屋根葺き替えと屋根塗装の違いは?耐久性・費用・選び方をわかりやすく解説

屋根の色あせや雨漏りが気になってきたら、早めのメンテナンスが大切です。
その際「塗装」「カバー工法」「葺き替え」のどれを選ぶべきか、迷う方も多いでしょう。
この記事では、3つの工法の違いを費用・耐用年数・メンテナンス性の観点から徹底比較し、ご自宅の状態に合わせた最適な選び方を解説します。
3分セルフ診断表や10年総額比較も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
屋根塗装・カバー工法・葺き替えの基本をおさらい

屋根リフォームには「塗装」「カバー工法」「葺き替え」という3つの方法があります。
どれもも見た目を整える工事に見えますが、実際は目的も工法もまったく異なるものです。
まずは、それぞれの基本的な特徴を整理しておきましょう。
屋根塗装とは?(表面を保護するメンテナンス)
屋根塗装は、既存の屋根をそのまま残し、表面に塗料を塗り直して防水性や耐候性を回復させる工法です。
屋根材自体が健全であれば、塗装によって劣化を防ぎ、寿命を延ばせます。
対象となるのは、スレート屋根や金属屋根など。セメント瓦、モニエル瓦など防水性のない瓦も定期的な塗装が必要になります。
日本瓦のように塗装が定着しにくい素材には不向きです。
塗装の主な目的は以下の通りです。
| ・防水性・耐候性の維持・色あせやチョーキング(白い粉)の補修・遮熱塗料による省エネ効果の向上・美観の回復 |
費用を抑えつつ外観をリフレッシュしたい場合に最も選ばれている方法で、築10〜15年程度の軽度な劣化に対して有効です。
屋根カバー工法(重ね葺き)とは?
屋根カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい軽量金属屋根を重ねて施工する方法です。
古い屋根を撤去しないため、廃材処分費が抑えられ、工期も短いのが特徴です。
| ・工期:7〜10日ほど・費用:120〜200万円前後(30坪住宅の場合)・対応屋根:スレート屋根、アスファルトシングルなど・メリット:遮音性・断熱性・防水性が向上・デメリット:屋根がやや重くなるため、構造確認が必要 |
特にスレート屋根(コロニアル)の住宅では、カバー工法がもっとも採用されているリフォーム手法です。
塗装では防げない下地の劣化を補いながら、葺き替えよりもコストを抑えて性能を回復できます。
屋根葺き替えとは?(下地から一新する全面リフォーム)
屋根葺き替えは既存の屋根材をすべて撤去し、下地・防水シートも含めて新しい屋根構造にまるごと交換する工法です。
老朽化や雨漏りが進行している場合に行われ、屋根の「構造そのもの」を再生できます。
主な特徴は以下の通りです。
| ・劣化した屋根材・下地をすべて撤去 ・防水シートや野地板を新しく施工 ・新しい屋根材(スレート・金属・瓦など)に交換 ・構造的な耐久性と防水性能を回復 |
費用は塗装よりも高額になりますが、30年以上の長期耐用が期待でき、見た目・性能の両面で新築同様に仕上がります。
屋根材の種類によって仕上がりや性能も変わるため、詳しくは以下の記事も併せてご覧ください。
【関連記事】
屋根材の選び方(スレート・金属・瓦)と太陽光の相性は?葺き替え前に知っておきたい比較ガイド
それぞれの注意点と選ぶときのポイント
どの工法にも長所・短所があり、劣化状況や屋根材の種類によって最適解が異なります。
以下の表で注意点と判断のポイントを整理しましょう。
| 工法 | 注意点 | チェックポイント |
| 屋根塗装 | ・下地が劣化している場合、防水効果が保てない・再塗装が定期的に必要 | ひび割れ・反り・腐食がないかを点検し、健全な下地であることを確認 |
| カバー工法 | ・屋根がやや重くなる・瓦屋根など一部の屋根材には施工不可 | 築25年以上や雨漏り履歴がある場合は構造強度を確認 |
| 葺き替え | ・費用と工期が最もかかる・廃材処分費も発生 | 断熱材・下地補修・防水シートまで含めた見積もりを取るのが安心 |
屋根の状態を正確に判断するには、屋根の上まで上がって点検する専門業者による調査が欠かせません。
見た目がきれいでも内部が腐食していることがあるため、安易な判断は避けましょう。
