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ZEHリフォームの断熱効果とは?冬の寒さ対策から健康面のメリットまで解説(後半)

前半では、ZEHリフォームによる断熱効果の基本や快適性・省エネ性・健康面でのメリットを解説しました。

断熱によって光熱費削減・快適性向上・健康リスクの低減が得られることを確認しましたが、それだけでは判断材料として不十分に感じる方も多いはずです。

後半では、UA値やBELS評価といった「数値で確認できる指標」や東京都で利用できる補助金、さらに具体的なシミュレーションを紹介します。

具体的な数値や事例を知ることで、工事後の暮らしをよりリアルにイメージできるはずです。ぜひ後半も参考にしてみてください。

>>ZEHリフォームの概要や断熱効果がもたらすメリットについては“断熱効果アップのメリットまとめ”をご覧ください。

断熱効果を数値で確認する方法

断熱リフォームの成果は「体感」だけでなく、数値で確認することで、より正確に効果を把握できます。

代表的なのがUA値(外皮平均熱貫流率)や BELS評価といった指標です。

これらを確認することで、自宅の断熱性能がどの程度向上したのかを明確に評価でき、光熱費削減や快適性の裏付けとしても役立ちます。

UA値(外皮平均熱貫流率)の解説

UA値とは、建物の外皮(外壁・屋根・窓など)からどれくらい熱が逃げるかを数値化した指標です。


数値が小さいほど断熱性能が高く、省エネ性に優れた住宅といえます。

◆UA値の基準値(東京23区を含む地域区分6地域の目安)

基準区分UA値の基準値特徴
一般的な省エネ基準0.87 W/㎡K以下最低限の省エネ性能を満たすレベル
ZEH水準0.60 W/㎡K以下先進的な省エネ基準。ZEH水準の目安となる基準

例えば改修前の住宅でUA値が「1.2」だった場合、断熱改修後に「0.55」へ改善されれば、国のZEH基準を満たすレベルに達したことになります。


このように、UA値は「どれだけ暖房や冷房のエネルギーを外へ逃がさないか」を示す重要な数値です。

BELS評価制度との関係

BELS(ベルス/Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、建物の省エネ性能を★1〜★5で示す国の第三者評価制度です。

UA値を含む建物のエネルギー性能を基準に評価されるため、断熱性能の改善がそのままBELSの評価向上につながります。

◆BELS評価の目安(住宅の場合)

評価ランクUA値の目安(地域6の場合)評価内容
★1〜20.87 W/㎡K前後最低限の省エネ性能を満たす住宅
★30.60〜0.87 W/㎡K現行省エネ基準を満たす一般的な住宅
★40.50〜0.60 W/㎡K高断熱仕様、ZEHに近い性能
★50.46 W/㎡K以下最高水準の断熱・省エネ性能(ZEH水準に近いレベル)

BELS評価は「★の数」で示されるため、一般の方にもわかりやすいのが特徴です。


たとえば、★3の住宅から断熱改修を行い★5に改善すれば、省エネ性能の向上だけでなく、住宅の資産価値アップにもつながります。

改修前後のシミュレーション例

断熱リフォームの効果をより実感するには、改修前後でどの程度の数値変化があるかをシミュレーションするのが有効です。


特にUA値と光熱費の変化を確認すると、投資対効果が明確になります。

◆シミュレーション例(東京都23区の木造戸建て 30坪程度)

項目改修前改修後(断熱窓+外壁断熱+高効率給湯器)改善効果
UA値1.20 W/㎡K0.55 W/㎡K国のZEH基準をクリア
冬の暖房費(12〜2月)約45,000円約30,000円約33%削減
夏の冷房費(7〜9月)約18,000円約12,000円約33%削減
年間光熱費合計約180,000円約120,000円約60,000円削減
室内温度差(リビングと廊下)最大8℃2〜3℃程度に改善快適性が大幅改善

