サイディング張り替え費用はいくら?塗装・重ね張りとの違いと判断基準を徹底解説!
外壁の色あせやヒビ、反りが目立ってくると「そろそろサイディングのメンテナンスが必要かな?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ、サイディングの外壁は状態によって選ぶべき工事が変わります。塗装で十分な場合もあれば、重ね張りや張り替えを検討したほうがいいケースもあります。
実際に多いのが、次のような悩みです。
・塗装ではもう対応できないと言われた
・張り替えと重ね張りの違いがよくわからない
・費用や工事規模がどの程度になるのか不安
・本当に今、張り替えが必要なのか判断できない
サイディングの張り替えは、見た目を新しくするためだけの工事ではありません。外壁内部の劣化状況や、今後どれくらい住み続けるかによって、判断基準は大きく変わります。
この記事では、サイディング張り替えが必要になる代表的な症状、他の工法との違い、費用や注意点を整理しながら、ご自宅に合った外壁リフォームを判断するための考え方を解説します。
ぜひ、リフォームの参考にして下さい。
目次
サイディング張り替えとは?
サイディングって何?
馴染みがない言葉かもしれませんが、サイディングとは建物の外観を仕上げる材料です。
窯業系サイディングは、主原料としてセメント質原料および繊維質原料(パルプ・木繊維)を成型し、養生・硬化させ塗装した外壁材で、高温高圧の「窯」で硬化させることから「窯業(ようぎょう)系サイディング」と呼ばれています。
サイディングが主流となるまでは、モルタル仕上げ(現場でセメントと砂を混ぜて水でねったものを、塗装して仕上げる)が主流でした。
ですが、モルタルは、ひび割れなどの問題があったり、天候に左右されることにより工期が長引くことが多いなどの問題点がありました。
そこで注目されたのがサイディングです。
サイディング張り替えとは?
サイディング張り替えとは、家の外壁であるサイディングを必要な時期になって張り替えるリフォームのことです。
サイディング張り替えの流れは以下のとおりです。
■サイディング張り替え工事の流れ
| 1. 足場の設置と養生 2. 現在のサイディングを剥がす 3. 内部の劣化症状の確認 4. 内部に劣化箇所が見つかれば、下地や断熱材、防水シートなどを補強する 5. 新たなデザインのサイディングを張り、隙間をシーリング材で充填する 6. 施工後に点検を行う 7. 問題なければ足場の解体 |
引用:サイディングの張り替えは必要?費用からタイミングまで徹底解説 | おしえて外壁塗装 (rentry.jp)
引用:サイディングの張り替えは必要?費用からタイミングまで徹底解説 | おしえて外壁塗装 (rentry.jp)
サイディング張り替え費用・相場は?
サイディング張り替えを検討する際、最も気になるのが費用面でしょう。
一般的な30坪前後の戸建住宅では、サイディング張り替えの費用相場はおおよそ180万円〜290万円程度とされています。
金額に幅があるのは、使用するサイディング材の種類やグレード、施工内容、そして依頼する業者によって条件が大きく異なるためです。
同じ住宅規模であっても、外壁の面積や形状、下地の状態によっても費用は前後します。
サイディングの種類による材料費の目安
張り替え費用の中で大きな割合を占めるのが、サイディング材そのものの価格です。
代表的な外壁材の目安は以下のとおりです。
| 外壁材の種類 | 材料費の目安(㎡あたり) |
|---|---|
| 窯業系サイディング | 約4,000〜5,000円 |
| 金属系サイディング | 約6,000〜9,000円 |
| タイル | 約3,000〜5,000円 |
※材料費のみの目安であり、施工費・撤去費・足場費用などは別途必要になります。
※価格は参考情報であり、実際の見積もりとは異なる場合があります。
施工費用も含めたサイディング張り替えの相場
サイディング張り替えでは、材料費だけを見て判断するのは危険です。実際の工事費用には、次のような項目が含まれます。
| ・既存サイディングの撤去・処分費 ・下地補修や防水シートの施工費 ・新しいサイディングの施工費 ・足場設置費用 |
特に、既存外壁を剥がしたあとに下地の劣化が見つかるケースでは、追加補修が必要になり、費用が増える場合もあります。