比較でわかる!屋根塗装・カバー工法・葺き替えの違い

屋根塗装・カバー工法・葺き替えはそれぞれ目的や費用、耐久性が異なるため、住宅の状態や予算に合わせて選ぶことが大切です。
以下の表では、それぞれの特徴を一覧で比較しています。
費用・耐用年数・工期・目的の比較表
| 項目 | 屋根塗装 | 屋根カバー工法(重ね葺き) | 屋根葺き替え |
| 概要 | 既存屋根に塗料を塗り直し、防水性と美観を回復 | 既存屋根の上に新しい金属屋根を重ねる工法 | 既存屋根を撤去し、新しい屋根材と下地を施工 |
| 費用目安 | 約60〜100万円 | 約120〜200万円 | 約150〜300万円 |
| 耐用年数 | 約8〜15年 | 約20〜30年 | 約30〜40年 |
| 工期 | 約5〜7日 | 約7〜10日 | 約10〜14日 |
| 主な目的 | 美観の維持・防水性の回復 | 下地保護・断熱・防音性能の向上 | 屋根構造の再生・長期耐久化 |
| 向いているケース | 表面の色あせ・軽度の劣化 | 下地が軽度に劣化・雨漏りが懸念される | 葺き土・下地腐食・雨漏りが進行している |
※費用目安は一般的な価格であり、施工業者等によっても異なります
耐久性・費用・目的で選び方が変わる
屋根塗装は、比較的軽微な劣化や美観回復を目的としたメンテナンス。短期間で済む反面、内部劣化がある場合は効果が限定的です。
屋根カバー工法(重ね葺き)は、既存屋根を撤去せず新しい金属屋根で覆うため、断熱・遮音性が向上。葺き替えよりもコストを抑えつつ耐久性を高められます。
屋根葺き替えは、費用はかかりますが屋根構造から刷新できる最も確実な方法。築25年以上や雨漏りのある住宅に適しています。
屋根リフォームの選び方は、「どこまで劣化しているか」「どれくらい長く安心して住みたいか」で大きく変わります。
塗装・カバー工法・葺き替えにはそれぞれ明確な目的があるため、まずは自宅の状況に合わせて判断することが重要です。
| 状況・目的 | 最適な工法 | 特徴・ポイント |
| 軽度の劣化(色あせ・軽い汚れ・小さなヒビ) | 屋根塗装 | 費用を抑えて防水性と美観を回復。短期間で工事が完了する。 |
| 中度の劣化(塗膜剥がれ・軽い雨漏り・下地の弱り) | 屋根カバー工法(重ね葺き) | 既存屋根の上に軽量金属屋根を重ねる工法。断熱・防音性能が向上し、葺き替えより費用を抑えられる。 |
| 重度の劣化・築25年以上(雨漏り・腐食・構造劣化) | 屋根葺き替え | 既存屋根を撤去し、防水シート・下地から全面改修。長期的な安心と耐久性を重視する方向け。 |
<補足解説>
- 屋根塗装は、費用を抑えたい・見た目をきれいに保ちたい人におすすめ。
ただし、下地に劣化がある場合は効果が長持ちしません。 - カバー工法は、雨漏りが出る前の中間的な状態に最適。
塗装より強く、葺き替えよりも手軽に耐久性を延ばせます。 - 葺き替えは、構造からやり直したい場合に最も確実。
長期的に住み続ける予定がある住宅では、将来的な修繕コストを抑えられます。
見た目よりも「下地の状態」が重要
屋根は表面だけで判断すると失敗しやすい部分です。
一見きれいでも、下地や防水シートが劣化しているケースでは、塗装やカバー工法でリフォームをしてもすぐに再発するおそれがあります。
屋根の踏み込み検査やドローン調査で下地の湿気・腐食・雨漏り跡を確認することで、
「塗装で十分か」「葺き替えが必要か」を正確に見極められます。
どちらが向いている?3分セルフ診断フローチャート
屋根の状態は、見た目だけでは判断がつきにくいものです。
ここでは、質問に「はい」「いいえ」で答えるだけで、ご自宅に合う屋根リフォーム方法がわかるセルフ診断を用意しました。
3分セルフ診断フローチャート

【スタート】
屋根の色あせ・汚れが気になる
↓ はい
チョーキング(白い粉)が手につく? → はい → [ Aへ ]
↓
雨漏りや天井のシミがある? → はい → [ Cへ ]
↓
屋根を踏むと“フカフカ”する感覚がある? → はい → [ Cへ ]
↓
サビ・ひび割れ・剥がれがある? → はい → [ Bへ ]
↓
→ いいえ → [ Aへ ]
【A】外観劣化のみ → 屋根塗装で対応可能