※数値や金額はあくまでシミュレーションであり、実際の効果を約束するものではありません。

このように、UA値の改善は光熱費削減と快適性の向上に直結します。

また、温度差が小さくなることでヒートショックのリスクも軽減でき、健康面でも大きなメリットを得られます。

東京都で利用できる断熱・ZEHリフォーム補助金制度

断熱効果を最大限に活かすには、補助金制度の活用が欠かせません。


東京都では国の制度に加えて独自の補助金もあり、組み合わせることで自己負担を大きく減らせます。

先進的窓リノベ2026事業

「先進的窓リノベ2026事業」は、既存住宅の窓を高性能な断熱窓に交換する際に利用できる国の補助金です。


内窓設置・ガラス交換・窓枠ごとの交換やドア交換(窓の工事と同時実施する場合)など、幅広い工法が対象となります。

・補助額:窓のサイズや性能によって最大100万円/戸

・効果:結露防止・温度差解消・冷暖房効率アップ

詳細:先進的窓リノベ2026事業

既存住宅の断熱リフォーム支援事業(東京都)

「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」は、外壁・屋根・天井・床などの断熱改修を行う場合に利用可能です。


住宅全体の断熱性能を底上げできる制度で、戸建てだけでなく一部マンションも対象になります。

・補助額:最大120万円/戸

・効果:冬の寒さ・夏の暑さを軽減し、光熱費を削減

詳細:既存住宅の断熱リフォーム支援事業

その他東京都独自の省エネ補助金

東京都が独自に実施する断熱改修・省エネ設備導入向けの補助金です。


国の制度と併用できる場合があり、自己負担をさらに減らせます。

・補助対象:断熱窓・高効率給湯器・太陽光・蓄電池など

・補助額:数十万円〜数百万円規模(年度によって変動)

・効果:都内の住宅の省エネ性能を底上げし、脱炭素社会の実現に寄与

参考:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

国・東京都の補助金一覧表

本項では、ZEHリフォームや断熱リフォームに使える補助金をまとめました。

※申し込み状況等、最新の情報は必ず公式サイトよりご確認ください。

【国のZEH補助金一覧(2026年版)】

制度名主な対象申請者補助額の目安補足
住宅省エネ2026キャンペーン(リフォーム)
・先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)・給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業
窓・躯体断熱・給湯器などの省エネ改修登録事業者経由数万〜数十万円(内容による)窓・断熱・給湯器それぞれに制度あり(併用可)
既存住宅の断熱リフォーム支援事業断熱材・断熱窓などを設置する省エネ改修を行う個人登録事業者が申請戸建上限120万円/戸(補助率:対象経費の1/3)製品・部位ごとに性能要件あり(窓・ドア・天井・床・外壁など)

【東京都のZEHリフォーム向け補助制度(2026年版)】

※以下の内容は令和7年度分。令和8年度分の募集要項はクールネット東京公式サイトをご確認ください。

補助制度名対象工事補助金額備考
家庭における太陽光発電導入促進事業太陽光パネル、架台、防水工事、機能性PV<新築住宅>・3.6kW以下の場合:12万円/kW(上限36万円)・3.6kWを超える場合:10万円/kW(50kW未満)

<既存住宅>・3.75kW以下の場合:15万円/kW(上限45万円)・3.75kWを超える場合:12万円/kW(50kW未満)
(条件により加算あり)
戸建や集合住宅両対応(条件あり)
太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業太陽光発電に関するパワコン更新上限10万円/台(補助対象経費の1/2)機器条件あり
家庭における蓄電池導入促進事業家庭用蓄電池蓄電容量:12万円/kWh※助成対象経費(税抜)が上限※DR実証に参加する場合:上記助成額に10万円の加算定置型蓄電池が対象。HEMS連携必須
既存住宅における省エネ改修促進事業高断熱窓やドア、断熱材、高断熱浴槽など窓:最大130万円/戸※防犯窓+高断熱窓の場合は最大325万円/戸
断熱材:最大100万円 など
窓は防犯仕様付きで最大325万円まで加算可
熱と電気の有効利用促進事業エコキュート、太陽熱利用システム、地中熱利用システム、ヒートポンプ式給湯器等太陽熱:55万円/戸地中熱:180万円/台エコキュート:最大22万円/台(DR実証加算ありの場合)エネファームも対象。蓄熱設備も加算あり
戸建住宅におけるV2H普及促進事業EVとの電力連携(V2H)設備最大100万円/戸※助成率1/2・原則として50万円が上限(助成対象経費の1/2の額)
・太陽光発電システム+電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車と併せてV2Hを導入する場合は、最大100万円の補助が受けられる
リフォーム瑕疵保険加入支援上記工事の瑕疵保険加入費一律7,000円/件対象制度と同時申請が条件
分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業エコジョーズやエコフィール等上限5〜10万円/台(棟数で変動)管理組合などからの申請が必要