■サイディング張り替え費用の内訳目安(30坪前後)
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| サイディング材料費 | 約40〜80万円 |
| 既存外壁の撤去・処分費 | 約20〜40万円 |
| 下地補修・防水シート施工 | 約15〜40万円 |
| 新規サイディング施工費 | 約40〜70万円 |
| 足場設置・解体費用 | 約15〜25万円 |
| 合計 | 約180〜290万円 |
※上記は窯業系サイディングを想定した一般的な目安です。
※外壁面積や下地の劣化状況によって前後します。
材料費の差よりも、下地補修や防水処理の有無によって総額が変わりやすい点が、張り替え工事の特徴です。
見積もりでは「どこまで施工費に含まれているか」を必ず確認しましょう。
費用を見るときの考え方
サイディング張り替えは初期費用が高く見えやすい工事です。
しかし外壁の耐久性や将来的なメンテナンス回数まで含めて考えると、結果的に合理的な選択になることもあります。
単純な金額だけで判断せず、
「なぜこの金額になるのか?」
「どこまで含まれている見積もりなのか?」
を確認したうえで検討するとよいでしょう。
サイディングの種類
サイディングにはいくつか種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
ここでは代表的なサイディングについて3つご紹介します。施工検討の際のご参考にしてみてください。
【窯業(ようぎょう)系サイディング】
サイディングといえば8割が窯業系サイディングと言われているほど主流です。サイディング張り替え費用は比較的安い料金設定となります。
▼メリット
| ・初期費用が比較的安い ・色柄のバリエーションが多い ・施工が簡単で工期が短い ・機能性が総合的に優れている ・対応業者が多い |
▼デメリット
| ・メンテナンス周期周期が早い(10年に1回程度) ・防水機能がない ・熱を吸収しやすい |
【金属系サイディング】
金属系サイディングの張り替え費用は、窯業系サイディングに比べると少し値段が高くなります。ただし長持ちする性質があるため、長い目でみるとそこまで高額ではありません。
▼メリット
| ・ひび割れや凍害に強い ・重量が軽い ・断熱性がかなり優れている |
▼デメリット
| ・塩害やサビに弱い ・傷がつきやすい ・急激な温度変化や衝撃による変形が多い |
【タイル】
重厚感がある材質なので、家全体が高級感があり、人気があります。
張り替え費用は高くなりますが、見た目もモダンでオシャレなので需要があるのも事実です。
▼メリット
| ・色褪せや汚れに強い ・本物のタイルと遜色のないタイル調サイディングもある ・本物のタイルよりも軽量なので、家に負担がかからない |
▼デメリット
| ・他のサイディングよりも、サイディング張り替え費用が高い ・メンテナンス時に塗り分けを行うのは非常に手間がかかる上に、高い技術をもった職人しかできない |
サイディング張り替えをするタイミングって?
一般的にはサイディング張り替えをするタイミングは25年から30年程度が目安と言われています。
また、25年から30年経過していなくても、サイディングボードがひび割れしていたり、サイディングボードが表面から剥がれ落ちている状態ですと危険信号です。
加えてサイディングボードが反ってきたり、浮き上がってきている場合も危険です。
また、金属サイディングの場合は、雨風にさらされて、錆が発生していくこともありますので、気を付けてみるようにしましょう。
サイディング張り替えと重ね張り・塗装の違い
外壁リフォームを検討する際、サイディングの「張り替え」だけでなく、「重ね張り(カバー工法)」や「塗装」との違いを整理しておくことが重要です。
この3つはそれぞれ目的と役割が異なります。
工法ごとの特徴と違い
| 工法 | 主な目的 | 外壁性能への影響 | 工事規模 |
|---|---|---|---|
| 塗装 | 表面保護・美観回復 | ほぼ変わらない | 小 |
| 重ね張り | 断熱・防音の底上げ | 一定の改善あり | 中 |
| 張り替え | 性能の根本的な刷新 | 大きく改善 | 大 |
塗装は外壁材そのものを交換せず、劣化を抑えるための工事です。重ね張りは既存外壁の上に新しい外壁材を施工するため、断熱性や防音性が多少向上します。