【B】表面+一部下地劣化 → 葺き替えより「重ね葺き(カバー工法)」も検討
【C】雨漏り・下地劣化あり → 屋根葺き替えで根本から改修
診断結果ごとのおすすめ工法
| 診断結果 | おすすめ工法 | 特徴 |
| A:外観の劣化が中心 | 屋根塗装 | 費用を抑えて防水・美観を回復できる。軽度劣化に最適。 |
| B:部分的な損傷やサビあり | カバー工法(重ね葺き) | 既存屋根を残し、新しい屋根材を重ねて施工。断熱性も向上。 |
| C:下地の腐食・雨漏りあり | 屋根葺き替え | 屋根材と下地をすべて新しく交換。長期耐久を重視する場合に最適。 |
診断の目安と判断ポイント
- 築10〜15年未満:まずは「塗装」の検討から
- 築15〜25年程度:劣化が進んでいれば「カバー工法」が有効
- 築25年以上:下地劣化の可能性が高く「葺き替え」が安心
屋根は下地が見えないため、劣化を放置すると雨漏りや断熱性能低下などの二次被害につながります。
セルフ診断で少しでも不安があれば、専門業者による屋根点検を受けるのが確実です。
■補足:無料点検でできること
| ・屋根材・下地・防水シートの状態確認 ・劣化状況に応じた最適工法の提案(塗装/カバー工法/葺き替え) ・補助金対象可否のチェック |
費用・耐用年数・メンテナンスで比較する判断基準

屋根リフォームでは、工法ごとの「初期費用」だけでなく、耐用年数や将来的なメンテナンスコストを考慮することが大切です。
ここでは、30坪住宅を想定した費用と耐用年数の目安を比較し、10年ごとの総額イメージを整理しました。
屋根塗装・カバー工法・葺き替えの比較表
| 項目 | 屋根塗装 | 屋根カバー工法(重ね葺き) | 屋根葺き替え |
| 概要 | 既存の屋根に塗料を再塗装し、防水性・美観を回復 | 既存屋根の上に新しい金属屋根を重ねて施工 | 既存屋根を撤去し、新しい屋根材と防水層を施工 |
| 費用目安 | 約60〜100万円 | 約120〜200万円 | 約150〜300万円 |
| 耐用年数 | 約8〜15年 | 約20〜30年 | 約30〜40年 |
| 工期 | 約5〜7日 | 約7〜10日 | 約10〜14日 |
| メリット | ・費用が安い・短期間で施工可能・外観をリフレッシュ | ・廃材が少なくエコ・断熱・遮音効果アップ・葺き替えより低コスト | ・下地から一新できる・最も長寿命・雨漏りリスクを根本解消 |
| デメリット | ・下地劣化は補修できない・再塗装が必要 | ・屋根が少し重くなる・施工できない屋根材もある | ・費用が高い・工期が長い・廃材処分費がかかる |
| 向いている住宅 | 表面劣化のみのスレート屋根 | 下地が軽度に劣化したスレート・金属屋根 | 雨漏り・腐食が進行した屋根や築25年以上の住宅 |
10年ごとの総額シミュレーション(30年想定)
| 工法 | 初期費用 | 10年後再施工 | 20年後再施工 | 30年間総額目安 |
| 屋根塗装 | 約100万円 | 約100万円 | 約100万円 | 約300万円 |
| カバー工法 | 約160万円 | ― | ― | 約160万円 |
| 屋根葺き替え | 約240万円 | ― | ― | 約240万円 |
※再塗装の目安は塗料グレードによって変動します。
判断のポイント
- 短期的な出費を抑えたい→屋根塗装
- 断熱・遮音性を高めたい→カバー工法(重ね葺き)
- 30年以上安心して住みたい→屋根葺き替え
単純な初期費用では塗装が安く見えますが、30年単位で見るとトータルコスト差は縮小します。
一度の施工で長持ちさせたい方や、雨漏り・下地劣化が不安な方は、葺き替えやカバー工法を検討するのがおすすめです。
補助金・助成制度のチェックも忘れずに
国や東京都、区では、断熱性能の向上や遮熱塗料の使用を条件に補助金が出る場合があります。
たとえば「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、遮熱塗料による屋根塗装や断熱材の設置を行なった場合、補助金がもらえる可能性があります。
※制度は年度・条件によって変わるため、実施前に最新の募集要項を必ず確認してください。