※最新の申し込み状況は公式サイトをご確認ください。

これらの補助制度は国の補助金制度(例:住宅省エネキャンペーンなど)と併用可能なケースも多く、条件が整えば100万円以上の補助になることもあります。

※東京23区のZEHリフォーム補助金については以下の記事でご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

【関連リンク】

【2025年最新】ZEHリフォームは補助金でお得に!東京都・23区・国の支援制度と費用例を徹底解説

ZEHリフォームのシミュレーションに見る断熱効果

断熱リフォームの効果は数値や理論だけではイメージしにくいものです。

そこで参考になるのが、断熱改修を想定したシミュレーションです。

事例からビフォーアフターや工事内容、使用した補助金を整理すると、どのように暮らしが改善されたかが具体的にわかります。

ここでは東京都内の戸建てやマンションで行われた断熱リフォームの事例を紹介し、その効果を解説します。

【想定ケース1】冬の光熱費を25%削減した戸建て

・Before:築30年の木造住宅。冬場はリビングが暖まりにくく、暖房費が高額に。・工事内容:外壁断熱改修、Low-E複層ガラス窓へ交換、床下断熱材の追加。・補助金:既存住宅の断熱リフォーム支援事業を活用。・After:UA値が1.2 → 0.58に改善。冬の光熱費が約25%削減され、室温が安定。

解説:

断熱材と高性能窓の導入で熱損失を大幅にカット。家全体の温度差が減り、快適性と省エネ効果を同時に実現しました。

【想定ケース2】結露が消えてカビ被害が改善したマンション

・Before:北側の部屋で結露がひどく、壁紙のカビやカーテン汚れに悩まされていた。・工事内容:内窓設置(樹脂フレーム+複層ガラス)、換気システムの改善。・補助金:先進的窓リノベ2026事業を利用。・After:結露がほぼ解消し、カビの発生も防止。室内の空気環境が改善され、家族の体調不良も減少。

解説:

窓断熱の強化は結露対策に直結します。この事例ではカビによる健康被害を防ぎ、住まいの寿命延長にもつながりました。

【想定ケース3】子育て世帯で体調不良が減った事例

・Before:築20年の戸建て。子どもが冬場に風邪をひきやすく、寒さで夜中に目を覚ますことが多かった。・工事内容:屋根断熱材の追加、内窓設置、断熱ドア交換。・補助金:長期優良住宅化リフォーム推進事業(加算あり)。・After:室温が安定し、冬でも子どもが快適に過ごせるように。光熱費も約20%削減。

解説:

断熱改修は健康面の改善にも効果大。子育て世帯にとって安心・快適な住環境をつくることができました。

業者選びで失敗しないためのポイント

断熱リフォームの効果を最大限に引き出すには、信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。

業者選びの際には、以下のチェックポイントを確認してみましょう。

◆業者選びのチェックポイント表

チェック項目確認ポイントメリット
施工実績の豊富さ過去の断熱リフォーム事例が写真や数値で公開されているか実績に基づいた施工で安心できる
補助金申請の知識国や東京都の補助金制度に精通しているか、併用のサポートが可能か補助金を最大限に活用できる
効果のシミュレーションUA値や光熱費削減の見込みを事前に提示してくれるか契約前に効果を数値で確認できる