一方、張り替えは既存外壁を撤去するため、下地から含めて外壁性能を見直せます。
費用と目的の考え方
費用だけを見ると塗装が最も手軽ですが、外壁内部の劣化や防水性能の低下には対応できません。重ね張りは費用と性能のバランスが取りやすい工法ですが、既存外壁の状態によっては選択できない場合もあります。
張り替えは初期費用が高くなりやすいものの、将来的な修繕リスクを減らしやすい工法です。
どれを選ぶかは、「今の外壁に何を求めるか」で判断する必要があります。
サイディング張り替えが向いているケース/向かないケース
張り替えは万能な工法ではありません。住宅の状態や目的によって、向き不向きがはっきり分かれます。
張り替えが向いているケース
・外壁材や下地の劣化が進んでいる
・雨漏りや防水層の不安がある
・築年数が経過し、今後のメンテナンス回数を減らしたい
・外壁の断熱性能や耐久性を根本から見直したい
このような場合、表面だけを整える工事では不十分になりやすく、張り替えによる全面的な更新が合理的です。
張り替えが向かないケース
・外壁の劣化が軽度で構造的な問題がない
・費用をできるだけ抑えたい
・短期間での見た目改善が目的
・重ね張りが可能な状態で断熱性を少し高めたい
この場合、塗装や重ね張りの方が、費用対効果の面で納得しやすくなります。
判断のポイント
張り替えを選ぶかどうかは、「今の状態」と「この先どれくらい住むか」を軸に考えると整理しやすくなります。
今後も長く住み続ける前提であれば、初期費用がかかっても張り替えが有効になるケースは少なくありません。
サイディング張り替えで後悔しやすいポイント
サイディング張り替えは工事規模が大きいため、「やってから気づく後悔」が出やすいリフォームです。特に多いのは、判断軸が整理されていないまま進めてしまうケースです。
よくある後悔パターン
・費用だけで業者を選び、工事内容を把握していなかった
・外壁材の種類や性能差を理解しないまま決めてしまった
・下地や防水の状態確認をせずに契約した
・張り替え以外の選択肢と比較しなかった
張り替えは「外壁を新しくする工事」ですが、実際には外壁の内側まで含めた性能更新になります。
表面だけを見て判断すると、期待と結果にズレが出やすくなるため注意しましょう。
特に注意したいポイント
張り替え工事では、外壁材そのものよりも下地処理・防水処理の内容が仕上がりと耐久性を左右します。ここが見積書で曖昧な場合、完成後にトラブルにつながることがあります。
見積もり比較で差が出やすいチェックポイント
同じ「サイディング張り替え」でも、見積もり金額に大きな差が出ることは珍しくありません。
金額だけを比較すると、判断を誤りやすくなります。
見積もりで必ず確認したい項目
・既存外壁の撤去・処分費が含まれているか
・下地補修や防水シート交換が含まれているか
・使用するサイディングの種類・グレード
・付帯部(軒天・破風・雨樋など)の扱い
・保証内容とアフター対応の範囲
特に、下地補修や防水処理が「一式」表記のみの場合は注意が必要です。
内容が分からないまま契約すると、追加費用が発生しやすくなります。
安さだけで選ばないための考え方
見積もりは「いくら安いか」ではなく、どこまで工事範囲に含まれているかで比較することが重要です。
初期費用が高く見えても、内容が明確な見積もりの方が、結果的に安心できるケースは少なくありません。
サイディング張り替え業者を選ぶコツは?
サイディング張り替えをする際に、一体どこの業者にしたらいいのか悩みますよね。
サイディング張り替え費用の比較は必ずした方が良いので、2社以上は必ず資料請求して、比較してみることをお勧めします。
また、ホームセンターにサイディング張り替えのポスターが張られているのをよく見かけますが、気を付けましょう。
ホームセンターに頼んでしまうと、仲介手数料が発生しますので高額になります。
サイディング張り替え費用の節約のためにも、直接リフォーム会社とやり取りすることをお勧めします。
また、下請け会社に工事を依頼する業者もありますが、自社施工することができる業者が良いでしょう。
打ち合わせなどもスムーズですし、仲介料がかからないのでお得です。
サイディング張り替えが必要かどうかの判断基準Q&A
Q1. どんな状態だとサイディングの張り替えが必要ですか?
