金制度一覧】
申請時期や金額は年度によって変動するため、最新情報を必ず確認しましょう。
| 区名 | 制度名 | 対象 | 補助額(上限) |
| 足立区 | ・太陽光発電システム設置費補助金・蓄電池設置費補助金・省エネリフォーム補助金 | ・自家消費型太陽光・蓄電池・遮熱塗装(外壁等) | ・太陽光:区内事業者は28.8万円区外事業者は24万円 ・蓄電池:5万円・遮熱塗装:5万円 |
| 葛飾区 | かつしかエコ助成金 | ・太陽光・蓄電池・遮熱・断熱塗装(屋根・外壁)その他窓改修など | ・太陽光発電システム:40万円・蓄電池:20万円・高反射率塗装:5〜10万円 |
| 荒川区 | 新エコ助成事業 | ・太陽光発電システム・蓄電池 | ・太陽光発電システム:25〜30万円・蓄電池:10〜15万円 |
| 豊島区 | 豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅用) | ・住宅用太陽光発電システム・蓄電システム など | ・太陽光発電システム:8万円・蓄電池:5万円 |
| 杉並区 | 再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成金 | ・太陽光発電システム・定置型リチウムイオン蓄電池 | ・太陽光発電システム:12万円・定置用リチウムイオン蓄電池:5万円 |
| 中野区 | 省エネルギー設備等の設置補助事業 ※前期の募集は終了。後期の受付は令和7年11月10日~令和8年2月28日 | ・太陽光発電システム・蓄電システム | ・太陽光発電システム:15万円・蓄電システム:10万円 |
| 品川区 | しながわゼロカーボンアクション助成 | ・太陽光発電システム・蓄電池システム | ・太陽光発電システム:20万円・蓄電池システム:30万円 |
| 江東区 | (個人住宅用・集合住宅用)地球温暖化防止設備導入助成 | ・太陽光発電システム・蓄電池・高反射率塗装(屋根) | ・太陽光発電システム:20万円・蓄電池:10万円・高反射率塗装:20万円 |
| 墨田区 | 地球温暖化防止設備導入助成制度 | ・太陽光発電システム・家庭用蓄電システム・遮熱塗装(屋根・外壁) | ・太陽光発電システム:20万円・家庭用蓄電システム:5万円・遮熱塗装:15万円 |
| 台東区 | 住宅向けエコ助成制度 ※第1期分は受付終了、次回第2期は10月17日から受付開始予定 | ・太陽光発電システム・家庭用蓄電システム・高反射率塗装(屋根) | ・太陽光発電システム:20万円※・家庭用蓄電システム:10万円・高反射率塗装:15万円 |
| 文京区 | 新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成 | ・家庭用太陽光発電システム(パワーコンディショナの更新を含む)・家庭用蓄電システム・高日射反射率塗料(屋根) | ・太陽光発電システム:70万円・パワーコンディショナ:10万円・家庭用蓄電システム:20万円・高日射反射率塗料:40万円 |
| 新宿区 | 省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度 | ・太陽光発電システム・高反射率塗装(屋根又は屋上)・蓄電池システム など | ・太陽光発電システム:30万円・高反射率塗装(屋根又は屋上):20万円・断熱窓:10万円 |
| 港区 | 地球温暖化対策助成制度 | ・太陽光発電システム・蓄電システム・高反射率塗料等(屋根) | ・太陽光発電システム:40万円・蓄電システム:20万円・高反射率塗料等:30万円 |
| 中央区 | 住宅・共同住宅用自然エネルギー・省エネルギー機器 | ・太陽光発電システム・蓄電システム・高反射率塗料等(屋上・屋根用高反射率塗料、窓用日射調整フィルム・コーティング材) | ・太陽光発電システム:35万円★・蓄電システム:10万円・高反射率塗料等:10万円★ |
※2025年10月時点での情報です。ご覧になった時点で申請が締め切られている場合もあるため、必ず公式サイトにて最新情報をご確認ください。
| 区の助成は募集期間・予算枠があり、先着締切の年度もあります。見積段階で最新情報の確認が必須です。 ファミリー工房では、補助制度の申請可否を踏まえた見積りのご提案も可能です。 |
よくある質問(Q&A)

