「地域ぐるみの子育て」を推進! 大田区の子育て支援
【参照情報】
https://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/suuji/yoronchosa/H28kekka-houkoku.files/20attraction.pdf
区民を対象に平成28年度、大田区の魅力や良さを世論調査で調べた結果、「交通の便が良い」「自然が豊か」と環境についての満足度が高い結果が出た大田区。東京湾に面した土地柄から、かつては海苔の養殖が盛んでした。現在では、町工場が並ぶエリアや、比較的緑が多い住宅地があることで知られます。そんな大田区の子育て環境や支援、補助金などについてご紹介していきます。
■大田区の基本情報
【参照情報】
https://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/info/oota_profile.html
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/juukim/2021/jm21010000.htm
東京都の東南部に位置する大田区は、品川区、目黒区、世田谷区、江東区と多摩川を隔てて神奈川県とも隣接します。臨海エリアにある羽田空港は、国際線ターミナルも持つ空の玄関。利用したことがある方もいるかもしれませんね。大田区内の交通は、JR山手線の五反田駅とJR京浜東北線蒲田駅を結ぶ東急池上線や、神奈川方面へ出られる東急多摩川線などがあります。他にも、羽田空港へ向かう京急空港線や地下鉄なども通っており、都心や神奈川方面へのアクセスも良好。
大正時代以降、中小の工場が多く進出した東南部の低地は、工業地帯と住宅が密集する商業工業地域を形成しています。一方、区内北西方にある丘陵地帯は関東大震災後に整備され、都内でも有数の緑豊かな住宅地として知られています。
世帯数は398,090世帯、人口総数は23区では世田谷区、練馬区に次いで第3位となる732,746人です。(令和3年2月1日時点)面積は23区の中で最も広く、61.86平方キロメートルもあります。
■大田区の子育て環境
【参照情報】
https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/index.html
http://www.city.ota.tokyo.jp/faq/bunya/sumai/kouen.html
児童館
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shien/jidoukan/jidoukan_gakudo.html
図書館数
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/lib_info_tokyo/uploads/R2_syusei2koutochou_ippan.pdf
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/toshokan/libinfomationver1.html
大田区内には児童公園を含め、500以上の公園があります。これは都内23区の公園数の中でも第3位と、かなり多い数。
また、約3,000本の古タイヤを遊具として再利用した公園や、大人でも楽しめる本格水上アスレチックがある公園、空港近くの飛行機が見える公園など、個性的な公園が多いことも特徴です。
室内の遊び場も多く設けられていて、区内にある4つの子ども家庭支援センター「キッズな」や、児童館でも手遊びや保護者同士の交流ができるサークル活動を催しています。
区内に公立児童館は29、民営の児童館は18あり、放課後には学童保育も兼ねています。
また、図書館の数が23区内で第3位の大田区。16の図書館と図書館類似施設「大田文化の森情報館」が区内にあります。このほか、蔵書を待ちませんが、区立図書館の本の貸し出しや予約を行える田園調布せせらぎ館図書コーナーなど、本に親しむ環境が整っています。
■大田区の幼稚園・保育園
【参照情報】
私立幼稚園一覧
https://www.city.ota.tokyo.jp/kyouiku/youkyou/youchien/shiritsu/index.html
区立幼稚園児廃止について
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/kyouiku/kuyochien/kurituyoutiennhaienn.html
保育施設数
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/hoikushisetsu_nyukibo/index.html
待機児童減少P68,69
https://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/suuji/yosan_kessan/yosan/r03yosan/r03-yosann.files/06.pdf
幼稚園 | 保育園 | 認定こども園 | |
公立 | 0 | 39 | 0 |
私立 | 48 | 138 | 0 |
大田区立の幼稚園は平成21年に全て閉園したため、現在は私立幼稚園のみとなっています。
その他に東京都認証保育所40園(うち1園は、令和4年3月に閉所予定)、小規模保育事業施設、事業所内保育施設あわせて219園、家庭的保育事業(保育ママ)33名が登録されています。
保育サービスの充実を目指し、待機児童解消へ積極的に取り組んでいる大田区では、平成30年度には250人いた待機児童が令和2年度では35人にまで減少。令和2年4月には17,493人分の保育サービス定員を確保しており、4億円近い区の予算を保育サービスの充実に計上しています。共働きの家庭の強い味方になってくれそうですね。
■大田区の学校は?
