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BELS評価はZEHリフォームでどう使う?数値の見方と次に検討すべき改修ポイント(後半)

前半では、BELSの仕組みやZEHとの関係、評価がどのように決まるのかを整理しました。
ただ、制度を理解しただけでは、実際のリフォーム判断にはつながりにくいものです。

後半では、BELS評価に影響しやすい要素を具体的に整理し、どの部位から手を入れるとZEHリフォームとして効果が出やすいのかを解説。
さらに評価結果の出方別に、次に検討すべき改修の考え方もご紹介します。

BELSを数値として終わらせず、ZEHリフォームを現実的に進めるための判断材料として活かしたい方は、ぜひご確認ください。

>>BELSの基本的な考え方とZEHとの関係性については“ZEHとBELSの関係まとめ前半”をご覧ください。

④:BELS評価を左右する主な要素

BELS評価は、住宅全体の一次エネルギー消費量をもとに算出されます。
そのため「どの改修が評価に影響しやすいか」には明確な傾向があります。

ここでは、ZEHリフォームを前提に、BELS評価が動きやすい要素と動きにくい要素を整理します。

BELS評価に影響が出やすい要素

評価に反映されやすいのは、建物全体のエネルギー消費をまとめて下げる改修です。


特に、断熱性能と主要設備はBELS評価の中心になります。

BELS評価に影響が出やすい主な要素

要素影響の大きさ考え方
外皮全体の断熱性能大冷暖房負荷そのものを下げる
窓・開口部の性能大熱損失が大きく、改善効果が出やすい
高効率な給湯設備中〜大一次エネルギー削減に直結
空調設備の効率中〜大使用頻度が高く評価に反映されやすい

これらは個別性能ではなく「住宅全体の省エネ性能」として評価されます。


そのため、組み合わせて改修するほどBELS評価は動きやすくなります。

BELS評価に影響が出にくい要素

一方で、暮らしの快適性には役立つものの、BELS評価には反映されにくい改修もあります。

BELS評価に影響が出にくい主な要素

要素影響の大きさ注意点
照明のみのLED化小単体では評価への影響が限定的
部分的な内装改修小エネルギー消費に直結しにくい
一部設備の更新のみ小全体最適になりにくい

これらの改修が無意味というわけではありませんが、BELS評価という指標に対しては限定的な影響しかありません。

評価が動かない理由は「部分最適」にある

BELS評価が思ったほど伸びないケースの多くは、部分的な改修に留まっている点です。
窓だけ、設備だけといった改善では、住宅全体の一次エネルギー消費量が大きく変わらない場合があります。