| 層 | 制度名 | 対象工事 | 補助の目安・要件 | 備考 |
| 国 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国土交通省) | 屋根・外壁の改修(“劣化対策”を含む性能向上工事)例:耐震性強化のため、屋根を葺き替えて軽量化した場合 など | 上限60〜210万円 | インスペクションで指摘を受けた箇所の改修工事について、屋根の塗装が対象になる場合あり |
| 東京都(都全体) | 既存住宅における省エネ改修促進事業 | 高反射・断熱塗料による屋根改修 | 対象経費の3分の1戸建て上限100万円 | ※遮熱塗料を補助対象経費に含める場合は、以下の要件を満たすこと。①JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上の性能であること②本事業において断熱材の設置を行った部位に遮熱塗装を施工すること |
| 足立区 | 省エネリフォーム補助金 | 屋根・外壁の遮熱塗装 | 工事費の3分の1上限5万円 | 遮熱塗料(反射率50%以上)が条件。葺き替え・カバー工法は対象外 |
| 足立区 | 住宅改良助成制度 | 屋根の軽量化(葺き替え) | 3,000円/㎡ | 35kg/平方メートル以上の既存屋根材から35kg/平方メートル未満の屋根材への変更工事 |
| 葛飾区 | かつしかエコ助成金 | 高反射率塗装(屋根・壁) | 屋根・壁どちらか:5万円屋根+壁:10万円 | 高反射率塗料の基準あり。断熱改修も対象 |
| 墨田区 | 地球温暖化防止設備導入助成制度 | 遮熱塗装・断熱改修 | 工事費の10%(上限15万円) | 遮熱塗装対象。屋根の断熱改修も対象(上限15万円) |
| 江東区 | 地球温暖化防止設備導入助成 | 高反射率塗装(屋根) | 面積(㎡)×1,000円上限20万円 | 屋根限定。塗料反射率基準あり |
| 世田谷区 | エコ住宅補助金※令和7年度分は受付終了 | 屋根遮熱塗装・葺き替え | 一律10万円(対象条件あり) | 数少ない葺き替え対象区。詳細は省エネ性能向上が条件 |
| 新宿区 | 高反射率塗装助成制度 | 屋根・屋上の高反射率塗装 | 面積(㎡)×2,000円上限20万円 | 塗料反射率基準あり |
| 文京区 | 新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成 | 屋根・外壁の高反射率塗装 | 面積(㎡)×2,000円上限40万円 | 反射率50%以上が条件 |
| 港区 | 地球温暖化対策助成制度 | 屋根・屋上の高反射率塗装 | 材料費全額または施工面積(㎡)×2,000円(上限30万円) | 高反射率塗装限定。 |
| 大田区 | 住宅リフォーム助成制度(耐震化対応) | 屋根の軽量化・葺き替え | 工事費の一部助成(20〜30万円、詳細は耐震化項目) | 耐震リフォームの一環として屋根葺き替えが対象になる場合あり。 |
ポイント
- 補助金を使うには「工事着工前の申請」が原則です。補助金の要件にもよりますが、着工後では対象外になるケースが多く見られます。
- 屋根カバー工法や葺き替えが補助対象となるかどうかは、「省エネ改修」「断熱改修」「軽量化」など性能向上の観点が入っているかどうかがカギです。
- 補助金は国・都・区を組み合わせて申請できるケースがありますが、併用条件や控除対象は補助金によって異なります。
余すことなく活用するには、施工業者と申請条件を確認することが重要です。
工事前に施工業者へ確認し、着工前に申請を行いましょう。
失敗を防ぐ!屋根リフォーム前のチェックポイント

屋根リフォームは、工事内容を誤ると「数年で再施工」「補助金が使えなかった」などのトラブルにつながります。
ここでは、施工前に必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
屋根リフォーム前のチェック表
| チェック項目 | 内容 | 対応の目安 |
| 1.屋根の劣化状態 | 表面の色あせだけでなく、下地の劣化や雨漏り跡がないか確認。 | 劣化が進んでいればカバー工法や葺き替えを検討。 |