【参照情報】
区立小中学校一覧https://www.ota-school.ed.jp
区立小学校https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/shougakkou/index.html
区立中学校https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/chuugakkou/index.html
私立小学校https://www.shigaku-tokyo.or.jp/school/syoumain.html#ota
私立中学校https://www.shigaku-tokyo.or.jp/school/cyumain.html#ota
私立大学
https://shingakunet.com/searchList/ksl_daitan/ksm_12/area_kanto/ken_13/skg_130011/?af=2
次世代ものづくり人材育成事業
https://www.city.ota.tokyo.jp/sangyo/kogyo/ikusei/jisedaimonodukuri.html
大田区内にある教育施設は次の通りです。
小学校 | 中学校 | 高等学校 | 大学 | |
公立 | 60 | 29 | 8 | 0 |
私立 | 2 | 2 | 6 | 3 |
リンク先:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/shougakkou/index.html
リンク先:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/chuugakkou/index.html
令和元年度に策定された「おおた教育ビジョンで」は、「豊かな人間性をはぐくみ、未来を創る力を育てる」ことを目標に掲げました。これは、5年ごとに教育目標を設定し、その取り組みへの評価を行うことで教育の質を向上させるためのもの。「知・徳・体」の調和が取れた人間性の育成が未来を創る力になるという理念のもと、学校ごとに異なった特色を持った教育活動が行われています。
また、工場の町として、「ものづくり教育」の充実にも力を注ぎ、身近な科学技術に触れる機会や、町工場に従事する技術者等の協力を得て、ものづくりに関心を高めることを目指しています。
■大田区の子育て支援制度
【参照情報】
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/index.html
子育て家庭向け支援
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shien/seikatsu-shien-service_ichiran.html
大田区では、子育て家庭向け支援として産前産後からサポート体制が強化されていて、親子が孤立しない仕組みづくりがされています。
1.出産・育児支援事業かるがも
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shussan/karugamo.html
「妊娠期から出産・子育て期まで切れ目なく妊婦さんをサポートする」ことを目指して設けられた制度です。助産師や保健師の専門家と行う「妊婦面接」を出産前までに受けると、カタログから好きなものを選べる「子育て応援グッズ」がもらえます。
2.絆サポート
https://www.ota-shakyo.jp/service/01/niji
社会福祉協議会が運営する、出産前後の家事サポートです。利用は出産予定日から起算した産前8週間の妊婦さんと、生後12週までの乳児を養育している方が対象です。お子さんの保育は対象外となりますが、産前産後は思うように動けないこともあるので、こうしたサポートはうれしいですね。
3.家事援助・子育て支援サービス
https://www.ota-sjc.or.jp/recruiting/#workTake
利用者が在宅時に限るサービスです。シルバー人材センターからサポーターが派遣され、掃除・洗濯や炊事・買い物の付き添いや、育児の援助もサポートしてもらえます。
4.ぴよぴよサポート
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shien/sango_enjo.html
年間で利用制限の上限がありますが、ヘルパーを低額で利用できるサービスです。産後の家事・育児をサポートしてもらえます。保育サービスを利用していない生後2歳までの乳幼児がいる家庭で利用できます。
5.大田区産後ケア事業(宿泊型)
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shussan/sanngokea.html
妊婦さんが産後の生活に不安があったり、体調がすぐれなかったり、自宅で手伝ってくれる人がいない場合に受けられるサービスです。最大3泊4日まで申し込め、1日の利用料金は5,000円です。大田区からサポートが必要であると認められた方が利用できます。
6.一時預かり事業
理由を問わず、子どもを預けたい時に利用できます。PTAの会合や、通院、リフレッシュなどでも利用できるので、登録をしておくといいかもしれませんね。
7.私立幼稚園保護者補助金
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/kyouiku/kuyochien/mushouka.html
大田区内の幼稚園へ通うお子さんがいる区内在住の保護者に、幼稚園の費用が助成されます。
8.就学援助制度
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/kyouiku/gakko/syugaku/nyuugaku/syuugaku-enjyo.html
所得基準を下回る家庭や、新型コロナウイルス感染症により収入の見込み額が認定基準の額を下回る家庭に、小中学校の就学に必要な物品費を支給する制度です。入学前の年度の期限までに申請する必要があります。
9.学童保育
校内に設置された放課後ひろばや児童館のほか、おおたっ子ひろば等で実施しています。通常利用や、夏休みだけの預かり、一時利用などの種類に分かれていて、それぞれの申込方法や利用承認までにかかる時間が異なります。[TA1]
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/shien/jidoukan/jidoukan_gakudo.html
10.児童医療費助成制度(乳医療証・子医療証)
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/teate/kodomonyuui.html
区内在住の中学3年生までの児童にかかった自己負担分の医療費を助成する制度です。スマホやパソコンから電子申請もできます。所得による制限はありません。
11.病児・病後児保育
お子さんが病気で保育施設を利用できない等の理由で利用できるサービスです。医療機関に併設された専用スペースや、医療施設と連携した保育の専用スペースで一時的に保育を受けられます。
まとめ
大田区は、子育ての環境やサポート体制を重視する方にとって暮らしやすい町でしょう。「地域で行う子育て」を目指す取り組みが多く、保護者が孤立しない仕組みづくりに力を入れていると思います。初めての出産・育児で不安な方が安心して子育てできる環境は、魅力的と言えるでしょう。
- 監修者
- 吉澤 理都
Chief
【保有資格】
・一級建築士
・監理技術者
・既存住宅状況調査技術者
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