繰り返しにはなりますが、BELS評価を上げるためには「住宅全体をどう最適化したかを見る評価である」という点を押さえておきましょう。

⑤:BELSを踏まえてZEHリフォームをどう進めるか

BELS評価の仕組みを理解すると、ZEHリフォームの進め方も整理しやすくなります。


重要なのは、評価を目的に設備を足すことではなく、住宅全体の省エネ性能がどう変わるかを見据えて改修順を考える点です。

ここでは、BELS評価を踏まえた現実的なリフォームの考え方を、具体的な対象部位ごとに整理します。

まず検討したいのは「外皮性能」に関わる部位

BELS評価で最も影響が大きいのは、断熱や窓など外皮性能に関わる改修です。


冷暖房負荷そのものを下げられるため、住宅全体の一次エネルギー消費量に直接影響します。

BELSを意識した外皮改修の例

対象部位改修内容の例BELS評価への影響
屋根・天井断熱材の追加・高性能化大
外壁断熱改修・付加断熱大
窓高断熱窓への交換大
床床断熱の強化中〜大

外皮性能は後から変更しにくいため、ZEHリフォームでは優先度が高くなります。


BELS評価を意識する場合も、最初に検討すべき領域です。

次に整理したいのが給湯・空調などの主要設備

外皮性能を整えたうえで検討したいのが、給湯や空調といった使用頻度の高い設備です。

これらは一次エネルギー消費量に占める割合が大きく、BELS評価にも反映されやすい傾向があります。

BELS評価につながりやすい設備更新の例

設備改修内容の例評価への影響
給湯高効率給湯器への更新中〜大
空調高効率エアコン・空調計画見直し中〜大
換気省エネ型換気設備中

設備単体の性能だけでなく、住宅全体とのバランスを考えることが重要です。


断熱性能が不足したまま設備だけ高効率化しても、評価の伸びは限定的になります。

評価を意識しすぎない部位も整理しておく

BELS評価に直接つながりにくい改修も、暮らしにとっては必要な場合があります。


ただし、評価を目的に優先すると判断を誤りやすくなります。

BELS評価を目的に優先しにくい改修例

改修内容位置づけ
照明のみの更新快適性向上が主
内装リフォーム評価への影響は小
部分的な設備交換全体最適になりにくい

これらは、BELS評価を押し上げるための主軸ではありません。


そのためこれらをメインに据えるのではなく、他の改修と組み合わせる前提で考えるほうが現実的です。

BELSは「進め方」を確認するための指標

先述したとおり、BELSは「リフォーム内容が住宅全体として整っているかを確認する指標」です。
どこから手を入れるか、どこを後回しにするかを整理する際に役立ちます。

①外皮性能 → ②主要設備 → ③生活に合わせた細かな調整


この順で考えることで、BELS評価とZEHリフォームの方向性を揃えやすくなります。

⑥:BELSの評価結果から考える、次の一手

BELS評価は、結果そのものよりも「どこに改善余地があるか」を知るための指標です。
評価が伸び悩んだ場合でも、原因を整理すれば、次に手を入れるべき方向は見えてきます。

ここでは、BELSの評価結果に表れやすいパターンごとに、ZEHリフォームの考え方を整理します。


数値に一喜一憂するのではなく、結果を判断材料として使う視点を押さえていきましょう。

例1:一次エネルギー消費量の削減幅が小さい場合

この場合は、設備効率に改善余地がある可能性があります。

・給湯設備を高効率機器に更新・空調設備の入れ替えや配置見直し

設備更新は比較的工事負担が小さく、BELSの数値にも反映されやすいため、最初の一手になりやすい箇所です。

例2:断熱性能が足りず、評価が伸びにくい場合

断熱性能が不足していると、設備を更新してもBELS評価が伸びにくくなります。

・窓の断熱性能を引き上げる・床や天井など、体感差が出やすい部位を優先的に改修

この場合、すべての外皮を一度に直す必要はありません。


BELSは弱点の把握に使い、効きやすい部位から整える考え方が現実的です。

例3:創エネなしで評価が頭打ちになる場合

省エネ改修を進めても評価が一定以上伸びない場合、創エネの有無が影響しているケースもあります。

・太陽光発電の後付け検討・将来設置を見据えた配線・屋根条件の整理

ここで重要なのは、評価を取るために無理に設置しないことです。


暮らしや立地条件に合うかを前提に判断したうえで検討しましょう。

まとめ

今回はBELSの基礎から評価に影響しやすい要素、評価結果をどう次のリフォーム判断につなげるかまでを整理しました。

BELSは、ZEHリフォームの達成度を測るための制度ではなく、住まい全体の省エネ性能を整理するための指標です。
評価の仕組みを理解することで、部分的な改修に終わらず、どこから手を入れるべきかを判断しやすくなります。


外皮性能、主要設備、創エネの位置づけを把握したうえで進めれば、評価だけに振り回されないZEHリフォームが見えてきます。

まずは、今の住まいでどの要素がボトルネックになっているかを整理することが重要です。
そのうえでBELSを判断材料として使いながら、無理のない順序で住まいを整えていきましょう。

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監修者
阿部 智康
株式会社ファミリーグループホールディングス

sub manager

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とくに、弊社のサービスの企画では、建設業の川上から川下までを把握して、社内のモチベーションアップの策を出すのが得意です。
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