屋根リフォームと太陽光パネルを同時に行う際、「順番はどちらが先?」「築年数が古い家でも大丈夫?」「補助金は併用できる?」など、多くの方が同じような不安を抱えています。
ここでは、実際に寄せられる代表的な質問とその回答をまとめました。
Q1.屋根リフォームと太陽光パネル、どちらを先に行えばいいですか?
A.必ず屋根リフォームを先に行うのが基本です。
屋根の補修や塗装を行った後に太陽光を設置することで、防水性能を確保し、金具の取り付けも安全に行えます。
先に太陽光を設置してしまうと、屋根工事の際に一度パネルを取り外す必要があり、再設置費用(10〜30万円前後)が発生することもあります。
Q2.築20年以上の家でも太陽光パネルを設置できますか?
A.屋根の強度や防水層の状態に問題がなければ設置可能です。
ただし、瓦やスレートが劣化している場合は、同時に葺き替えや塗装を行うのが安全です。
特に築20年以上経過した住宅では、屋根下地(野地板)やルーフィング(防水シート)の劣化確認が重要になります。
リフォーム会社による現地調査で、構造・勾配・方位などを確認してもらいましょう。
また、和瓦など重量のある屋根の場合は、太陽光パネルの荷重を考慮して葺き替えを検討するのも有効です。
たとえば和瓦を金属屋根に変えると重さが約1/10になり、地震時の倒壊リスクを大幅に軽減できます。
| ちなみに東京都足立区では「住宅改良助成制度」により、屋根の葺き替え工事(屋根の軽量化)に対して1㎡あたり3,000円(上限30万円)の補助が受けられます。 補助金を活用すれば、耐震性と省エネ性を両立したリフォームがより実現しやすくなります。 参考リンク:住宅改良助成制度|足立区公式サイト |
Q3.雨漏りのリスクはありませんか?
A.適切な施工と防水処理を行えば問題ありません。
太陽光パネルの金具は屋根材に穴を開けて固定するため、防水処理の精度が重要です。
信頼できる施工店であれば、防水パッキン+シーリング+金具カバーなど複数の防水対策を組み合わせて施工します。
加えて定期点検を実施することで、長期的な雨漏りリスクを防げます。
Q4.東京都や区の補助金は併用できますか?
A.条件を満たせば「国+都+区」の併用が可能です。
たとえば、以下のような形で申請できます。
- 東京都の「家庭における太陽光発電導入促進事業」
- 足立区や葛飾区などの区独自助成
- 国の「先進的窓リノベ」「給湯省エネ」などとの組み合わせ
ただし、同一箇所の工事に対し、同じ財源の補助金を重複申請することは不可です。
ファミリー工房では申請可否を確認したうえで、最適な組み合わせを提案しています。
Q5.太陽光パネルのメンテナンスはどのくらい必要ですか?
A.年1回の点検と10年ごとのパワーコンディショナ交換が目安です。
パネル自体はほぼメンテナンスフリーですが、発電量の低下や固定金具の緩みを早期発見するために定期点検をおすすめします。
また、パワーコンディショナ(電力変換装置)は消耗品のため、10〜15年程度で交換が必要です。
Q6.雪や台風でパネルが壊れる心配はありますか?
A.設計段階で風荷重・積雪荷重を計算していれば心配ありません。
東京都内では多雪地域ほどの雪害リスクは少ないものの、強風対策として金具の固定強度・施工位置・屋根勾配の確認が重要です。
JIS規格に準拠した架台や耐風設計を採用している施工業者を選ぶと安心です。
Q7.太陽光と屋根を別々の業者に頼むのは避けたほうがいい?
A.基本的には一括依頼をおすすめします。
別業者に依頼すると、工事工程の連携が取りづらく、雨漏りなどのトラブル時に「どちらの施工が原因か」判断しにくくなるリスクがあります。
屋根・太陽光のどちらも対応できる業者なら、保証・メンテナンス・補助金申請を一元管理できて安心です。
まとめ

屋根リフォームと太陽光パネルの設置を同時に行えば、足場費用の削減・工期の短縮・メンテナンス負担の軽減といった大きなメリットが得られます。
さらに、東京都では
- 「家庭における太陽光発電導入促進事業」
- 「家庭における蓄電池導入促進事業」
- 各区の上乗せ補助制度
などが充実しており、条件を満たせば総額100万円以上の補助金を受けられるケースもあります。
施工を検討する際は、次の3点を意識すると失敗を防げます。
- 屋根と太陽光の耐用年数を合わせて施工する
- 保証・アフターサポートを一元管理できる業者を選ぶ
- 補助金申請やスケジュール調整を代行してもらう
屋根のメンテナンス周期(約15〜20年)は、太陽光設置の絶好のタイミングです。
同時施工により、初期費用だけでなく将来的なリフォームコストも大きく抑えられます。
ファミリー工房では、屋根リフォーム・太陽光発電パネル設置のすべてを一括対応。
補助金の申請から工事完了後の点検まで、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。
「屋根のリフォーム時期に合わせて太陽光も導入したい」
「補助金を活用して省エネリフォームを進めたい」
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
| ファミリー工房では、太陽光パネルの設置はもちろん、リフォームの施工、補助金の申請までをワンストップで承ります。 「補助金を活用したいけれど申請が難しそう」「同時施工の流れを具体的に知りたい」とお考えの方も安心。 施主様は面倒なお手続きなく、快適な住まいを手に入れられます。 無料で現地調査・お見積もりを承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください! >>無料お見積もり・ご相談はこちら|ファミリー工房 |

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