張り替えを検討すべきかどうかは、見た目の劣化だけで判断できません。次のような症状が複数当てはまる場合、塗装や重ね張りでは対応しきれないケースがあります。
・サイディング材が反っている、浮いている
・表面だけでなく、内部まで傷みが進んでいる
・目地(コーキング)が切れ、下地が露出している
・雨漏りや内部結露の兆候がある
・築20年以上で一度も外壁を更新していない
これらは外壁材そのものの性能が低下しているサインです。この状態では、表面をきれいにしても根本的な改善につながりにくくなります。
Q2. 塗装や重ね張りではダメなのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。外壁の状態によって、適した工事は異なります。
以下は、代表的な工法ごとの判断目安です。
| 外壁の状態 | 向いている工事 | 理由 |
|---|---|---|
| 表面の色あせ・軽微なひび | 塗装 | 下地が健全で、保護目的が中心 |
| 下地は比較的良好だが見た目を刷新したい | 重ね張り | 既存外壁を活かしつつ断熱性も補える |
| 反り・浮き・内部劣化が進行 | 張り替え | 外壁材そのものの交換が必要 |
張り替えは最後の手段とも言えますが、状態次第では最も合理的な選択になる場合もあります。
Q3. 「まだ住める家」でも張り替えを選ぶケースはありますか?
あります。特に次のような考え方の場合、張り替えが選ばれることがあります。
・今後20年以上住み続ける予定
・断熱性や耐久性も含めて性能を底上げしたい
・将来的なメンテナンス回数を減らしたい
張り替えは初期費用がかかる分、将来の修繕リスクを抑えやすい工事でもあります。
真の意味でコストを抑えたいならば、短期視点だけでなく、住まい全体のライフプランと合わせて考えることが重要です。
サイディング張り替え前チェックリスト(保存版)
張り替え工事を決める前に、最低限ここは確認しておきたいポイントをまとめました。
見積もり前・契約前の自己チェックとして使ってください。
| チェック項目 | Yes | No |
|---|---|---|
| 表面の劣化だけでなく、下地や防水層の状態も確認した | □ | □ |
| 張り替え以外(重ね張り・塗装)との比較説明を受けた | □ | □ |
| 張り替えが必要な理由を具体的に説明してもらった | □ | □ |
| 既存サイディングの撤去・処分費が見積もりに含まれている | □ | □ |
| 下地補修・防水処理の内容が見積書に明記されている | □ | □ |
| 「一式」表記だけでなく、工事項目ごとに説明がある | □ | □ |
| 追加費用が発生する可能性と条件を事前に聞いている | □ | □ |
| サイディングの種類ごとの耐久性・特徴を理解している | □ | □ |
| 将来のメンテナンス頻度・費用も踏まえて材料を選んでいる | □ | □ |
| 今後10〜20年の住み方を考えたうえで工事内容を判断している | □ | □ |
チェック結果の考え方
- Noが多い場合
→ 張り替えを急ぐ段階ではありません。
説明不足のまま契約すると後悔しやすくなります。
- Yesが揃っている場合
→ 張り替えがおすすめ。
あとは金額・提案内容の比較に進んでOKです。
ひとこと補足
サイディング張り替えは、「劣化しているから」ではなく「今の状態に対して最適な工事かどうか」で判断することが重要です。
このチェックリストを基準に、説明に納得できるかを確認してから進めましょう。
まとめ
本記事では、サイディング張り替え費用や張り替えの判断基準についてご紹介しました。
長く住むためには、きちんとしたメンテナンスが必須です。必要な時期にサイディング張り替えをすることで、安全に住み続けられるだけでなく、住み心地のいい住まいづくりにつながります。
そのためには、サイディング張り替え経験が豊富なプロにリフォームを頼むことも大切です。
ファミリー工房では、サイディングの張り替え・塗り直しなど、外壁のリフォームのご相談を承っております。
外壁リフォームでご不安なこと、判断に迷うことなどありましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

- 監修者
- 近岡 正平
Manager
【保有資格】
一級建築士
二級建築士
福祉用具専門相談員
監理技術者
既存住宅状況調査技術者
建築物石綿含有建材調査者

〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
JR線・東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」下車 徒歩7分
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※夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウィークを除く







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