断熱改修の施工実績が豊富か

断熱リフォームは「ただ断熱材を入れればいい」という単純な工事ではなく、住宅の構造や気候条件に合わせた高度なノウハウが求められます。

経験が浅い業者では断熱材の施工不良や気密処理の甘さが起こりやすく、せっかくの工事効果が半減するリスクもあります。

施工実績の多い業者であれば、さまざまな住宅条件に対応した経験があるため、工事の質や仕上がりに安定感があります。

<確認ポイント>

・熱損失の大きい窓・外壁などの施工実績があるか・写真やデータを伴った施工事例を公開しているか・同規模・同条件の住宅での工事経験があるか

補助金申請に詳しいか

断熱リフォームを検討する際、補助金の活用は自己負担を抑える大きな鍵となります。

しかしながら、補助金制度は年度ごとに条件が変わり、書類の不備で交付決定が下りないケースも少なくありません。

補助金申請に精通した業者であれば、最新制度に沿った工事プランを提案し、申請手続きもスムーズに進めてくれるため、余計な不安や時間を省けます。

<確認ポイント>

・国と東京都の制度に精通しているか・補助金併用の実績があるか・申請手続きを代行・サポートしてくれるか

シミュレーションや効果を事前に提示できるか

断熱工事の効果は完成後でないと見えにくいため、契約前にどれくらいの改善が見込めるかを示してくれる業者は信頼できます。

UA値や光熱費の削減効果などを事前に数値で示せれば、「投資に見合うかどうか」を冷静に判断できるでしょう。

さらに、グラフや比較資料を提示できる業者は、透明性と技術力の高さが期待できます。

<確認ポイント>

・改修後のUA値やBELS評価を予測して提示してくれるか・光熱費削減の見込みを算出してくれるか・改修前後の比較をグラフや数値で説明してくれるか

ZEHリフォーム(断熱)についてよくある質問(FAQ)

Q1. 断熱効果はどのくらい体感できますか?

A. 断熱改修を行うと、夏冬の冷暖房効率が高まり、室温の変化が穏やかになります。

東京都23区の戸建て住宅で外壁断熱+高性能窓を導入した事例では、室温差が最大8℃ → 2℃に改善しました。

光熱費だけでなく、冬場の底冷えや夏の蒸し暑さのストレスが大幅に軽減されます。

Q2. 戸建てとマンションでは断熱工事に違いはありますか?

A. あります。

戸建てでは外壁・屋根・床下など建物全体を対象にできる一方、マンションは専有部分(窓や玄関ドアなど)が中心になります。

そのため、マンションの場合は窓断熱や内窓設置がメイン工事になります。

騒音対策や結露防止といった効果が期待できる点も特徴です。

Q3. 補助金を使えば費用はどのくらい抑えられますか?

A. 工事内容によって異なりますが、窓の場合は国の「先進的窓リノベ2026」+東京都の補助金を併用すれば、費用の3〜5割をカバーできる場合があります。

例えば窓断熱工事で100万円かかるケースなら、補助金活用により実質負担は50〜70万円程度に抑えられることもあります。

Q4. 断熱効果はどれくらい長持ちしますか?

A. 適切に施工された断熱材や高性能窓は、20年以上効果が持続するといわれています。

ただし結露や施工不良があると性能が低下する可能性があるため、信頼できる業者選びと定期的な点検が重要です。

まとめ

断熱リフォームは、

・快適性:冬の寒さ・夏の暑さを和らげ、家全体の温度差を減らす

・健康:ヒートショックや結露によるカビ被害を防ぎ、安心して暮らせる環境をつくる

・経済性:冷暖房費を大幅に削減し、年間数万円〜十数万円の光熱費節約が可能

・環境性:CO₂排出削減につながり、地球環境にも貢献できる

といった多方面のメリットをもたらします。

さらに、国や東京都の補助金を活用すれば、自己負担を3〜5割程度まで減らせるケースもあります。費用面の不安を抑えつつ、省エネ性・快適性を同時に実現したい方は、ぜひ補助金の利用を検討してみましょう。

なお、確実な断熱効果を得るには、信頼できる業者選びが重要です。

断熱効果を高め、省エネで健康的な住まいを実現したい方は、ぜひファミリー工房にご相談ください!

ファミリー工房では、ZEHリフォームの施工はもちろん、補助金の申請から書類提出、完了報告までをワンストップで承ります。
施主様は面倒なお手続きなく、快適な住まいを手に入れられます。無料で現地調査・お見積もりを承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!

>>無料お見積もり・ご相談はこちら|ファミリー工房

>>ZEHリフォームの概要や断熱効果がもたらすメリットについては“断熱効果アップのメリットまとめ”をご覧ください。

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