| 2.築年数とメンテナンス履歴 | 最後に屋根を塗り替えた時期を確認。築20年以上なら下地点検を。 | 経過年数が長い場合は葺き替えを検討。 |
| 3.屋根材の種類 | スレート・金属・瓦など材質により劣化や相性が異なる。 | 屋根材に合った工法を選ぶ。 |
| 4.下地・防水シートの状態 | 下地の腐食や湿気のこもりがあると塗装しても再劣化しやすい。 | 点検で下地交換の要否を確認。 |
| 5.雨漏りや天井のシミ | 屋根表面ではなく下層構造の問題である可能性も。 | 下地が痛んでいる場合は葺き替えが適切なケースが多い。 |
| 6.断熱・遮熱性能 | 夏の暑さ・冬の寒さ対策も考慮。 | カバー工法や葺き替えで断熱材追加が可能。 |
| 7.補助金の対象要件 | 遮熱塗料・断熱改修など条件を満たすか確認。 | 工事前に施工業者または自治体に相談。 |
| 8.信頼できる施工業者の選定 | 見積書の内訳・保証内容・資格の有無を確認。 | 現地調査を丁寧に行う業者を選ぶ。 |
チェックのポイントを押さえて計画的に進める
屋根リフォームを成功させるには、「どの工法を選ぶか」よりも「どんな状態で行うか」が重要です。
表面だけ見て塗装を選ぶと、下地劣化を見落として早期再施工になるケースも少なくありません。
まずは専門業者に現地調査を依頼し、下地・防水・断熱の状態を確認したうえで、最適な工法を提案してもらいましょう。
また、補助金を活用する場合は着工前の申請が原則のため、早めの相談が安心です。
よくある質問(Q&A)

Q1.屋根塗装とカバー工法のどちらを選べばいいか迷っています。
A.表面の劣化が中心で、下地や防水層が健全な場合は屋根塗装で十分対応できます。
ただし、屋根材の反り・割れ・サビが目立つ場合や、すでに複数回塗装をしている場合はカバー工法(重ね葺き)が適しています。
塗装よりも費用はかかりますが、断熱性・防音性が大きく向上します。
Q2.カバー工法と葺き替えはどう違うのですか?
A.カバー工法は既存の屋根を撤去せず、その上に新しい屋根材を重ねる工法です。
葺き替えは既存屋根と下地をすべて撤去して新しく交換するため、費用と工期は長くなるものの、内部構造まで全面改修できるのが特徴です。
下地の劣化が進んでいる場合は、葺き替えが確実です。
Q3.雨漏りがある場合は塗装で直せますか?
A.雨漏りの原因が「屋根材の隙間」や「釘穴の劣化」など表面的な場合は、補修+塗装で対応できることもあります。
しかし、下地や防水シートまで浸水している場合は塗装では解決できません。
この場合は葺き替えまたは部分的な下地交換が必要になります。
Q4.屋根リフォームで使える補助金はありますか?
A.あります。
国の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や、東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、断熱材入りの金属屋根や遮熱塗料を使用する工事が対象です。
区によっても独自の補助制度があるため、工事前に施工業者または自治体に確認しましょう。
Q5.工事期間中は自宅に住めますか?
A.屋根リフォームでは、基本的に自宅に住みながら施工可能です。
ただし、葺き替え工事の際は騒音や振動が数日続くため、在宅ワークや小さなお子様がいる家庭では注意が必要です。
一時的に別室で過ごすなど、事前に生活スケジュールを調整しておくと安心です。
まとめ

屋根の塗装・カバー工法・葺き替えには、それぞれ明確な目的とメリットがあります。
表面の色あせやチョーキングが主な場合は屋根塗装で十分ですが、屋根材や下地の劣化が進んでいる場合はカバー工法や葺き替えが最適です。
また、断熱材入りの金属屋根や遮熱塗料を採用すれば、東京都や国の補助金を活用できるケースもあります。
費用・耐久性・性能のバランスを見極め、長期的に安心できるリフォームを計画しましょう。
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10:00~18:00 / 定休:毎週日・月
※夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウィークを除く






